ログリーのIPO評価分析(売り出し規模も小さく初値高騰予想)

ネット広告でシェアを急拡大させているネイティブ広告を提供しているログリー(6579が東証マザーズに上場します。

想定価格は1680円

BB期間は6月5日から6月11日

仮条件は6月4日

公開価格は6月12日

上場日は6月20日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

まず私がログリーの情報を見て感じたことは「ネイティブ広告ってなんだろう?」ということでした。

そこで調べてみると、最近ちらほら見かけるサイトデザインに溶け込んでまるでサイトの一部のように見える広告の事をネイティブ広告と言うそうです。

広告に見えない広告を表示するのは多少ユーザーを騙しているような気もしないではないですが…まぁ、それも仕方がない事なのでしょうね。

確かに今や昔のようにバナー広告やポップアップ広告をクリックする人は少ないようでしょうから、一見広告に見えないネイティブ広告は効果がありそうです。

実際ネット広告の分野ではネイティブ広告のシェアが急拡大していて、ネイティブ広告を扱うログリーも非常に儲かっています。

眼を見張るほどの業績です。
こんな会社に勤めたかった!

さて、IPO投資として見てみると今回のログリーの案件は高リターンが期待できそうです。

業績は絶好調ですし売り出し規模も8億円と小さく収まっています。

これは期待できます!

今回のおすすめ指数は80です。

それではログリーのIPO情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

ログリーの事業内容

ログリーの事業内容は「ネイティブ広告に特化したインターネット広告配信プラットフォーム」と有価証券報告書に記載されています。

ログリーの収益の柱はウェブ広告の販売です。

広告主から依頼を受けて様々なウェブ媒体先に向けてネイティブ広告として広告を掲載してもらい利益を得ています。

ネイティブ広告というサイトに自然に掲載される広告手法を採用していること以外は、既存の多くのウェブ広告企業と大差はありません。

アドネットワークで広告先を集め、過去のデータをAIで分析して最大効果を探るというウェブ広告企業のお約束の手法です。

それでも、数あるウェブ広告企業の中から上場まで漕ぎ着けたのはネイティブ広告の力と言えるでしょう。

ネイティブ広告の分野は更なる拡大が予想されており同分野に強味を持つログリーの快進撃も次の新たなウェブ広告手法が出てくるまでは続きそうです。

ログリーの財務情報

売上

2013年3月 54,619,000円
2014年3月 81,979,000円
2015年3月 197,620,000円
2016年3月 406,256,000円
2017年3月 911,801,000円
2017年12月 1,140,938,000円

経常利益

2013年3月 △1,940,000円
2014年3月 △32,766,000円
2015年3月 △45,326,000円
2016年3月 △58,002,000円
2017年3月 49,992,000円
2017年12月 69,787,000円

純利益

2013年3月 △2,455,000円
2014年3月 △33,056,000円
2015年3月 △45,620,000円
2016年3月 △58,307,000円
2017年3月 63,520,000円
2017年12月 67,725,000円

年々売上は急拡大、昨年度からは利益も出ています。

財務も硬く自己資本比率66%、ROE15%と利益率も良好です。

更に驚くべきことにログリーには従業員が4年前までは1人、今でも十数人しかいません。

ログリーはネット事業では人数が少なくても狙いが当たれば大儲けできるということを私たちに教えてくれているようです。

日本取引所グループに公開されているログリーの有価証券報告書

ログリーのIPOは買いなのか?見送りなのか?

ログリーのIPOは買いです。

ネイティブ広告というIPOで人気の高い事業を営み業績も急拡大している上に売り出し規模も小さくまとまっています。

大株主にベンチャーキャピタルが首を揃えていますがロックアップがしっかり掛かっていますし元々の売り出し規模が小さいので上場してから暫くは大きな影響はないでしょう。

初値は高騰することが期待できるので安心して参加できる案件です。

買い要因

  • 売り出し規模 小
  • 将来性 高
  • ロックアップ条件 良

見送り要因

・特になし

ログリーの関連銘柄

有価証券報告書を見ましたがログリーの株価に影響を与えるであろう関連銘柄を見つけることはできませんでした。

売上は多くの企業に分散されており売上比率10%を超える特定企業はおらず取引関係も程よく分散されています。

ログリーは良くも悪くも特定の企業の影響を受け辛い企業だと言えます。

ログリーの初値予想は?

ログリーは将来性が高く業績良好で売り出し規模も小さいので初値は高騰するでしょう。

どこまで上がるのか正確に予想すらのは難しいのですが初値は公開価格+100%辺りになると予想しました。

仮に公開価格が想定価格の1680円に決まったとしたら、初値は3360円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

私はログリーでセカンダリー狙いの投資は難しいと思います。

ネット広告は移り変わりが激しく流行り廃りが急激な勢いで変化していきます。

今は絶好調でも来年再来年にはどうなっているのか分かりません。

ログリーはネイティブ広告の分野で強味を持っていることは確かですが数年後も継続していけるのかは未知数です。

確かな道筋が見えないので私はログリーでのセカンダリー投資はオススメしません。

主幹事情報

ログリーのIPO主幹事はSMBC日興証券です。

副幹事は岡三証券、岡三オンライン証券みずほ証券SBI証券丸三証券、極東証券です。

今回のIPOでネットから参加できるのはSMBC日興証券岡三オンライン証券みずほ証券SBI証券、の4社です。

今回の幹事団の中で参加をオススメする証券会社は公平抽選があり当選本数が多い主幹事のSMBC日興証券とライバルは少なく公平抽選がある岡三オンライン証券です。

関連記事:ネットで噂の岡三オンライン証券のIPO裏技当選法について考えてみた

そして、未来の為にSBI証券からも参加してIPOチャレンジポイントを貯めておきましょう。

まとめ

今回のIPOログリーは良リターンが期待できる案件ですね。

私は期待を込めてSMBC日興証券岡三オンライン証券SBI証券、の3社から参加します。

メルカリの案件間際なので資金移動に手間がかかりそうですが、メインバンクの新生銀行の振込手数料無料回数を上手く利用してやりくりしていきます。

色々考えるとIPO投資家は普通の人よりも証券会社や銀行間での資金のやり取りが多いので振込手数料無料回数が多い銀行の利用が必須になりますね。

IPO投資を行うのなら銀行のサービスにも目を向けてみてください。

それにしてもネット広告の進化が止まらないですね。

ログリーのサイトで紹介されているネイティブ広告の実例を見てみると記事内に溶け込むように広告が配置されいるので特に違和感なく広告を受け入れてしまい思わずクリックしてしまいます。

目の付け所が非常に良かった企業だと実感しました。

数人で上場を果たす利益を稼ぐビジネスモデル

私も人生で一度でも良いからやって見たいものです(笑)

SMBC日興証券