40代、50代の人におすすめの筋トレ器具とは
前回は「筋トレの適切な頻度とは【怪我をせず効果的に筋トレを続けるために】」ということで筋トレの適切な頻度について書きました。
今回は40代以降の方が筋トレを行うにあたってどのような器具類が最適なのかを考えてみたいと思います。また、それと並行して怪我や故障の予防策についても考えたいと思います。
筋トレマシーンは必須か?
ネットの広告や専門誌の広告欄には筋トレマニアが欲しくてたまらなくなるような器具類が紙面満載で掲載されていますね。
筋トレを始めようと思われている方が専用の器具類やマシーンに食指を伸ばすのはある意味、妥当な結論でもあります。ジムに行ってトレーニングをするのであれば、器具に関しては何の心配もいらないでしょうが自宅で筋トレを行うのであれば、やはり用意しておきたいのが人の心情というものでしょう。
しかし、筋トレ用の器具類、特にマシーン系は場所を取ります。もしご家庭を持っておられて家族の人数分の生活スペースで精いっぱいの大きさの間取りのご自宅だったらば、結構、場所をとるし目立つ存在の筋トレマシーンをお部屋の片隅に置くなんてことは至難の業となるでしょう。
まず真っ先に奥さんに反対されるでしょうね。特に奥さんに筋トレに対する理解度がなければほぼ絶望です。無理して購入して、それで家庭不和になってしまったら本末転倒ものです。では、家庭で筋トレを行うのに器具類なしで行うことはできるのでしょうか?
まずは自体重トレーニングから行ってみる
せっかくの筋トレのやる気に水を差すようなことを言ってしまって申し訳ないのですが、まずはこの自体重の負荷を利用したトレーニングから始められたらどうでしょうか?そう、子供の頃から慣れ親しんだ腕立て伏せや足を固定しての腹筋運動です。
中には自体重のみのスクワットを行うこともできます。バランス感覚を保つならお相撲さんが行う四股も場所をとらずに効率よく下半身を鍛えることができます。
他にもお相撲さんが行う鉄砲も腕を鍛えるにはうってつけの自体重トレーニングです。
こうやってみてみると自体重のみで体を鍛えることが随分、できるということが分かりますよね。まずは1ヶ月、何も言わずにこれらの自体重トレーニングを継続してみることです。1ヶ月、できたならばさらに2ヶ月、3か月と頑張ってみてください。
この継続力が自分にあって始めて、筋トレ器具類を購入する資格があると思いますよ。逆に言えばご家庭で腕立て伏せや腹筋などを長くこなせないようならばせっかく、筋トレマシーンを購入しても3日坊主になってしまいお部屋の飾り物の一つになってしまうということが言えると思いますよ。
腕立て伏せを例えば1年間、やり続けたとします。腕立て伏せで鍛えられる箇所は上腕三頭筋と三角筋が主な場所です。胸の筋肉は残念ながら腕立て伏せでは発達しません。また上腕三頭筋にしても自体重に慣れてしまうと、もう筋肉はそれ以上の筋肥大を期待できません。
そう、このこれ以上はもう自体重トレーニングでは限界にきている、というところまで来たならば筋トレマシーンに対する欲求度が並々ならぬレベルに来ていると思うんですよね。できたら、そういう心身が欲しているレベルの段階にきたところで購入して始められるのが自宅トレーニングのスムーズなタイミングじゃないかな、と思うわけです。
そう安くはない筋トレマシーンです。購入するときは末永く使用していく覚悟をもって決心してもらいたいですね。
怪我や故障について
人間、40、50と歳を重ねていけば普通に生活していてもどこか、体の具合が悪くなったり調子が悪くなったりするものです。
私なども職業柄、長時間、車の運転席に座っていなければならないため50代の前半から座骨神経痛です。この症状、さすがに筋トレだけでは治りません。もう3年くらい整骨院のお世話になっています。
また普通にトレーニングしていても突然、手首を痛めたり腰の調子が悪くなったりもします。こればっかりは加齢による影響もあるので防ぎようがありません。なので、ちょっとでも痛いところが出てきたりしたならば無理をせずに痛みが引くまで安静にしましょう。
無論、その間は痛い箇所の筋トレもお休みです。ストイックになり過ぎて無理なトレーニングをやり続けてしまうと体の痛みは一生、取れない可能性もあります。休む勇気というのも必要ですよ。
さいごに
40代から50代になって初めて始める筋トレというのは健康にいいことをやっている反面、怪我や故障と隣り合わせというリスクも背負い込む可能性があります。だからといって何もせずにいたら筋肉は間違いなく退化していきます。この先の長い人生。最適な選択をしたいものですね。
