エスユーエスのIPO評価分析 ~初値は高騰すると予想~

バイオから機械、果てはITまで!

幅広い分野に技術者を派遣しているエスユーエス(6554)が東証マザーズに上場することが決まりました。

想定価格は2220円
BB期間は2017年8月28日から9月1日
仮条件は8月25日
公開価格は9月4日
上場日は9月13日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

エスユーエスのホームページを見ると主要事業の派遣事業の派遣先が幅広過ぎて何が得意なのか分かりません。

更にトップページでは派遣事業と並んで人工知能を独自で研究開発している!とまで書かれていて、とんでもない技術力を持つ企業なのか?それともビックマウスなのか?判断が難しいのですが、順調に売上は拡大しているのである程度の技術力を保持していると考えて良いでしょう。

IPO案件として見ると、人気の人工知能関連で売り出し規模も小規模なので初値高騰が期待できます!

大株主にベンチャーキャピタルがいますが、元々の売り出し規模が小さいのでロックアップが外れても大きく株価が抑えられることも無いでしょう。

今回の参加オススメ指数は80です。

それではエスユーエスのIPOに関わる情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の参考にして下さい。

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エスユーエスの事業内容

エスユーエスの事業内容は

「IT分野・機械分野・電気/電子分野・化学/バイオ分野における技術者派遣・請負業務、ERP分野におけるコンサルティング・システム開発・導入支援など」

と有価証券報告書に記載されています。

エスユーエスの主要事業は自社の技術者を企業に派遣する派遣事業です。

多くの派遣事業社は大概特定の得意分野に技術者を派遣するのですが、エスユーエスでは、IT分野・機械分野・電気電子分野・化学バイオ分野という幅広い4分野に技術者を派遣しています。

この幅広い派遣分野が多くの派遣事業会社の中でエスユーエスが上場するまでに成長できた大きな要因です。

また、派遣事業以外にも人工知能やVRといった先進技術の開発研究、人材の採用や労務管理などのコンサルティング業務、企業内の経営資源を可視化するERPソフトの導入保守業務も行っています。

エスユーエスは派遣事業を主軸に置きつつ多彩な事業を展開しています。

エスユーエスの財務情報

売上

2011年3月 2,450,048,000円
2012年3月 2,517,938,000円
2013年9月 1,437,678,000円
2014年9月 3,390,599,000円
2015年9月単体 4,282,151,000円
連結 4,500,296,000円
2016年9月単体 5,306,632,000円
連結 5,498,314,000円
2017年4月(第3四半期決算)
連結 4,404,806,000円

経常利益

2011年3月 104,970,000円
2012年3月 94,475,000円
2013年9月 47,050,000円
2014年9月 182,314,000円
2015年9月単体 136,518,000円
連結 114,089,000円
2016年9月単体 366,786,000円
連結 360,993,000円
2017年4月(第3四半期決算)
連結 313,334,000円

純利益

2011年3月 104,970,000円
2012年3月 94,475,000円
2013年9月 47,050,000円
2014年9月 182,314,000円
2015年9月単体 136,518,000円
連結 114,089,000円
2016年9月単体 366,786,000円
連結 360,993,000円
2017年4月(第3四半期決算)
連結 313,334,000円

売上は凄い勢いで上昇を続けています。利益面では様々な投資を行っているので上昇下降が激しかったようですが、それも近年落ち着き安定推移しています。

新興企業らしい良好な財務諸表です。

日本取引所グループに公開されているエスユーエスの有価証券報告書

エスユーエスのIPOは買いなのか?見送りなのか?

エスユーエスのIPOは買いです。

初値が高騰する条件が整っており公募割れするような不安要素も見当たりません。

大株主にベンチャーキャピタルがいますが、売り出し規模が小規模ですので大きな脅威にはならないでしょう。

安心して参加できるIPOです。

買い要因

  • 売出し規模小規模
  • IPOで人気の人工知能関連銘柄
  • 業績好調

見送り要因

  • 特になし

エスユーエスの関連銘柄

エスユーエスは派遣事業という他の企業と大きな係わりを持たざるおえない事業を行っているのに、有価証券報告書には売上の10%を超える係わりを持つ特定の企業は存在しないと記載されています。

俄かには信じ難いのですが幅広い分野に技術者を派遣しているので取引先も分散されているからなのかな?と考えれば、そこまでおかしな話ではないのかもしれません。

エスユーエス初値予想は?

エスユーエスの初値は、IPOで人気の人工知能関連銘柄という事と好調な財務、小規模な売り出し規模という好条件に恵まれて公開価格から+70%辺りになると予想しました。

仮に公開価格が想定価格の2220円になったとしたら初値は3774円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

私は今回のエスユーエスの案件でセカンダリーを狙うの難しいと判断しました。

人工知能関連ということでIPOとして人気を集め初値は期待できますが、良くも悪くもエスユーエスは派遣事業が主要事業です。

派遣事業では長きに渡って投資家の期待に応えられないでしょうから株価は徐々に下降して、多くの会社に紛れて目立たなくなるでしょう。

人工知能で何かしら結果を出せれば別ですが、今のままでは将来大きく株価が上昇するとは考え辛いので、セカンダリーを狙う案件としては不向きでしょう。

主幹事情報

エスユーエスのIPO主幹事は野村証券です。

副幹事は、西村証券、いちよし証券、SBI証券、岩井コスモ証券、エース証券、極東証券、マネックス証券です。

この中でネットから応募できる証券会社は、岩井コスモ証券SBI証券マネックス証券です。

この中で参加オススメの証券会社は、開設口座数が少なく公平抽選方式を採用している岩井コスモ証券マネックス証券です。

参考:岩井コスモ証券のIPO口座はライバルが少なく狙い目の証券会社か?

参考:IPOで個人投資家に有利と評判のマネックス証券を検証【完全公平抽選方式】

また、SBI証券ではIPOに参加することでIPOチャレンジポイントが貯まり、次回以降のにIPOの当選確率が高まるので余裕があれば参加申し込みをしてIPOチャレンジポイントを貯めておきましょう。

参考:SBI証券のIPOチャレンジポイント100ptは当選ラインでは無い!

まとめ

派遣事業という事業体にも関わらずホームページや有価証券報告書の随所で人工知能やVRの文字をチラつかせるというIPOを意識した作戦と好調な業績が相まってエスユーエスのIPOは手堅くリターンを獲得できる良案件です。

参加をオススメします。

今年は急落らしい下落もなく相場が落ち着いたまま月日が過ぎていきます。

このままの状況で進んでいくのか?

それともこれから何か起こるのか?

色々考えてしまう投資家も多いと思いますが、正直不安になっても仕方がないので、仮に急落しても耐えられる資産構成にしておくことが大切だと思います。