学資保険と税額控除【返戻率と生命保険料控除、2つのメリット】

子供の教育資金は住宅ローンの次にかかるものであり、計画的に準備しなければならないものなのです。また一昔と違い女性が生涯生む子供の数も少ないため、一人の子供にかけるお金が段違いに大きくなり、また子供のためにお金をかけたいという意識が高まっていると思います。

しかしながらいまだ昨今の不況下においては賃金が上がらず、子供の教育の資金にまで手を回す余裕がないというのも実態としてあります。その子供の教育資金の資産形成の一助となる金融商品が多数販売されておりますが、保険会社の販売している学資保険についてそのメリットについて述べたいと思います。

学資保険のメリット:資産形成の面からも検討したい

まず学資保険とは子供の教育資金の形成のために親が契約者、子が被保険者となり積立を行う貯蓄保険です。積み立てた分の保険料は祝い金として中学卒業・高校卒業・大学卒業時に受け取ることが出来ます。また保険商品でもあるので被保険者の万が一の保障や入院保障も付加でき、契約者が万が一の場合には以降の保険料の払い込みが免除になるといった特約も付加することができるのです。

ここが他の金融商品とは異なる点であり学資保険の強みでありメリットであると思います。では貯蓄性金融商品としてはどうかというと、貯蓄保険においてはどれだけ掛けた分に対してリターン=利益があるかという物差しとなる返戻率というものがあり、日本国内の生命保険会社から販売されている学資保険においては最大120%の学資保険もあるので、金融商品として見た場合でもこの超低金利時代において利回りは決して悪いものではなく、資産形成の面から言っても加入は検討すべき商品であると思います。

しかし実はこの学資保険においてはもうひとつ他の金融商品では得られないメリットがあるのです。それが以下に紹介する税制上のメリットです。

学資保険の税制上のメリット:生命保険料控除が受けられる

学資保険はあくまで保険商品であるため、保険料を支払っている限りは生命保険料控除という税制上のメリットを受けることが可能です。生命保険料控除とは生命保険の保険料を支払った際にその年の収入から払い込んだ保険料を控除できる制度です。所得が減るため結果的に所得税・および住民税が安くなるという税制上の特典が受けられます。

生命保険料控除には「一般生命保険料」・「介護保険料」・「年金保険料」の3つの枠で構成され、それぞれ4万円ずつ最大12万円の控除が受けられます。「一般生命保険料」は死亡保険や養老保険がこの枠に学資保険が含まれます。「介護保険料」は医療保険や介護保険、「年金保険料」は個人年金保険がこれに該当します。

しかも学資保険は最長18年にも及ぶロングスパンの契約であり、毎年の税額控除を18年分と考えると相当の額になります。仮に年収400万円の方が学資保険の保険料を月々10,000円支払ったとする場合、おおよそですが控除の結果8,000円程度の税金が還付されることと思います。これを18年分なので14万4千円が学資保険のトータルとしての税額控除となるのです。

最後に:2つのリターンWでお得

つまり学資保険は①返戻率に基づくリターンに加えて②税額控除によるリターンの2つのリターンがあるため、他の金融商品よりもリターンが増える可能性が多いということになります。貯蓄商品の価値とはいかに掛けた分よりも多く戻るかであるとするならば、税額控除の受けられる学資保険は資産形成をするという目的のみで考えればやはり加入検討すべき商品であると思います。

ただし加入に際し重要となるのがなんといっても返戻率であり、その返戻率も保険会社によってまちまちですので、返戻率についてよく比較のうえ加入を検討すべきであると思います。

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