ファイズがマザーズ上場~IPO評価分析~ Amazonの商品配送業務はトレンド

Amazonの商品配送業務で急激に業績を拡大させているファイズ(9325)が東証マザーズに上場します。

想定価格は1200円

BB期間は2017年2月28日から3月6日

仮条件は2月24日に1200円〜1250円に決定

公開価格は3月7日

上場日は3月15日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

Amazonなどのインターネット通販企業の商品の保管・受注・配送を請負う、大雑把に言うと佐川急便やヤマト運輸を小さくしたような会社です。

ニュースで見るように大手流通業者はインターネットショッピングの拡大による流通商品の拡大によって、業務量の急増に悩み、Amazonなどのショッピングサイトからの配送を拒否し始めており、その結果ファイズのような大手の下の流通業者の業績を拡大させることになったのだと考えられます。

今後、この流れは加速していくでしょうから、、、中小流通業者にとっては追風になります。

IPOとして、ファイズを見ると良好な条件が揃っていて、初値を期待できます。

業績は驚くほど拡大を続けていますし、公開規模も小規模、ロックアップもバッチリです。

当選すれば、大きく儲かることになるでしょう。

そこで、今回のおすすめ指数は90です。

ではでは、以下ではIPOに関わる情報を紹介していきます。

IPO参加の是非に役立てて下さい。

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ファイズの事業内容

ファイズの事業内容は「EC運営企業の物流センターの管理・こん包などから配送まで、一貫して業務を請け負う事業」と有価証券報告書に記載されています。

ファイズの具体的な業務内容はAmazonなどのEC運営企業の配送請負業務です。

具体的には、ファイズが保有する東京・大阪・愛知・京都・神奈川・岡山にある10の倉庫に商品の保管・倉庫から注文先への配送を行います。

更に、ファイズはEC運営企業の倉庫や拠点から別の倉庫や拠点への配送も請負っており、まさにEC運営企業の配送業務を全般的に引き受けています。

他にもファイズではECサイト運営企業・メーカー・配送会社に対して物流業務効率の為のコンサルティングも行なっており、多くの企業内の物流に関わる問題を解決しています。

物流に関わる全般業務を幅広く手掛ける新興物流企業、それがファイズです。

Amazonの荷物は流通業者にとって諸刃の剣か?

昨年から大手流通業者の佐川急便がAmazonの流通から撤退して、それからは最大手の流通業者ヤマト運輸がAmazonの流通の多くを請負っていますが、業務量の拡大による負担増加から、今後はショッピングサイトの請負を減少させると発表しています。

流通業者は荷物が増えれば業績も拡大するので、何故大手流通業者はAmazonの流通から撤退するのでしょうか?

これは先に答えを書くと、Amazonの仕事の負担が大きいことが原因です。

今や日本人のショッピングにおけるシェアの何割も保有するAmazonは、圧倒的な圧力によって配送コストの低減を流通業者に迫ります。

当初多くの流通業者の経営側は多少配送コストを下げても、圧倒的に数が多いので結局は儲かり良いだろうと思い、取引を開始しますが、、、

その余りの配送量の多さに現場の配送者の負担は拡大して、現場から悲鳴が聞こえてきました。

Amazonの仕事は経営側から見れば儲かる仕事でしたが、実際には「安くて大変な仕事」だったのです。その結果、従業員の確保が難しくなり事業の継続性が危ぶまれたことから、Amazonの配送から撤退する流通業者が相次いだのです。

でも、誰かがAmazonの配送を行わなければなりません。

では誰が?

それが、今回上場することになったファイズのような大手の下の流通業者です。

安くても儲かる仕事

しかし、現場の負担は過酷な物になるでしょう。

現状は良いでしょうが、多くの大手流通業者が撤退する中で、将来的にファイズのような中小流通業者はAmazonの配送事業の継続させることができるのか?大手流通業者のように撤退していくのか?

これは数年後に答えが出ることでしょう。

個人的にはファイズの平均在職期間は1.7年と有価証券報告書に記載されており、ファイズも人材の確保に苦慮していることが感じられます。

既に将来の懸念の片鱗は見えていると感じています。

ファイズの財務情報

売上
2014年3月 36,114,000円
2015年3月 2,191,226,000円
2016年3月 3,492,842,000円
2016年12月 3,859,315,000円

経常利益
2014年3月 ▲25,809,000円
2015年3月 27,868,000円
2016年3月 105,536,000円
2016年12月 285,690,000円

純利益
2014年3月 ▲17,054,000円
2015年3月 5,034,000円
2016年3月 47,512,000円
2016年12月 178,256,000円

2014年の頃には、僅か2年で業績を何十倍にも拡大させるとは、きっとファイズの従業員も予想できなかったでしょう。

ファイズの業績は急速に拡大しています。ただ、自己資本が少し少ないかな?とも思いましたが、急速な業務拡大に伴う全国の物流拠点の整備を進めているので、怪しい内容でもなく問題ありません。

財務諸表からは不安になる点はありません。

⇒日本取引所グループに公開されているファイズの有価証券報告書

ファイズのIPOは買いなのか?見送りなのか?

ファイズのIPOは買いです。

小規模の売出し規模・良好な業績・しっかりしたロックアップ

全ての面がバッチリです。これは初値は上がるでしょう。問題なく参加して良い案件です。

(ロックアップについては⇒IPOロックアップ解除による下落を見越した空売り投資方法

買い要因

  • 業績良好
  • 小規模の売出し規模
  • ロックアップ条件良好
  • 今後の業績に期待が持てる

見送り要因

  • 特にありません

ファイズの関連銘柄

ファイズの関連銘柄は、主要顧客となるAmazon(AMZN)とヤマト運輸(9064)です。

特にファイズの売上の約7割はAmazonから得ているので、もしAmazonから契約を打ち切られると業績に大きな影響を受けます。

また、ファイズはヤマト運輸とも取引を行なっています。ただ、ファイズのヤマトからの売上は全体の1割合未満ですので、ヤマト運輸による業績への影響を極小さい物になるでしょう。

ファイズはAmazon以外の顧客からの売上割合が低いので、現状良くも悪くもAmazonから多大な影響を受ける状況にあります。

Amazoneは海外株ですがSBI証券から買うことができます。

ファイズ 初値予想は?

ファイズはIPOに関して良好な条件が揃っているので、初値は公開価格から+100%辺りになると予想します。

仮に想定価格の1200円で公開されたとしたら、初値は2400円辺りになるでしょう。

今後の業績の拡大も期待できますし、もしかしたらもっと上昇するかもしれません。

・主幹事情報

ファイズのIPO主幹事は大和証券です。

副幹事は、SBI証券SMBC日興証券みずほ証券です。

今回はネットを通じて全ての幹事証券会社から参加することができます。

参加オススメ証券会社は、当選本数の多い主幹事の大和証券と、副幹事では参加することでIPOチャレンジポイントが貯まるSBI証券です。(参考:IPOの当選確率を上げる方法 ~IPOにおすすめの証券会社SBI証券のメリット~)

まとめ

ファイズは高いリターンが期待できる良案件です。

私はSBI証券SMBC日興証券から参加します。

年始からの株価の上昇の恩恵を受けるために、各社一斉に上場を決めたからなのか、怒涛の勢いでIPOが続きます。ファイズは、その幕開けを飾る案件です。

嫌が応にも期待は高まります。