がん保険の必要性について【がん保険は組み合わせが重要】

がんが完治不能の死に至る病だと言われていた時代は過ぎて、今や早期発見、早期治療を試みれば決して怖い病気とは言えなくなりました。ひとえに国民のがんに対する意識の変化や知識の向上、医療技術の進歩のたまものだと言えます。また医者による本人の不知ということは少なくなり、しっかりとがんと向き合えるようになったことはある意味幸福と呼べるでしょう。

がんに対する知識と備え

ただし、それはあくまでしっかりとがんに対する意識と知識、つまりがんに対する認識とそれに基づいて準備をしていた場合の話です。いまだにがんは成人の2人に1人が罹患するというありふれた病気でありながら、3人に1人ががんが原因で命を落とすというのが現状です。

まだがんに対する認識、それに伴うがんに対する準備などはまだまだ普及しているとは言えない状況にあると感じます。もちろんもっとも重要なことはがんに罹患しないことです。がんは一部のウィルスが原因であるものを除いては、その原因のほとんどが生活習慣に由来します。ストレスや過労、不規則な生活リズム、偏った食生活などが細胞の正常な新陳代謝を阻害し、またがん細胞を殺す細胞のはたらきを阻害してしまうということを認識することが必要ですし、知っていても十二分に気を付けて生活を送ることが必要だと感じます。

がん保険について

しかしながら、がんの進行はゆるやかであり、また長年の蓄積によるものなので、正しい生活習慣を送っていてもがんにならないという保障はありません。誰にでもがんになりうる可能性はあるということです。そうすればがんにならないようにするのは当然ですが、それよりもむしろ万一がんになってしまった際の準備をすることの方が大切であると思います。

そこで各保険会社から販売しているがん保険に加入するという方法があります。アフラック社が先陣を切って販売されたがん保険は今や日本においてはありふれたものとなっておりますが、内容については一長一短あり、どの商品を選べばよいか、まだ消費者はその選ぶ知識を持ち合わせていないような気がします。

がん保険(参考:がん保険の注意点)といっても、その商品は多様性に富んでいて、たとえば初めてがんに罹患した際に支払われる一時金や、がんで入院した際の入院給付金や手術を施した際の手術給付金、放射線等のがん治療にかかった治療費用を補てんする給付金など多種多様です。

がんの治療中はいくら必要か

もちろん、どの保障についても一律に必要・不必要を論じることは出来ません。というよりもむしろその組み合わせが重要であると思います。ただ顧客の中には商品を選ぶ際、手頃な掛け金と一見十分な保障内容ということで本当に必要な保障の組み合わせをないがしろにしてしまっているケースも多々あります。

たとえば、最近だとがんでも短期入院、もしくは日帰り手術で済んでしまうケースもあります。放射線治療だと入院よりもむしろ通院で治療するケースが多く、またベッドの回転数を増やしたい昨今の病院の経済事情を考えると、がん=入院とは必ずしも言えません。

そうなると必要なのは入院の保障よりもむしろその治療費をカバーする保障の方でしょう。というのも先端治療などはまだ健康保険の対象外で費用は自己負担となり、高額が治療費が想定されます。たとえば重粒子線治療ですと一連の照射に300万以上の費用がかかると言われています。そのためまずがんにかかったら支払われる給付金の保障が必要となるでしょう。

またがんになって怖いのが、亡くなってしまうことはもちろんですが、やはりその治療中十分に仕事が出来ないことでしょう。その間の収入は否応なしに減り、または無くなってしまうことも想定しないといけません。そこで必要となる逸失した収入を補てんする保障として万一の際の定期保険も兼ねた特定疾病保障が挙げられます。この保障は亡くなった時はもちろん、がんや急性心筋梗塞、脳卒中など主要な成人病に罹患した際に亡くなった時と同額の保険金が支払われるといったもので、たしかに掛け金はそれ相応のものとなりますが、がんに罹患しただけで死亡保険金と同額の手厚い保障が受けられます。

がん保険のまとめ

ただまだ商品化はされてはいないのかも知れませんが、がんになった際の保険金は出来ることなら分割払い、もっと言うと逓減定期保険のような形でライフサイクルに合わせ保障の額が減っていくといった内容のものが好ましいです。

そうすればたとえば子供の独立後などはさほど大きい保障は必要ないので、自動的に保障が減っていく逓減定期型の保障は無駄がないと言えます。

以上になりますが、がんはいまだに国民病の一つであることは言うまでもありませんが、しっかりとした知識と準備があれば、完治できる病気となりました。ただ準備についても入っておけば安心という時代は終わって、これからは自分の頭で考えて加入することが重要であると感じます。

           

お役に立てましたらシェアお願いいたしますm(__)m