暮らしの困りごとを抱える顧客と解決する業者を結びつける、大人気ウェブサイト『生活110番』を運営するシェアリングテクノロジー(3989) が、名証セントレックスと東証マザーズにW上場することが決まりました。
想定価格は1560円
BB期間は2017年7月19日から7月25日
仮条件は7月14日
公開価格は7月26日
上場日は8月3日です。
仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。
今回のシェアリングテクノロジーの案件は、名証セントレックスと東証マザーズへのW上場ですが、流動性の観点から東証マザーズで購入するのが良いでしょう。
生活110番のサービスは知ってはいましたが、まさか上場するまでの規模になっているとは思いませんでした。
しかも、私の地元の名古屋の企業だったとは、、、どおりで頻繁に郵便ポストに生活110番のマグネットが投函されるはずですね、、、1年で何回か投函されるので、名古屋での生活110番の知名度は相当な物だと思います。
IPOの案件として見ると、今後の成長も期待できて業績好調、大株主にベンチャーキャピタルがいることが残念ですが、公開価格から割れるような案件では無いので安心して参加できる良案件です。
今回のおすすめ指数は70です。
それでは、シェアリングテクノロジーのIPO情報を解説していきます。
是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。
目次
シェアリングテクノロジーの事業内容
シェアリングテクノロジーの事業内容は「ライフサービス領域に関する『バーティカルメディアサイト』および総合プラットフォームサイト『生活110番』の運営、WEB集客にかかるコンサルティング業務など」と有価証券報告書に記載されています。
シェアリングテクノロジーの主な事業は生活110番に代表されるようなバーティカルメディアサイトの運営です。
始めてシェアリングテクノロジーの事業説明内で記載されている『バーティカルメディアサイト』という表記を見たときは、、、一体何のことを言っているのか分かりませんでしたが、どうやら生活の中で起こる困りごとを解決するサービスを仲介する各自社サイトのことをそう呼んでいるようです。
ェアリングテクノロジーが運営する主な自社サイト
生活110番、カギ110番、雨漏り修理110番、シロアリ110番、伐採110番、農機具買取査定君、ひかり電話ナビ、看板110番
その他大小合わせて、現段階で合計193のサイトを運営しています。
シェアリングテクノロジーの事業モデル
①シェアリングテクノロジーは豊富なサイトを活用したり、様々な集客手段によって個人の顧客を集め、自社のカスタマーに連絡してもらいます。
②カスタマーで内容をヒアリング
③ヒアリングした内容を元に、顧客の問題を解決できる自社に登録している事業者に対して内容を紹介
④内容を見た事業者が見積もりをシェアリングテクノロジーに送信
⑤シェアリングテクノロジーが送信された見積もりを元に事業者を選定
⑥選定後は、事業者が直接顧客とやりとりを行います
シェアリングテクノロジーの事業のポイントは、事業者は登録時に費用は必要なく取引が完結した時のみ費用が発生する仕組みになっているので非常に敷居に低く事業者が登録しやすくなっています。
豊富な事業者は、そのまま受注数の厚みになり、好循環の源になるでしょう。
認知度も順調に拡大しており問い合わせ数は順調に増加しています。
平成24年 3,884件
平成25年 59,494件
平成26年 133,048件
平成27年 185,449件
平成28年 275,249件
しかも、シェアリングテクノロジーの事業は日本全国を対象にすることができる上に、現地の事業者が登録するだけで事業を展開できることから、今後の事業拡大も充分期待できます。
シェアリングテクノロジーの財務情報
売上
2012年9月 652,896,000円
2013年9月 676,744,000円
2014年9月 587,116,000円
2015年9月 806,504,000円
2016年9月 1,141,757,000円
2017年3月 650,912,000円
経常利益
2012年9月 △24,052,000円
2013年9月 △13,796,000円
2014年9月 △151,084,000円
2015年9月 6,813,000円
2016年9月 55,806,000円
2017年3月 193,457,000円
純利益
2012年9月 △24,291,000円
2013年9月 △15,971,000円
2014年9月 12,814,000円
2015年9月 26,559,000円
2016年9月 21,392,000円
2017年3月 124,850,000円
シェアリングテクノロジーの財務諸表は、数年前の先行投資が功を奏した!と思える財務諸表です。
近年急速に業績が拡大しており、今後も上昇が期待できます。
成長企業の典型的な財務諸表です。
大きな借り入れも無く、大きな問題は見当たりません。
⇒日本取引所グループに公開されているシェアリングテクノロジーの有価証券報告書
シェアリングテクノロジーのIPOは買いなのか?見送りなのか?
シェアリングテクノロジーのIPOは買いです。
事業の将来性は抜群で業績は好調
ベンチャーキャピタルのロックアップが外れる公開価格から+50%までは手堅く上昇するでしょう。
公開価格を割れるような案件では無いので、参加をオススメできる良い案件です。
買い要因
- 将来性◎
- 業績好調
見送り要因
- 大株主にベンチャーキャピタル
シェアリングテクノロジーの関連銘柄
シェアリングテクノロジーは主要な顧客が個人で、尚且つ、依頼先が幅広く分散されていることから関連銘柄は見当たりません。
強いて言えば、ウェブ事業で取引があり同社の新株予約権を取得している株式会社エイトミリオンと株式会社エムハンドが、同社と深い関係を持っています。
しかし、残念ながら、どちらも上場していません。
今後どちらかの企業が上場することになればシェアリングテクノロジーの関連銘柄となります。
シェアリングテクノロジー 初値予想は?
シェアリングテクノロジーの初値は高い成長期待と好業績から上昇して始まりますが、ベンチャーキャピタルのロックアップが外れる公開価格から+50%から上昇率は鈍り、私が考えるに公開価格から+55%〜+60%辺りで落ち着くでしょう。
仮に公開価格が想定価格の1560円になったとしたら初値は2418円〜2496円辺りになるでしょう。
セカンダリーが狙えるか?
今回のシェアリングテクノロジーの案件はセカンダリーを狙いにくい案件です。
シェアリングテクノロジーは、既に高い成長率が期待されており、その期待を追い風に株価も上昇を続けると予想されます。
その為、株価が落ち込むとは考え辛く、、、上場後に株価が落ち込んだ所で購入して、株価の再上昇を待つセカンダリー戦略は上手くいかないでしょう。
しかし、もし何らかの理由で株価が落ち込めば、充分セカンダリーを狙うことはできると思います。
主幹事情報
シェアリングテクノロジーのIPO主幹事は大和証券です。
副幹事は、香川証券、みずほ証券、いちよし証券、SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券です。
この中でネットから応募できる証券会社は、大和証券、みずほ証券、SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券です。
この中で参加オススメの証券会社は、主幹事で当選本数が群抜いて多い大和証券と、証券会社内で口座数が少なくIPOで公平抽選システムを採用しているマネックス証券です。
⇒ IPOで個人投資家に有利と評判のマネックス証券を検証【完全公平抽選方式】
まとめ
シェアリングテクノロジーはリターンが期待できる良案件です。
私は当選を狙ってSBI証券とSMBC日興証券から参加します。
シェアリングテクノロジーは、生活の中での困り事に焦点を当てた上手い商売ですので今後も成長が期待できます。
この調子で順調にいけば早々に市場変更も充分有り得るので、上場後直ぐに手放さずに暫く保有してみても面白そうです。
私は仮に当選したら、1年は保有して様子を見ていくつもりです。