複数の広告媒体を駆使して最適な広告を顧客に提供するアドテクノロジーカンパニーGeniee(6562)が東証マザーズに上場します。
想定価格は2200円
BB期間は2017年11月30日から12月7日
仮条件は11月27日に1220円〜1350円に決定
公開価格は12月7日
上場日は12月18日です
仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。
今回上場するのはGenieeというネット広告企業です。
Genieeはジーニーと読むそうです。
ジーニーと聞くと青い魔神のことを連想した方は、きっと私と同年代でしょう。
この企業の主力商品は膨大な過去の広告配信ビックデータを基に人工知能が最適な広告を提示してくれるシステムです。
完全に近未来的なシステムを提供していますね。こういう企業はIPOで人気が出ますし、将来性も見込めます。
今から仕込んでおく価値は充分あるでしょう。
また、IPO案件として見ても魅力的です。
まだ、Genieeは先行投資の時期ですが毎年規模は着実に拡大しており数字も追いかけてきています。
ビックデータ・人工知能・海外市場への進出など市場の人気度が高い要素も併せもちます。
売り出し規模も少なめでロックアップも公開価格+50%設定で満遍なく大株主に掛かっています。
上場してすぐに売却しても、長期で保有しても利益が見込める良案件です。
参加をオススメします。
今回のおすすめ指数は80です。
それでは、次項ではGenieeのIPO情報を解説していきます。
是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。
目次
Genieeの事業内容
Genieeの事業内容は
「インターネットメディアの広告収益最大化プラットフォーム『GenieeSSP』を主軸としたアドテクノロジー事業」
と有価証券報告書に記載されています。
Genieeは様々なネット広告を駆使して広告効果を高めるアドテクノロジーを駆使して事業展開を行なっています。
具体的には過去の膨大な広告データをベースに人工知能による最適化を行うソフトGenieeSSPを自社で活用してクライアントの広告コンサルティングを行なったり、GenieeSSPソフトを他社にOEMという形で提供してライセンス料を得ています。
また、Genieeは日本のみならず海外市場への進出も進めており、東南アジアを中心としたシンガポール・インドネシア・タイでもサービスを展開しています。
現段階では海外市場の売上規模は全体の20%ほどですが、今後の成長は大いに期待できます。
先進技術を駆使したソフトを武器に、世界規模でネット広告事業を展開している企業です。
Genieeの財務情報
売上
2013年3月 単体 823,798,000円
2014年3月 単体1,260,000,000円
2015年3月 単体2,911,000,000円
2016年3月 単体 7,047,258,000円
連結 7,369,000,000円
2017年3月 単体 11,352,648,000円
連結 11,731,00,000円
2017年9月 連結 8,488,413,000円
経常利益
2013年3月 単体 △67,678,000円
2014年3月 単体 △1,582,000円
2015年3月 単体 151,482,000円
2016年3月 単体 102,471,000円
連結 101,313,000円
2017年3月 単体 338,719,000円
連結 134,500,000円
2017年9月 連結 237,428,000円
純利益
2013年3月 単体 △68,717,000円
2014年3月 単体 △4,103,000円
2015年3月 単体 124,158,000円
2016年3月 単体 67,381,000円
連結 62,323,000円
2017年3月 単体 167,829,000円
連結 △14.714,000円
2017年9月 連結 △132,853,000円
完全な黒字化は達成していないようですが、これは先行投資による赤字なので大きな問題はありません。
先行投資による売上・販売先は着実に伸びており、今後が期待できます。
⇒日本取引所グループに公開されているGenieeの有価証券報告書
GenieeのIPOは買いなのか?見送りなのか?
GenieeのIPOは買いです。
上場日には残念ながら4社同時上場という過密スケジュールではありますが、高い将来性を持っているので過密スケジュールを物ともせずに買いが集まると予想します。
冷静に見て同時上場の4社の中では1番注目度が高いのでGenieeにとっては同時上場は問題にならないでしょう。
逆に他の同時上場の銘柄は多少なりとも影響を受けると考えられます。
買い要因
- 将来性◎
- ロックアップ◯
- 売り出し規模は小規模
見送り要因
- 上場日の12/18は4社同時上場
Genieeの関連銘柄
Genieeの関連銘柄は、広告元となるYahoo(4689)とGoogleの親会社アルファベット(GOOG)です。
ネット広告を営む企業は、自然と広告元となる企業と深い関連を持つことになります。
考えづらいですが、Genieeが何らかの理由によってYahooやGoogleから広告を断られる自体になると事業の存続は危うくなります。
また、Genieeはソフトバンクグループ(9984)から多額の融資を受けており、なんとソフトバンクは社長に次ぐ第2位の大株主になっています。ソフトバンクグループのGenieeに対する意向は分かりませんが、大きな影響力を持っています。
Genieeの初値予想は?
Genieeの初値は、将来性・売り出し規模・ロックアップ条件の3つの好条件が合わさり大きく上昇するでしょう。
ロックアップが外れる公開価格+50%までは勢いよく、その後は上昇が鈍るでしょうが、その後もジリジリと伸びて公開価格+70%辺りで初値は決まると予想します。
仮に公開価格が想定価格の2200円に決まったとしたら、初値は3740円辺りになるでしょう。
セカンダリーが狙えるか?
Genieeの案件はセカンダリーが狙えます。
ネット広告事業は世界規模で拡大を継続している分野であり、その中でGenieeは人工知能・ビックデータを活用して事業を拡大させていける見込みが高いです。
将来的に株価は大きく上昇することも充分あり得るのでセカンダリーとして参加する価値は充分あります。
主幹事情報
GenieeのIPO主幹事は野村証券です。
副幹事はSBI証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、カブドットコム証券、SMBC日興証券、大和証券、いちよし証券です。
今回のIPOでは、SBI証券、カブドットコム証券、SMBC日興証券、大和証券からネット応募することができます。
今回の参加オススメ証券会社は、比較的開設口座数が少なくて公平なIPO抽選システムを用意しているカブドットコム証券です。
参考: カブドットコム証券のIPO抽選方法は100%完全公平抽選で個人向け
勿論、余裕があるのならSBI証券からも参加してIPOチャレンジポイントを貯めておきましょう。
まとめ
Genieeの案件は過密スケジュールのIPOの中でも安定したリターンが期待できる優良案件です。
私は資金を回してSBI証券、カブドットコム証券、SMBC日興証券、大和証券の4社から応募します。
今年の12月は連日IPO祭りのような様相になってきました。
結局噂されていたメルカリなどの大型案件は、SGホールディングス以外来年に持ち越しになったのでしょうか?
まぁ、これだけの過密スケジュールを見れば無理も無いことだと思います。
私が上場する企業側の立場だったら、無理をせずに時期をずらそう!と決断するでしょう。投資家としては残念ですが、今は目の前の案件に集中していきます。