助産師はどんな人が向いているの?性格等の共通点について

助産師になる人ってどんな人が多いのでしょうか。

 

これもまた私の個人的な見解も入ってしまうかもしれませんが、助産師にはどんな人が向いているのか、どんなに人が多いのか、共通している部分があるか考えてみたいと思います。

 

責任感がある人

私の回りの助産師ほとんどの人に共通している事だと私は思います。

 

仕事の内容も正常分娩は医師の立合い無しで介助できるという資格であるため一件一件の分娩に自分の持っている知識と技術全てを全力投球していきます。出産は毎回同じではありませんので、お母さんと赤ちゃんが元気に無事に対面できるように関わる責任感があります。

 

残念ながらいつも幸せなお産ばかりではないのでお母さんや赤ちゃんにリスクがある場合もっと自分に出来ることはないのか、もっと早くきづくことが出来たのでは?と責任感から押し潰されそうになることもありますが、それをバネに次こそは同じ思いをする人がいないような関わりをと毎日働いています。

 

諦めない人

他の記事でも書いているように助産師になるためにはかなり大変な道が待っています。

 

回りに助産師になりたいと強く思う友達は少なく助産師養成校に入るまでは詳しい助産師の情報が入らないことは多く、また助産師という仕事自体を知らない方もいらっしゃいます。その中で諦めずに頑張った人に道は開かれるのだと思います。

 

養成校に入っても産婦人科に特化した勉強がほとんどですので、母性看護学を触り程度にしか勉強していない新卒者にはいきなり看護学校のレベルを大きく離れ理解するのも大変な学校生活が待っています。

 

更に実習が始まれば毎日緊張の連続、先輩助産師とのやりとりや関わらせて頂く産婦さんと家族たくさんの人の人生に関わる仕事なんだと自分の無力さを感じますが、今まで諦めずに前を向いてきた人になら乗り越えられるはずです。

 

助産師になっても日々勉強の連続、でも助産師になりたかった頃を思い出しあの頃があったからこそと思えばどんなに大変な事も諦めずに頑張れるのだと思います。

 

協調性のある人

助産師の仕事は自分一人では何も出来ません。

 

第一に関わりを持つ妊産婦さんがいます。出産とは妊産婦さん本人と関わるのはもちろん大切な事ですが、その家族と一丸になって新しい家族を迎える事だと私は思います。時には痛みに耐えていて助産師とのコミュニケーションがうまく取れないこともあり多くのやりとりをご家族と行う場合もあります。家族もそれぞれ考え方や想いも違うので夫や母親その状況に合わせた関わりが必要になります。

 

そこで協調性が必要となり、皆辛い産婦さんと赤ちゃんが無事に産まれることだけを願っていますので常に家族の疲労度、言動、表情を見ながら臨機応変な対応をすることが大切です。

 

また一般的な仕事でも同じだとは思いますが、病棟内ではチームプレーでそれぞれが助け合いながら仕事をしています。個人で相談無しに分娩経過を見ていて事故が起こったら大変な事になります。回りには産科のプロばかりですから常に連絡、相談、報告は基本です。産婦さんと家族、助産師、スタッフ間で協調性を持ちながら関わることで思い出に残る素敵な出産が出来るのだと思います。

 

赤ちゃんや人のお世話が好きな人

基本中の基本かもしれませんが、助産師は赤ちゃんが大好きでないと勤まりません。毎日赤ちゃんの泣き声に囲まれての仕事になりますし、夜中泣いている赤ちゃんを抱っこしている事もあります。

 

特に自分の取り上げた赤ちゃんを退院までの短い期間ですが、毎日見れるのは最高に幸せな時間です。

 

そして産婦さんとの関わりで多いのは腰をさすったり水分や食事摂取を促すという分娩進行を助ける為の行為が多くなります。陣痛という今までにない痛みを経験しているのでいつもとは違い荒い口調が飛んで来ることもあり、精神的に辛いときもありますが全ては安全に出産を迎えるために助産師がしなければいけない仕事がサポートです。

 

他科の看護師とは違い色々な意味でも一番近くで患者さんと接する仕事といえるかもしれないですね。助産師として妊産婦さんに指導したいという上からの目線ではなく一緒にお世話をしながらという考え方が合っているかもしれません。そういう意味からお世話が好きな人が助産師には多い気がします。

 

助産師にこれまで書いた内容が全て当てはまるかといったら違うかもしれません。もっと良いところを持っている方もたくさんいらっしゃいますし一部に過ぎないと思います。

 

みんな基本的には「人と接することが好きである」、それが共通しているのではないでしょうか。そこから責任感や協調性が生まれ日々の出産に前向きに関わりを持てるのだと思います。

 

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