住友生命は大手国内生保会社の4社のうちの1社で、住友グループに属する生命保険会社です。住友グループとは旧住友財閥の流れを組む企業グループです。(住友生命の就職・転職情報はリクナビNEXTへ)
住友グループ:旧住友財閥の流れを組む企業
住友財閥とは世界最古の財閥で三井・三菱とともに三大財閥の一つに挙げられます。住友財閥は江戸時代の頃すでに銅の算出をメインとしながらも事業を多角的に展開していった1大コンツェルンでした。戦後GHQによる財閥解体が行われ住友財閥は消滅したものの、現在では住友グループ広報委員会を中心に旧住友財閥の流れを組む住友グループのPR活動を行い、住友グループとしての関わり合いは残ってはいるようです。
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アカウント型保険「ライブワン」:総合保障保険
さて住友生命の主要販売チャネルは国内生命保険会社ならではの生保レディを中心とした営業職員販売チャネルです。保険商品についても死亡保障を主契約とした総合保障の商品が主流でした。近年の主力商品といえばアカウント型保険である「ライブワン」であると思います。アカウント型保険とは「アカウント」と呼ばれる引き出し可能な貯蓄保険を主契約に、死亡保障や医療保障などが付加された総合保障保険です。
アカウント部分の積立は将来的に死亡保障の買い増しをしたり、終身保険に移行する際の保険料にしたりなど幅広い選択肢に対応しうる貯蓄です。このアカウント型保険は貯蓄が出来るという点と自由設計が出来るという点から非常に売れた保険商品でもあります。
もともとはアメリカで販売されたユニバーサル保険をアレンジしたものがアカウント保険であり、その日本におけるアカウント型保険の代表格が明治安田生命の「ライフアカウントLA」、それからこの住友生命の「ライブワン」といえるでしょう。
参考:アカウント型保険について【自由度が高そうで、実は落とし穴が!】
アカウント保険は仕組みが複雑:敬遠されがちな保険
さて、このアカウント型保険についてですが、保険の専門家等が口を揃えて言うには加入してはいけない保険であることもあり残念ながら評判は良くないようです。その理由については保険の仕組みが複雑で分かりにくいこと、定期部分が割高であること、貯蓄が思ったよりもされていないことが多いことが挙げられます。
なるほど確かに数々の特約があり、また主契約以外は定期タイプなので更新があったりなど複雑ではあるようですし、住友生命に限らず国内大手生命保険会社はみな営業職員によるセールスがメインなためどうしてもコストがかかってしまうためその分保険料も割高にはなるでしょう。
貯蓄部分についても年齢に応じて保険料に充当する部分がわかりにくいため結果的に思ったよりも貯まっていないということが起こるかもしれません。しかしながらその誤認の多くがまずセールスマンの教育不足・説明不足・フォロー不足であるという点と顧客の理解不足に起因すると思われます。
完璧な保険は存在しない:ライフスタイルに応じた見直しを
完璧な保険はありえません。なぜなら人は生活が変化していくもので、結婚したり、子供が生まれたり、住宅を購入したり、子供が独立したりとその時々でライフスタイルが変化するためです。ライフスタイルが変化すれば当然必要なお金の額も変わってきます。
たとえばどんなに完璧な死亡保障の商品でも子供が独立し退職した後の老後にはさほど必要はないでしょう。つまりアカウント型だからといってすぐに見直しをしなければならないというわけでなく、その時の家庭状況や家計とのバランスがしっかり取れていれば無駄な保険にはならないはずです。
正しい理解とフォローがあれば加入を検討するのもよい
もちろんアカウント型保険を有益な保険たらしめるものは営業職員の理解に基づいたしっかりとした説明ときめ細やかなフォローがあってのことであり、もちろんそれは他の保険でも同じことと言えます。
たしかにライブワンは20代男性で12000円~13000円(貯蓄3000円)と今のご時世すこし割高な感はあります。ただアカウント保険であるからというだけの理由で敬遠するのはどうかと思います。住友生命においては今もこのライブワンを販売しており、今は発売当時よりもだいぶ改良されているので、加入する保険の検討材料にしてもよいのではないかと感じます。