ペット保険について【加入資格条件、特徴について】

金融緩和によりさまざまな生損保会社が第3分野の保険商品を販売している中、保険商品は多様化していますが、その中でも最近注目の保険商品の一つにペット保険が挙げられます。

ペットも家族の一員:かさむ医療費

近年ではペットの飼育環境も従前に比べ高度化してきたことや、獣医療も進歩しており、ペットの寿命が延び高齢化が進んでいるといいます。またペットに対する価値観も変化し、いまや家族の一員として人間と遜色ない扱いとなってきていることもあり、こうした中でペットにかける費用も昔に比べ大きくなっています。

そんな中でペットにかかる医療費もまた高額となってきていることも事実ですが、健康保険は使えないことはもちろんのこと、入院や手術、通院をすればこれまた人間と遜色ない医療費がかさんでしまいます。

ペット保険の特徴:加入の際は内容をチェック

そんな多様に変化するペット情勢の中で生まれたのがペット保険であり、我が国においてはまだ歴史は浅いですが多くの保険会社がこのペット保険を取り扱っています。このペット保険の特徴について論じていきますが、人間の加入する医療保険や生命保険とは異なる部分が多いので加入の際には注意が必要です。

基本的にはペットが病気やけがになった場合、その治療にかかった入院費用や手術費用等の医療費の補填をするといった内容になっています。人間の医療保険ですとほとんどがたとえば日額5000円のように定額払いであるのに対し、ペット保険は損害保険と同様に実費払いもしくは実費の補填という形になっています。

ただそのかかった医療費がすべて全額補填されるというわけではなく、7割コース、5割コースという様に一部補填のコースを選択するというものがほとんどです。また入院給付と手術給付については請求が無制限に出来るというわけではなく、同一年内での回数制限やいくらまでという請求金額の上限があります。

 特約を付加して保障を充実:対象動物も多様化

また保険商品によっては病気の保障の場合は加入よりある一定の待ち期間を経た後保障が開始するという商品もあります。対象となるペットは保険会社の規定によって異なりますが、多くは犬・猫がメインとなり、保険会社によっては鳥やフェレット、ウサギ、爬虫類まで対象となることもあります。

うさぎのペット保険参考:うさぎが加入できるペット保険は?

また加入資格については動物の種類により年齢制限が異なりますが、どれも等しく健康体でなくてはならないのは人間の保険と同じです。

以上のように保障については入院や手術など医療保険がメインとなっており、保険商品によって多少はその差異はあるでしょうが、ともすれば少し保障が物足りないように感じられるでしょうが、特約の付加によって保障の幅を充実させることは可能です。

賠償責任はペット保険でカバー:ペットに特化した内容

たとえばよくあるのが、賠償責任の補償です。たとえば飼い犬が散歩中に他人を噛んでけがをさせてしまった時など、飼い犬が他人の身体や財産に損害を与え法律上の損害賠償責任が発生した場合、その填補をしてくれる補償です。

類似した商品は賠償責任保険などがあり重複する可能性がありますが、ペットの賠償責任についてはペット保険でカバーするのがおすすめです。

というのもペット保険についてはペットに特化しているためその分少し保険料が安いからです。

賠償責任の特約を付加しても1年間に払う保険料は千円程度しか変わらないと思います。それに対して賠償責任保険はピンキリですが、ペット保険より安く済むということはまずないでしょう。

最後にペット保険については電話やネットで加入の申し込みをするのが一般的ですが、保険会社によってはペットショップと提携しペット購入時にペット保険加入も勧めるといった販売方法を行っているところもあり、手間がかからないケースもあります。

そういったペットショップの店員は保険会社の研修を受けているため、何かのついでに保険の内容の確認を行うといったことも可能です。ペットを飼う際にはペット保険を一考されてはいかがでしょうか。

           

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