暮らしの保険について【カメラ、ゴルフ、ホールインワンも!!】

我が日本においては高度経済成長以来暮らしの価値観の多様化などにより、大きく生活様式を変化させてきたといえますが、それに伴いリスクも多様化しているのも事実です。その変化に合わせさまざまなリスクをカバーするための保険商品が販売されています。

多様化する暮らしのリスク:幅広く対応

その中でも暮らしの保険というものをご存じでしょうか。主に火災保険や地震保険などの住宅の保険や店舗の保険をさす場合が多いですが、ここではそれ以外の日々の暮らしの中で起こりうるリスクに対応する保険商品を紹介したいと思います。こういった商品は各保険会社から販売はされていますが、その多くが家財保険や傷害保険などをミックスした保険商品となっており、保障も多様なものとなっています。

この暮らしの保険の中心的な保障の一つになるものが、家財保険です。基本的には家財保険は火災保険などに付帯されるものですが、そのほとんどが特約に似た形式であり、家財保険のみに加入するということはあまりしません。

カメラも保障:ひったくりも対象になる

家財保険というとイメージ的には机やソファ、テレビや冷蔵庫など大型の家具や電化製品などの災害による損傷リスクをカバーするようなイメージですが、実は家財保険とはもっと幅広い保障なのです。たとえばこれのために家財保険をかけるということが多いのがカメラです。

保険会社によって免責金額つまり自己負担金額は異なりますが、たとえば落として壊してしまった場合、概ね新品購入時の金額を填補してくれるものが多いです。また無くしただけでなく、たとえばひったくりのような盗難の場合でも盗まれたカバンはもちろんのこと、財布に現金があればあらかじめ設定された上限金額までは補償があるので安心だと思います。またもちろん家財保険なので火災や水災によって使えなくなった机やいす、たんすなどの家財も補償対象となります。ただ基本的には家財が補償対象となるので、携帯電話やノートパソコン、眼鏡など持ち出し家財は補償対象外となることが多いので注意が必要です。

賠償責任の保障:示談交渉サービスも付帯

またこの手の暮らしの保険でよく付帯されるのが賠償責任の補償です。どういったものかというと、たとえば自転車で走行中に人をはねてしまったり、飼い犬の散歩中に飼い犬が他人を噛んでケガさせてしまったりという場合に発生するいわゆる損害賠償金をカバーすることが出来ます。

またこういった賠償責任の発生する事故が起こった際、トラブルを円滑に解決できるよう示談交渉サービスも付帯されていることがほとんどです。その他に付帯されている補償として多いのがケガの補償である傷害補償や、ホールインワンやアルバトロスの際の補償をするゴルフ補償等があげられ、バラエティに富んだ補償が暮らしの保険一つに加入するだけで付保される保険商品が多く揃っていると言えるでしょう。(参考:ゴルファー保険について)

デメリット:他の保障と比べ優先度が低く、やや影が薄い

またこの暮らしの保険は得てして毎月の保険料が安価であることが多いので、積立による貯蓄保険なども付帯されることが多いです。それによりキャッシュバックの楽しみと日々の暮らしの補償を同時に享受することが出来る保険であると言えます。ただこの暮らしの保険にも当然デメリットは存在します。まずは補償対象となる家財についてはあらかじめ保険申し込みの際に別途明記が必要であるということや骨董などあまりに高価なものは全額補償にはならないということです。

またあくまで偶発的かつ外来的な事故による滅失や損傷が条件ですので、たとえば自然な劣化による摩耗や置き忘れなどによる紛失は補償対象とはならず請求する際やや手間がかかることから、実際加入し利用するにはハードルは高いのではないでしょうか。また他の保険に加入していた場合は他の保険の請求を優先するということです。ですので、この暮らしの保険単体で入っている場合ならいざ知らず、他の保障に加入している場合はこの保険は利用できずやや影の薄い存在であると言えます。

ただ往年に比べ家財の種類も多くなったこの現代生活においては、家財も重要な財産であることには変わりはありません。そのための保障を一つ検討するだけはしてみてもいいかと思います。

           

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