新ながいきくんの評判と特徴について【本当に加入する価値のある保険か?】

新ながいきくんはかんぽ生命の主力商品で、テレビコマーシャルも数多く流しているので、ご覧になった方も多いと思います。新ながいきくんの終身保障や入院特約「その日から」は、他社と比べてどうなのか、まとめました。

新ながいきくんとはどのような保険か

新ながいきくんは、終身保険が主契約で、定期保険特約や入院特約を組み合わせることができる保険です。これらの組み合わせにより、定額型、ばらんす型、おたのしみ型の3つに分類されます。

1.定額型

死亡保障が主契約の終身保険のみで、定期保険特約が一切ついていないタイプです。契約時の死亡保障が1,000万円なら、一生涯その保障額が変わることはありません。

2.ばらんす型

主契約の終身保険に定期保険特約がついたタイプです。

たとえば、60歳払い済み終身保険500万円に定期保険特約が500万円ついたタイプであれば、60歳までは1,000万円の死亡保障、60歳以降は500万円の死亡保障となります。

3. おたのしみ型

保険料払込満了時、その後5年経過時、10年経過時、15年経過時に、終身保険金額の20%を生存保険金として受け取れるタイプです。

たとえば、60歳払い済み1,000万円の終身保険なら、60歳時、65歳時、70歳時、75歳時の計4回200万円ずつ受け取れます。

ただし、そのたびに受け取った金額が終身保険の保険金額から差し引かれます。たとえば60歳時に200万円受け取れば、終身保険の保険金額は800万円となり、65歳時には600万円となり、75歳以降は200万円となります。

新ながいきくんに加入メリットはあるか?

ひと言でいうと、「非常に微妙」です。というのが、他社と比べてとくに優れている点がないためです。他社との比較でよく焦点となる点について、ひとつひとつ見ていきます。

1. 加入限度額

かんぽ生命は1,000万円(加入後4年経過した契約がある場合、累計で2,000万円)までしか加入できないので、メインの保険としては考えにくいのが難点です。他社の場合は、一般的に年収の15倍の保険(年収300万円なら4500万円)には加入できます。

2. 保険料が安いわけではない

たとえば、30歳男性1,000万円60歳払い済み終身保険で月払保険料を比較すると、

ニッセイみらいのカタチ 30,410円
ソニー生命終身保険 23,650円
新ながいきくん 28,400円

となります。ニッセイよりは2,000円ほど安いですが、ソニー生命よりは4,000円弱高いです。同じ保障内容であれば、高い保険を選ぶ理由はどこにもありません。

3. 特筆すべき点がない入院特約「その日から」

新ながいきくんに付加できる入院特約「その日から」は、テレビコマーシャルでも盛んに入院した「その日から」給付金支払の対象となることを訴えていますが、他社の入院特約や医療保険では、それはすでに当たり前です。十数年前まで一般的に販売されていた入院特約は「入院した日から4日間は免責」が普通だったため、こういった訴求になったものと思われますが、新ながいきくん独自のメリットではありません。

メリットは安心感

商品性ではあまりメリットはないものの、国有企業だった歴史や保有契約高世界一という規模から、かんぽ生命という保険会社に対する安心感をメリットとして感じる人もいると思います。また、全国津々浦々どこに行っても郵便局があるのも、かんぽ生命の契約者としては安心感や便利さを感じるかもしれません。

まとめ

新ながいきくんは、保険種類で言うと(定期保険特約付き)終身保険です。終身保険と定期保険特約の組み合わせにより、定額型、ばらんす型、おたのしみ型の3つに分類されます。
他社の同種の保険と比較した場合、加入限度額が1000万円までしかないこと、保険料が安いわけではないこと、入院特約にも特筆すべきメリットはないことを考えた場合、新ながいきくんに加入するメリットはありません。ただし、かんぽ生命という会社に対する安心感や、全国どこにでもある郵便局の存在等、商品性以外のメリットはあります。何を重要視するかで、加入する・しないを判断すると良いでしょう。

           

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