さて生命保険に加入する際はセールスマンからしっかりとした説明を受け理解するか、もしくは自ら希望して加入した場合は商品内容についてしっかりと予習復習をすることでしょう。
しかし、生命保険は使う時というのはいざという時なので、すぐに自分の加入している保険の内容など忘れてしまうものです。
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内容を把握しておきましょう:いざという時だけではない
保険は目に見えないものであり、車や家電製品のように日常的に使用する類の商品ではないので、致し方ないといえばそれまでですが、本来ならばセールスマンの定期的なアフターフォローか自ら保険証券などを見て商品内容については日ごろから確認しておきたいものです。
それくらい保険というものは理解を深めておく必要があるのであり、何もいざという時のためだけではなく、日ごろから内容をしっかり把握しておくことでライフステージの変化に対応し見直しがスムーズにできるからなのです。
転機には見直しをおすすめ :車の車検のように定期的に見直し
保険において見直しとは車にとっての車検と同様に、必ず定期的にしておかなければその効果が全く意味をなさなくなってしまうほど大事なものなのです。
というのも人生においては就職・結婚・出産・住宅購入・転職・子供の就学・子供の就職・子供の結婚・退職などさまざまなライフイベントがあり、しかもそれぞれ必要な費用や自らの収入が変化するなど家計においてはどれもある種の転換点であるといえ、その都度必要保障額というものが変化し、加入している保険も点検が必要となってくるのです。
その中でも今回は就職・結婚・出産・住宅購入・子供の独立の5つの重要なライフイベントから見直しについて述べたいとおもいます。
就職:単身者は医療保険のみでよい
まず就職における保険の見直しについてですが、ほとんどの方は学生の頃までは親が契約者となっている保険をかけてもらっていたと思われます。したがって就職してからは自分で保険に加入する必要があるので、その意味ではしっかりと知識をつけ加入する必要があります。
ではいったいどのような保険が必要かというと、医療保険のみでいいかと思います。というのも死亡保険はそもそも残された遺族のために用意するものであるので、養う家族のいない就職したての頃は死亡保険は必要ないと言えるでしょう。
それよりもケガや病気の保障である医療保険に加入する必要があると思いますが、これも大きな保障は必要ないです。結婚における保険の見直しですが、独身の頃と違い守るべき家族が出来たということはそれ相応の保険に加入しなければならないということになります。一家の大黒柱である場合はなおさら結婚したての若い年齢の時にある程度の保障に加入しておくのが良いでしょう。
出産:必用補償額は人生最大の時期
また配偶者の医療保険の加入もこの頃行うとよいと思います。では出産の時期はどうでしょうか。おそらく親にとって最もお金のかかるのが子供の養育費でしょう。ですので、当然この時期に必要保障額は人生において最大となり、それをカバーできる保障に加入すべきです。
もちろん子供の進路が公立か私立かで異なりますが、大黒柱が亡くなった際の毎月の生活費や学費など十分にカバーできるような大きな保障が必要となってきます。またこれに住宅購入が重なれば、さらに毎月住宅ローンがのしかかってくることを考えると、住宅購入を見込んで出産の時期にあらかじめ大きな保障に入っておくことをお勧めいたします。
もちろん住宅購入の際には団体信用生命保険がありますが、それでもローン以外の諸経費はかかってきます。やはり大きな保障が必要です。
子供が独立・ローン完済:死亡保障より医療保険
では子供の独立の時期はどうでしょうか。子供の独立により、子供の養育費がかからなくなることが大きいですね。また年功序列により収入も増えローンが完済する頃には貯蓄が多くなります。
また退職すれば退職金が支給されるため、ある程度の余裕は出来ることでしょう。収入は失われますがしばらくして老齢年金が支給となるのである程度の収入はあることとなるでしょう。
この時期は死亡保障は必要ないため、医療保険に重点を置くこととなりますが、注意したいのが会社の福利厚生としての団体保険が退職とともに脱退となるので、退職前に医療保険を用意しておいた方がよいでしょう。
以上のように必要保障額は変動し常に一定であるということはありえません。
その都度その時最も必要な保険に加入できるよう日ごろより加入している保険の内容は把握すべきなのです。