ミダックが名証2部に上場!IPO評価分析

中部圏を中心に産業廃棄物事業を展開しているミダック(6564)が名証二部に上場します。

想定価格は1250円

BB期間は2017年12月5日から12月11日

仮条件は12月1日に1200円〜1300円に決定

公開価格は12月12日

上場日は12月22日です。

仮条件や追加の情報は名古屋取引所のホームページから確認できます。

今回上場するのは産業廃棄物事業というゴリゴリの日本に必須の事業を展開しているミダックです。

昨今先進技術がもてはやされていますが、本当に利益を投資家にもたらしてくれるのは地味ながらも永続する企業でしょう。

そういった視点で見れば、今回のミダックは底堅いディフェンシング銘柄であり永続する可能性が高い有望な企業だと見ることができます。

IPO案件として見ても、名証二部上場ながら売り出し規模は少なくロックアップの条件も良好です。

目の覚めるようなリターンまではいかないでしょうが、ある程度のリターンが期待できます。

参加をオススメします。

今回のおすすめ指数は70です。

それでは、次項ではミダックのIPO情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

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ミダックの事業内容

ミダックの事業内容は「産業廃棄物の収集運搬、中間処理、最終処分、一般廃棄物の収集運搬、中間処理」と有価証券報告書に記載されています。

ミダックの主な事業は廃棄物処分事業・収集運搬事業の2つです。

廃棄物処分事業

ミダックは特別管理産業廃棄物処分業の事業許可を持っていて産業廃棄物を処分する公的許可を取得していて、自社の産業廃棄物処理施設で産業廃棄物処理作業を行なっています。

ミダックの処理施設のレベルは素人の私には分かりませんが、優良業者として自治体に認定されているので処理事業レベルはある程度高いと判断できます。

また、ミダックは産業廃棄物最終処分場を所有しており処理した後の産業廃棄物を自社内で処分することができます。

収集運搬事業

ミダックでは産業廃棄物を運搬できるタンクローリーやコンテナ車などを自社で多数保有しており産業廃棄物処理施設に移すこと際や他社からの引き受けにも際にも自社で対応できます。

産業廃棄物の運搬から処分・最終処分まで一貫して自社内で行えるのがミダックの大きな強みです。

ミダックの財務情報

売上

2013年3月 単体 3,016,913,000円
2014年3月 単体 2,906,216,000円
2015年3月 単体 2,869,217,000円
2016年3月 単体 3,083,405,000円
連結 3,164,000,000円
2017年3月 単体 3,149,406,000円
連結 3,833,383,000円
2017年9月 連結 1,958,431,000円

経常利益

2013年3月 単体 264,638,000円
2014年3月 単体 128,638,000円
2015年3月 単体 86,323,000円
2016年3月 単体 263,565,000円
連結 326,133,000円
2017年3月 単体 439,289,000円
連結 590,630,000円
2017年9月 連結 338,069,000円

純利益

2013年3月 単体 147,193,000円
2014年3月 単体 70,637,000円
2015年3月 単体 52,675,000円
2016年3月 単体 △47,633,000円
連結 46,788,000円
2017年3月 単体 317,748,000円
連結 287,198,000円
2017年9月 連結 183,199,000円

何があったのか分かりませんが、売上は横ばいながら、利益ベースでは近年驚く程上昇しています。

その利益に引っ張られて自己資本も厚くなってきているので、このペースが継続するのなら、早い段階での市場変更も期待できるでしょう。

⇒名古屋取引所グループに公開されているミダックの有価証券報告書

ミダックのIPOは買いなのか?見送りなのか?

ミダックのIPOは買いです。

最近のIPOは勢いに乗っているのか連日高騰を続けています。

需給が絞れていて多少良さそうな雰囲気であれば、とりあえず初値は上昇する様子です。

率直に言うとクレイジーな相場です。

今回のミダックは、売り出し規模は小規模でありロックアップも良好です。

名証二部という不人気市場ではありますが、過去の名証二部上場の初値結果は悪くなく、今回も良条件に惹かれてIPOの波に乗って多くの投資家が買いに入ると予想します。

まず、公開価格を割ることはないでしょうから参加して良いでしょう。

買い要因

  • ロックアップ◯
  • 売り出し規模は小規模
  • 業績拡大傾向

見送り要因

  • 名証二部上場

ミダックの関連銘柄

自社内で産業廃棄物の運搬・処理・埋設まで行ってしまうミダックに深い関連を持つ銘柄は有価証券報告書から見つけられませんでした。

しいえいえば、ミダックのような産業廃棄物事業者は国や自治体の法令条例の変更、許認可に大きな影響を受けます。その為、産業廃棄物関連法案や自治体と深い関連を持つと言えるでしょう。

ミダックの初値予想は?

ミダックはIPO市場の勢いと需給・業績両面の関係で公開価格+40%辺りまで上昇すると予想します。

これが名証二部でなければ+60%〜70%辺りまで期待できたと思います。

仮に公開価格が想定価格1250円に決まったとしたら、初値は1750円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

ミダックの案件でセカンダリーを狙うのは難しいです。

ミダックの売上はヨコヨコの流れが続いており、ここから急拡大するとは考えづらいです。

利益面で突然の急上昇を見せていますが、売上ベースでの拡大が期待できない以上、いずれは頭打ちになり株価が将来的に何倍にも膨れ上がる!ような展開になることは無いと思います。

ただ、業界の一角を占める産業廃棄物事業者として今後も長期間事業を継続していくことは見込めるので、配当を期待した長期保有という形での投資ならオススメします。

主幹事情報

ミダックのIPO主幹事は岡三証券です。

そして、副幹事はSBI証券、マネックス証券、岡三オンライン証券、SMBC日興証券、安藤証券です。

今回のIPOでは、SBI証券マネックス証券岡三オンライン証券SMBC日興証券、安藤証券からネット応募することができます。

この中で参加オススメ証券会社は、比較的口座数が少なくてIPOにおいて公平抽選システムを採用しているマネックス証券岡三オンライン証券、と安藤証券です。

参考:IPOが完全平等抽選方式の証券会社とは?マネックス証券がおすすめな理由

また、参加することでIPOチャレンジポイントが貯まるSBI証券からも一応参加をオススメします。

参考:SBI証券のIPOチャレンジポイント100ptは当選ラインでは無い!

まとめ

今回上場するミダックは地味ながらもキラリと光る輝きを見せる企業ですね。

私は今回のIPOにはSMBC日興証券、SBI証券、マネックス、岡三オンライン証券から参加します。

ただ、このミダックの利益面での突然の急上昇が気になります。

まぁ、IPO投資なら上場後直ぐに売却するので深く気にしなくても大丈夫でが、もし当選せずにザラ場で買って長期保有をするつもりなら、1回目の決算まで待った方が良いかもしれません。

考えたくは無いですが、企業によっては上場後に突然業績下降修正を行う企業もあります。

気になる項目があるのなら注意するに越したことは無いでしょう。