ロコモティブシンドロームの予防【40代〜50代で怪我をせず筋トレをするために】
筋トレというのはどちらかというと若年層、つまり20〜30歳代の方が行うのが一般的なようなイメージをお持ちではありませんか?
歳を重ねるにつれて重いものを持ったり運んだりする行為は、これも一般的に言って歳相応ではないという概念が多数を占めるのではないでしょうか?
では、40代や50代になると重い負荷をかけて筋トレとを行うという行為は不必要なものなのでしょうか。今回はこの問題について少々、書いていきたいと思います。
筋肉は恒久的?
残念ながら私たちの筋肉は何もしなければどんどん減少してしまいます。体を動かすためのエネルギー源として代用されてしまうこともあるからです。なので私たちは日ごろから適度な運動を行って筋肉の減少を食い止めなければならないのです。
40代〜50代よりさらに上の年齢、すなわち高齢者の方たちがよく起こす現象の一つにご自宅の中でちょっとした段差や敷居などにつまずいてしまい骨折する、という事象です。これなどは明らかに筋肉量の減少のために本来、筋肉によって守られているはずの骨が無防備状態となって引き起こされる悲劇です。
筋肉は、永遠に若い時と同じ量を維持できる代物ではないことが私たちの過去の事例によって証明されてしまっているようですね。
こんな兆候が現れたら筋肉SOS?
例えば
・姿勢が悪くなる
・15分歩いただけで疲れる
・階段を上るのに手すりがいる
・歩くのが遅くなった
・つまずく回数が増えた
・立ったり座ったりが億劫になった
・食事は野菜中心で肉類を食べなくなった
・加齢とともに食が細くなった
このような事例を日頃、感じていらっしゃる方は、ちょっと要注意です。筋肉が普段の生活レベルについていけない状態に陥ってしまっているようですね。この状態を放置して一切、運動もせずに加齢とともに生活を送ればかなり高い確率で「ロコモシンドローム」に陥ってしまうかもわかりません。
ロコモシンドロームとは?
ロコモシンドローム(ロコモティブシンドローム)とは別名、運動器症候群とも呼ばれ、体を動かすのに使われる筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板に障害を起こしてしまう症状のことをいいます。
原因は一つに特定はできませんが、多くは運動不足と筋肉を形成するために必要なタンパク質の補給を行わないがために発症させているケースが多いことは否定できないでしょう。
ロコモシンドロームに陥ってしまう人は、確かにご高齢の方たちが多いかも分かりません。
しかし、まだ30代だとか40代の前半でもこれらの症状を引き起こしかねない予備軍の方たちは潜在的に多数、いらっしゃるような気がします。
何より、私自身が筋トレを始めたきっかけというのが30代前半で起こした50肩の症状だったのですから。車の運転席から後席の荷物を取ろうと手を後ろに伸ばした時に「ズキッ」ときました。確かに、当時は仕事オンリーの生活で超運動不足。おまけに甘いもの好きだった為、結構メタボな体形。筋肉の衰えは20〜30代の方にも容赦なく襲ってくるという事実を突きつけられた瞬間だったのです。
さいごに
ということで今回は40〜50代の方たちがどうして筋トレを行ったほうがいいのか、という動機付けに終始してしまいました。
私のように30代の時からジムに通うほど、筋肉作りに熱中してしまうならばいざ知らず、ほとんど多くの方はあまり筋トレには馴染みがないことでしょう。
そこで次回は40〜50代の人たちが全く初めて筋トレを体験することを想定して記事を書いていってみたいと思います。体にいいことだから、と思って始めたのに筋トレで体を壊してしまったら大変ですからね。
では、次回より中高年者の方向けに体を壊さないように安全に楽しく筋トレを続けるコツについて書いてきます。
