ゴルファー保険について
近年では生活の多様化に伴い保険も多様化し、様々な保険商品が販売されていますが、その中でも一風変わっているのが、今回紹介するゴルファー保険です。(参考:暮らしの保険について【カメラ、ゴルフ、ホールインワンも!!】)ゴルフというスポーツはこの10年で大幅に競技者を減らしていますが、背景としてはやはりゴルフは年配の方のスポーツという印象からか若年者のゴルフ離れから新規参入が減ったことや、他のスポーツに比べてお金がかかるというイメージがあります。
またゴルフ場経営は費用もかかり、また環境破壊につながることからゴルフ場も減少しており、ゴルフ業界全体が縮小傾向にあると言えるでしょう。しかしいまだに1000万人弱の競技者がいることから根強い人気を誇るスポーツだともいえます。
ケガ、盗難なども補償:賠償も高額になりやすい
そのゴルフにおいてはプレー中ないしはプレー後にも不測の費用が掛かることがあります。たとえば打球が自分のみならず他人の体にあたってケガを負わせるといったことや、打球が建物や物にぶつかって損傷させてしまうということがあります。
もしくはゴルフカート運転中の横転や接触事故も想定し得ます。まず第一にこういったケガや損傷といった賠償への補償及び、自らのケガへの補償がこのゴルファー保険の商品内容の一つです。
またはゴルフ場において自分のクラブ等ゴルフ用品が損傷したり盗難にあってしまったりという事態も想定しうるでしょう。ゴルファー保険に加入していればこういった不測の事態においてそのかかった費用が補償されるという保険です。
とかくゴルフは他のスポーツに比べて費用がかかり、またはケガへの危険性も比較的高く、また競技者人口の多いスポーツであることからこういったゴルファー保険の必要性があり、保険の一つとして成り立っているのでしょう。
ホールインワン賞にも対応:100万からの大金の場合も
他にも保険としてはかなりユニークな補償の分類に入りますが、ゴルファー保険はホールインワン保険と呼ばれることがあります。1打でカップに入るホールインワンや規定打数よりも3打少なくカップに入れるアルバトロスについてかかる費用の補償です。
日本のゴルフ競技においては、ホールインワンまたはアルバトロスを達成した際は、達成した競技者がたとえば一緒にホールを廻っている関係者に対して祝賀会を開催したり、記念品を贈呈するといった慣習があります。厄払いの意味合いや喜びと幸運を共に分かち合うといった意味合いからこういった慣習が出来たとのことですが、これにかかる費用は100万単位にものぼることがあり、無保険状態では一般の方ではとても捻出しきれないでしょう。
不正が起きないように証明書など審査は厳しい
ホールインワンやアルバトロスはプロだけのものではなく、アマチュアの競技者にも起こりうることなので、そういった意味では重要な補償といえるのかもしれません。ただこのホールインワン・アルバトロスに対する補償については、保険会社に保険金を請求する際にはホールインワン・アルバトロスを達成した事実のわかるものを提出しなければなりません。
一緒にホールを廻っていた競技者、ゴルフ場の支配人やキャディの署名・捺印が必要となり、それが取り付けられない場合はビデオ等での録画の記録等がなければなりません。人体のケガや物の損傷とちがって、ホールインワンやアルバトロスはプレイでの出来事なので本当にそれらを達成したという証明書が必要となるのは当然ですね。
またこのホールインワン・アルバトロスへの補償は不正が起きやすいためこういった証明書の提示はより厳格に行われていると言えます。
もちろんこういった日本ならではの慣習が良いとか悪いということではなく、不測の事態として想定しうるリスクの一つとして、ゴルフをされる際はこのゴルファー保険への加入も考慮に入れてみることもいいかもしれません。