飲食店総合ポート事業G-FACTORYが上場決定!IPO分析結果

飲食店の総合サポート事業を手掛ける、G-FACTORY(6533)の東証マザーズへの上場が決まりました。

想定価格は3080円

BB期間は2016年9月13日から9月20日

上場日は9月30日です。

仮条件は9月12日
公開価格は9月21日に決まります。

仮条件や追加の正確な情報は、決まり次第日本取引所グループのホームページで確認できます。

G-FACTORYのIPO主幹事はSMBC日興証券です。

G-FACTORYの案件は、売り出し規模が小さいのである程度のリターンが期待できます。

しかし、大株主に入っているベンチャーチャピタルのロックアップが公募価格から50%上昇で外れるので、その辺りで初値は落ち着くと私は見ています。

上場企業の中で、飲食店を総合サポートする事業を営む企業は少ないので珍しさはあると思います。

多くの場合に経営や事業サポートを生業とする企業は、他の企業にアレコレいう事業にも関わらず、自社の業績が怪しかったり、自社で店舗を運営していなかったりと、何とも怪しい企業も多いのですが、G-FACTORYは自社で飲食店を経営しているので信頼性は高いです。

その辺りを考慮した結果、今回参加お勧め指数は70です。

私は参加で良いと思っていますが、また別の見方もあると思います。

以下で紹介する企業内容を読んで、自分自身で参加の検討をされることをお勧めします。

G-FACTORYの事業内容

G-FACTORYの事業内容は「飲食店等の店舗型サービスを展開する企業への経営サポートと飲食店「名代宇奈とと」の運営」と有価証券報告書に記載されています。

具体的な業務内容 飲食店の店舗出店、退店サポート

G-FACTORYの主な業務の経営サポートとは、飲食店などの店舗の出店、退店に伴うサポートです。

飲食店の大部分を占めるのは中小企業です。しかし、中小企業には出店、退店のノウハウを持った人材は殆どの場合いないので、その部分をG-FACTORYがサポートをする、というビジネスモデルです。

そして、G-FACTORYでは3種類のサポートモデルを用意しています。

サブリース事業

退去を希望している飲食店が賃貸している物件の所有者と退去交渉を行い、退去交渉がまとまった後に、その物件の所有者とその物件の賃貸契約をG-FACTORYが結び、新しい入居希望の顧客に賃貸します。

この交渉の中で、初めに入居していた顧客が物件に設置していた機材をG-FACTORYが買取り、その機材も含めて新しい入居希望の顧客に賃貸します。

リース事業

G-FACTORYはリース事業として、サポートリースとGFリースの2種類を行っています。

サポートリースでは、顧客が欲しい設備をG-FACTORYが購入、そしてその設備をG-FACTORYがリース会社に販売して、リース会社から顧客にレンタルします。G-FACTORYは、リース会社に顧客を紹介することでの紹介料と設備の差額利益を得ることができます。

GFリースでは、顧客が欲しい設備をG-FACTORYが購入して、G-FACTORYから顧客にリースします。G-FACTORYは顧客からリース料を月々得ることができます。

e店舗まるごとリース事業

このサービスは店舗の手配から調理、空調設備など店舗に関わる全てをG-FACTORYが用意してくれ費用も負担してくれます。そして、顧客は出来上がった店舗をG-FACTORYとリース契約をして利用して、月々リース費用を支払います。

これは、一括で大きな資金を用意できなくても、月々のリース料で新規出店ができるので顧客にとってもメリットが大きい事業です。

ただ、新規出店した店が軌道に乗らなかった場合には、初めに費用を負担しているG-FACTORYが、大きな損失を受けそうですが、、、それだけ店舗経営に自信があるということなんだと思います。

自社飲食店「名代 宇奈とと」

G-FACTORYは自社で名代 宇奈ととという、鰻料理のファーストフード店を経営しています。そこそこ、調子が良いようで14店舗を運営しています。

私は、鰻にそれ程の需要があったことに驚きました。

シンガポールに進出している

G-FACTORYはシンガポールに支店があり、日本からの海外進出をサポートしています。現段階では、それほど規模は大きくありませんが将来性は高いと思います。

経営サポートと言っても、その内容は企業によって異なる

飲食店、コンビニ、カフェなどの業種の大企業が、事業の立ち上げから出店計画、企業後の経営計画まで全てお任せ下さい!

という広告を出しているのを、貴方も見たことがあるのではないでしょうか?

