保険と言えば特に生命保険と言えば、長らく生保レディが家庭訪問しいわゆる「ＧＮＰ（義理・人情・プレゼント）」による販売を行っていたのですが、電話・ネット等で申し込みの出来る通販型保険やネット保険、さらにはショッピングモールの中に店舗を構える店舗型保険代理店の出現などでその販売スタイルが大きく変化しました。
新しいタイプの保険販売スタイル：顧客主体の加入スタイル
つまり従前の営業職員による販売とは営業職員が主体の顧客にとっては受動的かつ消極的な保険加入であり、「勧められて加入する」といった具合でしたが、通販型・ネット保険の台頭は顧客の方から加入を申し込む能動的かつ積極的な保険加入であり店舗型保険代理店も「ショッピングの合間に相談をしにいく」という点ではあくまで顧客主体の新しいタイプの保険販売と言えるでしょう。
この店舗型保険代理店の特徴としてはまずその多くはショッピングモールにあるということが大きな特徴でしょう。というのも街角において保険代理店として店舗を構えるよりも、あくまでテナントの一つとしての代理店というのは顧客の側からすれば敷居が低く、来訪するのに抵抗がないと思われるからです。またショッピングの次いでや合間の時間に来訪することが出来るため、他の販売法に比べ気軽に来訪できることも大きな強みでしょう。
また別の特徴としては１社だけではなく、複数の保険会社の保険商品を取り扱っているということから、選択肢が営業職員の販売に比べ格段に多いということもメリットの一つです。さらに後述しますが保険の無料相談サービスを実施している店舗も多いです。ではこの今保険業界において新しい販売方法となっている店舗型代理店の利用においてどういった点を気をつければよいでしょうか。
店舗型保険代理店の実態：お店の利益はどこから
いいこと尽くしの様に思われるこの店舗型保険代理店ですが、なんといっても先ほど述べた無料での保険相談サービスをしてくれる代理店がほとんどなのでこれは利用しない手はないかと思われます。
保険の無料相談とはフィナンシャルプランナーがコンサルティングセールスの一環として、現在の家庭環境や将来の家族計画、現在入っている保険の内容について詳しく説明してくれた後、自社代理店で取り扱っている保険商品の中から必要な保険の提案を行ってくれるというものです。店舗型保険代理店にはフィナンシャルプランナーが常駐しているということもあり、営業職員主体の保険会社とは一線を画しています。
言ってみればこの無料の保険相談こそが店舗型保険代理店最大の強みであるとは思いますが、しかしながらこのボランティアにも似たサービスというものは果たして手放しに喜んで利用してよいものなのでしょうか。
つまり無料というからにはなにか裏があるのかということです。あくまで無料保険相談サービスなので必ずしも保険に加入しなくてはいけないという類のものでは決してありません。ですのでこの無料相談のみを利用するもよし、それに基づいて保険加入を決断するもよしなのですが、ではこの店舗型保険代理店はいかにして利益を得ているのでしょうか。無料の相談サービスなどで経営がやっていけるものなのでしょうか。
無料のサービスを補填する為に：他代理店よりも割高な商品構成
店舗型に限らず保険代理店の保険販売による主な収入は保険会社からの手数料から成り立っています。代理店とは保険会社と契約者との仲介を行い、いわば保険会社に顧客を紹介しているようなもので、その紹介手数料が収入となっているのです。この手数料についてですが、保険会社と代理店との間の契約によりますが一般的には保険料の額によって手数料額が定まっているといいます。単刀直入にいうと無料サービスの分の補填をおこなうため、手数料の大きな保険商品を取り扱っているのが店舗型保険代理店ということになるのです。
つまり他の代理店に比べ割高であるといってもよいでしょう。ただ相談サービスの結果納得いく保険であるならば加入したほうが良いかもしれません。あくまで自己責任であると思います。
