海外不動産の初心者の始め方を具体的に紹介します。

海外不動産の初心者の始め方を具体的に紹介します。

前回は、日本を飛び出して、海外の不動産に目を向けてみました。海外不動産は、融資がおりづらいこと、また、不確実な投資対象が多いことなど、メリット同様にリスクも多いことはご理解いただけたのではないでしょうか。

 

前回の記事はこちら⇒海外不動産のリスクはどれくらいあるの?知っておきたいデメリットについて

 

しかし、リスクをきちんと把握した上で、それでもなお収益性の高さは魅力に映ると思います。今回は、具体的に、海外不動産投資を始める方法と、ポイントについて解説します。

 

海外の不動産投資を行う際にまずやるべきことは?

まずは、海外の不動産投資を行う際に、やるべき事項について解説します。

 

海外の不動産投資も、日本の不動産投資と、そこまで大きなプロセスに違いはありません。

 

海外不動産を行う際にまず検討すべきは、何を投資対象とするかです。

 

以前も申し上げたように、海外不動産と一言でいっても、新興国なのか、先進国なのか、また、住宅を投資対象にするのか、オフィスビルを投資対象にするのか、投資対象は多岐にわたります。その多様な投資対象の中で、何にすべきかを決定する必要があります。

 

ここで注意すべき点は、「投資したい国」と「投資できる国」を明確にすることです。投資したい国と投資できる国は明確に違います。実は、日本人が所有権を持てる国というのは、限られているのです。

 

たとえばアジアであれば、中国や、インドネシア、ミャンマーなどは、外国人が個人で不動産を持つことはできなくなっています。アジアの新興国であれば、マレーシア、タイ、フィリピン、スリランカなどは日本人でも所有権を持つことが可能です。先進国は、多くの国で日本人も不動産を持つことが可能です。

 

この「投資できる」国の中から、実際に投資していく国を決めていくことになります。投資する国を決めるにあたっては、人口増加、雇用増加などのマクロ要因や、着工許可数の増加、開発、インフラに関する規制などから判断し、これから資金回収が有望な土地・建物に投資することを決定します。

 

パートナーとなる不動産投資会社を決める

日本で今付き合いのある不動産会社が、決して海外不動産投資に強いかといえば、それは全く異なります。

 

海外不動産を扱っている不動産会社も、得意な地域・エリアは不動産会社によって異なります。

 

不動産会社を選ぶ際は、日本の不動産会社と、現地の不動産会社、両方から選ぶことが可能です。日本の不動産会社の場合は、日本語でコミュニケーションが可能なことが最も大きなメリットでしょう。また、日本の税制等を熟知しているため、購入時、売却時等の税務面でのサポートという点も期待できます。

 

しかし、日本の企業なので、不動産の情報が限定的であることは否めません。また、日本の不動産会社も、現地の不動産会社からの物件の仲介になるので、割高になってしまうことは否めないでしょう。

 

現地の不動産会社の場合は、日本の不動産会社に比べて、不動産の情報を多く持っていることが魅力です。また、現地ならではの事情をよく知っているため、より収益性の高い物件を手に入れることも可能かもしれません。また、直接買い付けの方が、手数料等は安く抑えることができます。

 

しかし、基本的には日本語は通じないため、コミュニケーションが難しいこと、また、信頼関係を築くのに時間がかかり、その業者が本当にいい情報を流してくれているかどうか、判断がつかない、というリスクもあります。さらに、日本の税制や法律については全く詳しくないため、税務の手続き等が煩雑になる可能性もあります。

 

海外の不動産会社は、慣れている人でも騙されることもありますし、手続きも複雑であることから、はじめて海外不動産投資をしたい、という人にはおススメできません。多少利回りが悪くなっても、信頼できる日本の不動産会社に依頼するのがよいでしょう。中には、不動産会社でなくても、エージェントとして現地の不動産会社と強いパイプを持っている会社もあります。

 

海外の現地視察は集団視察がおススメ

ある程度、日本の不動産会社と相談をしながら、投資対象国、エリアが絞り込めたのであれば、実際に現地に行って投資すべきかどうかを判断します。その際は、個人で行くのではなく、不動産会社が実施する、集団視察で行くことをお勧めします。

 

なぜなら、一人で現地にいっても、正直なところ得れるものが少ないからです。その点集団の場合は、主催者がセミナーのような形で情報提供してくれますし、何より参加者同士のネットワークを得ることができます。

 

様々な視点で不動産を見ることができるので、より客観的な判断ができるようになるでしょう。ポイントとしては、物件や土地だけでなく、現地で対応する不動産会社の販売力や信用力、そして管理状況をきちんと確認しておくとよいでしょう。特に管理状況は、日本以上に差が激しいことが多いので、よく見ておくことが重要です。

 

海外不動産の具体的な始め方を紹介 まとめ

海外不動産は、リスクも多いですが、それでも収益性の高さから、始めたいと思う人が増えているようです。実際の始め方は、日本の不動産投資とそこまで大きな差はありません。

 

まず始めの投資対象を選ぶ際は、「投資したい国」と「投資できる国」をしっかりと考える必要があります。新興国の中には、日本人が所有権を持てない国もあるので、注意が必要です。

 

投資対象がざっくりと決まったら、不動産会社を選びます。不動産会社も、日本の不動産会社と、現地の不動産会社がありますが、よほど慣れた人以外は、日本の不動産会社を選ぶとよいでしょう。不動産会社でなくても、エージェントとして現地と強いパイプを持っている会社を選ぶ、ということも可能です。

 

さらに投資対象を絞り込めば、いよいよ現地調査で物件を確認します。こちらも、一人でいくより、集団視察の方が、多角的な視野をもてるのでおススメと言えるでしょう。視察のポイントとしては、物件も大事ですが、現地の不動産会社の信用や販売力、また、管理状況を確認することが重要です。

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