かんぽ生命の特徴・メリット・デメリット【相談しやすい付加価値も魅力】

かんぽ生命は日本国内の生命保険会社でもともと日本郵政公社が行っていた簡易保険事業が郵政民営化により保険部門のみ切り離された形で発足した株式会社です。簡易保険の起源は明治期に設立された旧逓信省の時代に始まった事業で主に郵便局の窓口において販売されていました。

簡易保険の特徴は

①加入に際しての医師の診査が不要であること

②一般的な生命保険よりも低い保障額であることがあげられ、

また郵便局の窓口で加入できるため加入に際し制約の少ない保険として、簡易保険は非常に大衆に受け入れられた保険商品のひとつです。郵便局のネットワークの広汎さもあいまって2006年のかんぽ生命発足時には当時世界一であった日本生命を抜き世界最大の生命保険会社の地位に君臨しています。(かんぽ生命の就職・転職情報はリクナビNEXTへ)
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かんぽ生命の販売チャネルと簡易保険:郵便局の窓口販売

さて、民間の生命保険会社とは異なり官営の事業として発足した生命保険会社であり、販売チャネルも商品においても民間の生命保険会社とはやや毛色が異なります。販売チャネルにおいては営業職員による販売はおこなっているもののそれよりも特徴的なのが郵便局の窓口による販売ということでしょう。

また商品においても簡易保険の名の通り民間の生命保険よりも敷居の低いものとなっており手軽に入れる保険であるという点で民間の生命保険会社とは異なる強みを持っています。しかしあくまでかんぽ生命は民営の生命保険会社であり、郵政公社時代であればいざ知らず、民営化された今では他の民間生命保険会社と同じく倒産のリスクというものは免れません。民間の生命保険会社と同じく生命保険契約者保護機構により倒産しても契約は継続できますが、保険金削減や保険料が割高になるという可能性はあります。

かんぽ生命の簡易保険のメリットとデメリット

かんぽ生命の扱う生命保険は簡易保険時代の名残か、手頃な保障と、加入には医的審査が不要であることなど簡易保険の性格が色濃く表れているのが主な特徴です。

メリットとして挙げられるのはどちらかと言えば加入には医的診査が不要であることでしょう。これに関しては他の生命保険会社で健康に関する告知等医的診査で加入を謝絶された方にとっては非常に魅力的な内容であり、また危険な職業に従事する方でも同様に医的診査が不要なので、国内においては最も加入しやすい生命保険のひとつではないでしょうか。

ただしこの医的診査が不要であるということが実はデメリットにもなっています。

医的診査が不要で保険金リスクの高い人を被保険者集団へ入れるということは健康的な集団よりも保険金支払いの可能性が高くなるため保険料が割高になるということにつながります。

事実、かんぽ生命の普通定期保険やながいき君などは他の生命保険会社の同種の保障と比べ、保険料が割高となっているのです。手頃な保険料であるように見えるのは実は前述の特徴でも挙げたように保障額が手頃であるためそれに伴い保険料が抑えられているからでしょう。同様の他生保会社の単純な死亡保障と比較するとその割高さがわかります。ただこれは前述の通りかんぽ生命の保険がある種の引受緩和を行っているためであり、それを勘案すればただ割高というわけではありません。

販売チャネルの強み:気軽に相談できる安心感

以上のようにかんぽ生命の保険が特段割安というわけではなく、かといって割高であるということも言い切れません。生命保険はどの会社も同様の予定死亡率を用いているため保険料に差が出るとしたら予定事業費率であるため、極力コストを削減している会社の保険が割安ということになります。ただコストを削減すればお金をかけるサービスが手薄となります。

保険の価値は保険料の低廉さであると思いますが、その次に大切なのが身近さではないかと思います。手続きを気軽に行えたり、不明点を丁寧に説明してくれる存在が身近であるかどうかでしょう。ネット保険や営業職員よりももっと身近な存在である郵便局による販売というのはかんぽ生命のみの有する強みではないかと思います。

FPによる保険の無料相談を利用しよう

保険については、保険のプロであるFP(フィナンシャルプランナー)に相談するのがおすすめです。保険の無料相談では保険料の無駄がないか、保険の見直しについてアドバイスしてくれますので、保険の悩みをすっきりさせたい方は思い切って相談しましょう。

何を相談していいかわからないという人がほとんどなのですが、そういった方もカウンセリングを受けることでどれたけ今まで無駄な保険料を払い続けていたか、また、今加入している保険では必要な保証を受けられない契約であるということが判明するケースが多いです。相談するだけでも保険に関する考え方が大きく変わります。

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