訪問か来訪か【大切なのは、自ら納得した上で加入すること】

 保険の加入方法は?:訪問型(受動的)、来訪型(能動的)

いま保険に加入している場合どういった経緯で加入したものでしょうか。まず思いつくのは自宅もしくは職場にセールスマンが販売に来て、説明を受け加入するという訪問型でしょう。

それに対し自らの意思でショップ型代理店に訪問しその場で説明を受け加入するという来訪型があります。つまるところは保険会社側からの働きかけによって加入する場合と自らの意思により加入する場合の2つです。加入に際し受動的であるか能動的であるかであることは実は重要なことであるのです。

保険加入において対面し加入するという意味で訪問型も来訪型も同じように思えますが、訪問型の来訪型とはどういった違いがあるのでしょうか。

 以前は、生保レディの訪問型が主流:現在は、代理店の営業が主流

一昔前までは保険の営業と言えば生保レディと呼ばれる営業職員による訪問販売が主流でしたが、現在では代理店による営業というものが徐々に保険販売の主流となりつつあります。

そもそも保険販売を行うにあたっては、生命保険一般課程試験を合格すると保険募集人として内閣総理大臣の登録を経て、所定の研修を行った後に保険を販売することができるようになります。ここまでは訪問型も来訪型も基本的には変わりません。つまり保険加入にあたりそのきっかけが受動的か能動的かということになるでしょう。当然どちらにもメリットデメリットはあり、それをみていくこととしましょう。
参考:保険に加入する3つの方法【メリット・デメリットについて】

 訪問販売のメリット:顧客のライフスタイルに合わせた設計が可能

訪問販売によるメリットは、保険加入のよいきっかけを与えてくれるという点でしょう。例えば自分の今までの生活環境ではわからなかった隠れたニーズの喚起や、経済的な問題や気分的な問題からどうしても保険加入に二の足を踏んでいた顧客にとっては背中を押してくれるのでよいきっかけとなるでしょう。

保険加入にあたってはしっかりとしたニーズ喚起をもとにまたはセールスマンの方から訪問してくれるのでわざわざ出向くという手間や面倒も省けるかもしれません。保険においては顧客一人ひとりのライフスタイルに合わせた設計販売を行うべきものなので、本来であればその人の家庭環境などをセールスマンに直に見てもらっての設計をしてもらうべきなのでしょう。

 訪問型のデメリット:比較検討の選択肢が少ない

しかしながら訪問型の一番の問題かつデメリットは顧客はセールスマンを選ぶことができず、たまたま訪問したセールスマンが優秀であったならいざ知らず、感性があわない人も当然いますし、そもそも訪問がこない場合だってあります。その点近年急成長したショップ型代理店型などは顧客自らが代理店に足を運ぶことで自ら保険の加入意思を喚起させることにもなりますし、自分に合う代理店を探すことだってできます。

さらに代理店で販売している保険商品は訪問型に比べ取り扱いが多く、また取り扱っている保険会社も複数あり類似した保険商品でも保険会社ごとの特性を比較検討することができます。ただもちろん前述したとおり訪問型と来訪型の最大の違いが、顧客が受動的に保険に加入するか、それとも能動的に保険に加入するかということです。この受動的か能動的かということは実はその後の保険継続に大きな影響を持ってきます。

まとめ: 保険継続においては、納得して加入することが重要

人間は自分で加入しようと決めるとなかなかやめないものですが、受動的に加入したものは加入させられたという意思が働くのか、保険継続において不利になることが多いそうです。もちろんその後の継続率は加入時のしっかりとした説明と綿密なフォローが重要となってきますし、訪問型でもしっかり納得して加入すれば契約は長く続くものです。

訪問型も来訪型もどちらも共通して言えるのは対面しての保険加入ということです。これはネット販売や通信販売ではどうしてもできないことです。本来保険は一人ひとりの家庭状況に合わせたものであるべきです。ネットショッピング気分で簡単に手軽に選ぶという類のものではないのです。

           

お役に立てましたらシェアお願いいたしますm(__)m