オーダーメイド型保険について【全てが主契約の保険】

 保険をオーダーメイドする:無駄を省いてコストダウン

住宅の新築一戸建てですと、コストパフォーマンスに優れるが、均一化されたデザインの建売の方が良いのか、それとも理想の家についてのイメージを具現化出来るがコストのかかる注文住宅すなわちオーダーメイドの方が良いのか、意見が分かれるところです。

もちろん両者には前述のとおり一長一短あり、住宅プランを練る際には非常に頭を悩ます問題ではないでしょうか。住宅に限らず大抵のオーダーメイド商品というのは、既存の大量生産のものに比べ特注であるため手間や材料費・生産費がかかる分コストはどうしても高くなってしまいます。しかしその分世界に一つだけの自分だけのものが手に入るわけです。

保険の場合はどうでしょうか。今は一から保障を組み立てるオーダーメイド型の商品というのが各保険会社から販売されています。保険については目に見えない商品なので材料費や生産費といったものは一切かかりません。保険に関して言えばオーダーメイド商品は特注品ではあるもののコストに関しては実は既存のものと変わらない、もしくは安く済んだりする場合があるのです。

 定期保険付終身保険:パッケージ商品は無駄が多く先細りの保障

たとえば保険商品にとっての新築一戸建ての建売のような型が決まっている商品というのは、10年くらいまでは当たり前のように販売され今でも日本人の大半が加入しているという定期保険付終身保険を指すことが多いです。この商品には入院保険などの医療保険は付加出来るもののベースとなる商品というのは終身保険であり、それに特約としての定期保険や医療保険が付加されるといったプランでした。

ただし定期保険や医療保険の更新は10年となっており、定期保険部分は更新ごとに保険料が更新時年齢で計算されるため、終身保険とはいうものの10年ごとに保険料が上がるという商品です。

また終身保険の保険料払い込み満了時に定期保険や医療保険の更新も満期を迎え特約として消滅するため、その後は頼りない保障しかない終身保険しか保障がなくなってしまいます。

こういった保険をパッケージ商品と呼び、定期保険付終身保険はアカウント型商品(参考:アカウント型保険について【自由度が高そうで、実は落とし穴が!】)に姿を変えましたが、今でも販売している保険商品です。

もちろん更新の際に保障を減額するなり、特約を解約していけば保険料は抑えられるのかもしれませんが、逆に保障が必要だった場合でも終身保険の払込み満了時には特約は消滅してしまうので、その後がほぼ無保険状態となり不安であると思います。

すべてが主契約: 自らぴったりの保障に加入出来るというのが最大のメリット

もしオーダーメイド型の商品であればどうでしょうか。基本的には保険は主契約+特約という形でパッケージされてますが、オーダーメイド型はそういった型にははまりません。というのもオーダーメイド型保険はすべてが主契約であり、すべてが独立した保険となっているものが多いのです。ですので必要な保障を必要なだけ組み合わせることが出来ます。

もちろんライフプランに合わせて必要な保障を増やしたり減らしたりもしくは追加したり無くしたりといったようなことも出来るので、自らにぴったりの保障に加入出来るというのが最大のメリットとなります。また必要な保障を見直すことが出来るので、保険料も無駄にならず結果的に安上がりということもあるのです。

 定期的な見直しは必用:セールスマンにアドバイスしてもらえればベスト

ただし、定期的なメンテナンスはパッケージ型商品以上に必要となってくるでしょう。そのためには自分のライフプランから計算した必要保障額というものを把握している必要があるのと同時に、セールスマンとの緊密なコミュニケーションも必要となるでしょう。

保険は住宅の次に大きな買い物であるため、しっかりとしたプランを立てることが必要です。注文住宅購入の際のような綿密な打ち合わせに基づいたプランを立てるように、保険もじっくりと腰を据えて自らのライフプランに適した商品に加入すべきものなのです。

           

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