これらの企業は、手元に資金さえあれば喜んで事業のお手伝いをしてくれます。

しかも、一部の大企業では、立ち上げ資金を貸してくれるので、まとまった資金が無くても事業を始めることができます。

何故そこまでお手伝いしてくれのか?

というと、仮に貴方がそれらの企業にお手伝いして貰って事業を始めたとすると、事業を行う過程で本部から商品を購入したり、本部に名前の使用料を支払うことになります。

つまり、貴方が事業を継続することが彼等の利益になるからです。

ここでポイントになるのは、事業を経営している人と、お手伝いしてくれる企業では利益となるポイントが異なることです。

え?僕が儲かれば彼等も儲かるからwin-winじゃないか?だから彼等は僕を全力でサポートしてくれるはずだ!と、思うかもしれませんが、実際は必ずしもそうではありません。

ここで、その企業の方針に差が出てきます。

某有名なコンビニではドミナント戦略を採用しています。ドミナント戦略は、ある地域に集中出店することで、圧倒的な知名度と安心感によって売上を獲得する戦略です。

この戦略は投資家目線では大喜びですが、実際に店舗を運営する側からすると厳しい戦略です。何故なら同じ地域に多数の店舗を出店するドミナント戦略では、1店舗あたりの売上は高くなりません。

もし、高くなれば、その地域にもう1店舗出店します。

それがドミナント戦略です。

しかし、これをされると店舗は生かさず殺さずの状態を続けるしかありません。これは、自分ではどうしようもない辛く悩ましい状態だと思います。

しかし、仮にお手伝いする企業が店舗をパートナーとして、同格の仲間だと認識してサポートしてくれるのなら話は大きく変わります。それこそ、お互いに協力し合い高め合う良い関係を構築できるのです。

今回上場するG-FACTORYは、自社で飲食店を経営し、自社で設備を購入して顧客にリースをするなど、自社でリスクを取る姿勢が有価証券報告書からは見受けられました。

こういった経営サポートをする企業に投資する際には、そういった視点からも事業内容を見てみるのも面白いと思います。また、悲しいことに資本主義社会では血も涙もない戦略の方が、上手くいくことが多いのが現実です。

G-FACTORYの財務情報

売上
2011年12月          1,203,795,000円
2012年12月          1,427,854,000円
2013年12月          1,348,332,000円
2014年12月          1,594,962,000円
2015年12月単体  2,095,680,000円
連結  2,099,184,000円
2016年6月          1,288,764,000円

経常利益
2011年12月          65,632,000円
2012年12月          102,211,000円
2013年12月          88,190,000円
2014年12月          156,471,000円
2015年12月単体   275,500,000円
連結  274,712,000円
2016年6月          261,150,000円

純利益
2011年12月          34,065,000円
2012年12月          57,362,000円
2013年12月          51,809,000円
2014年12月          93,804,000円
2015年12月単体  179,845,000円
連結  179,022,000円
2016年6月          177,786,000円

G-FACTORYの財務諸表を見る限り、順調に業績を拡大させており、不安な点は見当たりません。

日本取引所グループから公開されたG-FACTORYの有価証券報告書

G-FACTORYのIPOは買いなのか?見送りなのか?

G-FACTORYのIPOは買いです。

約8億の売り出し規模はマザーズでも小規模で初値の上昇が期待できます。恐らくは大株主のベンチャーチャピタルのロックアップが外れる公募価格50%までは問題なく上昇するでしょう。

これは参加して良い案件です。

買い要因

  • 売り出し規模が小規模
  • 順調な業績

見送り要因

  • 同日にもう1社IPOがあるので、そちらに資金を集中する為に見送るというのもアリです。

主幹事情報 SMBC日興証券

G-FACTORYのIPO主幹事はSMBC日興証券です。

その他の引き受け金融機関は、いちよし証券、エース証券、SBI証券、岩井コスモス証券です。

この中で、ネットから購入の応募ができるのは、SMBC日興証券SBI証券です。

まとめ

G-FACTORYの案件は、公募割れする要因も見当たらない良い案件です。

参加して良いでしょう。

私はSMBC日興証券SBI証券から応募します。

この案件は、IPOとしてはリターンを得られると考えられますが、上場後の成長は未知数です。長期保有に関しては、次の決算を見てから考えるのが良さそうです。

飲食店という大きな市場をターゲットにした事業展開ですので、もしかしたら、業績が急拡大することも考えられます。私は期待を込めてチェックしていきます。

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