Pepperstoneの評判 出金に時間とお金がかかる
Pepperstoneは日本でも幅広く紹介されたオーストラリアのFXのOTC業者であるため名前をご存知の方も多いと思います。この会社のメリットはMT4が利用できることと400倍という高レバレッジが使えることですが、2012年当初は金融庁の要注意FX業者のリストにも確実に名前があがっていました。
ところが直近ではオーストラリア金融当局からのオーソライズを受けており、いつの間にやら信託保全も受けられる会社になっています。こうした無登録業者で運営しているうちに登録業者になるというのは、日本などでは絶対認められないプロセスですが、さすが地球の裏側のオーストラリアだけあってこういうものもありなのには驚かされます。
この業者の場合は、ほかの会社に比べれば問題は少ないようですが、やはり取引上のトラブルは絶えないようです。
実は2014年に日本の金融庁とオーストラリア政府の金融当局の取り決めにより日本国内に居住するFX投資家がオーストラリア登録の業者の口座で取引することを禁じることとなり、Pepperstoneはこの指導にもとづき国内トレーダーの取引を年末までにすべてストップしていますので、今では国内から口座を開くこともできませんし、既存口座を利用することもできなくなっています。
したがってこの会社についてはもはやいくら語ってみても取引の対象にはなりませんが、これまで取引してみた感想は書き連ねることができますので、少しまとめておくことにしたいと思います。
口座振込みから反映までに4営業日
Pepperstoneは国内の金融機関に入金することで振り替えをしてもらえましたが、とにかく時間がかかりました。通常でも月曜日に入金して木曜日に利用しはじめられるかといった感じで国内の業者とは大違いを感じました。よほど余裕をもって資金を見ておかないと使いもにならないという印象があります。
出金には時間とお金がかかる
出金にともなう海外送金手数料はすべて個人もちとなり、送金サイドで最低20オーストラリアドル、受け取る側が最も安くても2500円程度ですから5000円以上、下手をすれば8000円近い手数料を差し引かれますので、1万円程度を振り込んでもらってもほとんど手元に残らないのが実情です。
これは初めてやってみて愕然とするわけですが、為替の取引をするのだからもっといい方法があるだと思うのに実態はこの調子だったことにかなりがっかりしました。しかも用紙にいろいろと書いてPDFで提出しなければならず、要するにどんどん支払いたくないという業者側の意思を強く感じるプロセスでした。だいたい出金のプロセスがなっていない業者はほかの事もほとんどだめなところが多いのですが、Pepperstoneはこのプロセスを一切やめる気はなかったようです。
経済指標発表では驚くほど広がるスプレッド
平常時にはMT4を利用していながらも狭いスプレッドを売りものにしていた同社ですが、経済指標が発表になると明らかにスプレッドが必要以上広がり、ストップロスがついてしまったり、まったく約定しなくなったりというなかなか厄介な状況に陥ることがしばしばありました。MT4を使い慣れていなかったせいもありましたが、結構イラつく瞬間というものが増えたものです。
海外系のFX業者に総じて言えることですが、NDD方式を利用しているといってもなんとなく透明性が低く、不可解な動きをする場面があったり、作為的にサーバを止めているのではないかと思われる動きが多かったりしたのが極めて気になりました。こうした海外業者の場合は国内の業者と考え方も違いますし、心して利用していかないと大きな損失を受けるだけになってしまうことも想定しておいたほうがいいと思わされた会社でした。