ニーズウェルのIPO評価分析 ~人気案件で初値高騰予想~

システム開発技術者を企業に派遣しているニーズウェル(3992)がJASDAQスタンダードに上場することが決定しました。

想定価格は1590円
BB期間は2017年8月30日から9月5日
仮条件は8月29日に1590円〜1670円に決定
公開価格は9月6日
上場日は9月20日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

端的に言えばニーズウェルの事業はシステム業界の技術者派遣業です。

システム開発事業は深刻な人手不足に陥っており、国内での開発が間に合わず海外に外注する事案も出てきています。

そんな人手不足の業界で安定して技術者を派遣できるのなら、大きな利益を獲得できるでしょう。

財務諸表を見る限りニーズウェルは年々着実に利益を拡大させており、この人手不足の状況で上手く立ち回っているようで頼もしい限りです。

また、強味を持つシステム事案が金融関連という高い信頼性と技術が求められる分野であるということも同社の将来性に期待が持てます。

IPOとして見ると、売り出し規模は小規模で好調な財務諸表と相まって初値も期待できます。

短期で売り抜けても長期で保有しても、どちらでもオススメできる良案件です。

参加を強くオススメします!

今回のおすすめ指数は85です。

それでは、次項でニーズウェルのIPOに関する情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

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ニーズウェルの事業内容

ニーズウェルの事業内容は「コンピュータシステムに関する金融を中心とした業務系ソフトウェアや、組込み系ソフトウェアの企画・設計・開発および保守・運用、ネットワークやサーバの基盤構築、ソリューションの提供などの情報サービス、並びにこれらの関連事業」と有価証券報告書に記載されています。

ニーズウェルの具体的な業務内容は、様々なシステム関連事業を企業から請け負い、案件に応じて技術者を派遣して派遣先企業に技術者を常駐させ開発を行います。

ニーズウェルの事業の中心はシステム開発の中でも高い信頼性と技術力が求められる金融システムです。

この分野は情報流出・システムの不具合が企業の信用に直結する部分なだけに、半端な企業では請け負うことはできません。

これらの分野のシステム開発は大きな責任が伴う代わりに、利益は高く他の企業がおいそれと入り込むことができないので長期的に見ても安定した利益を上げられます。

これらの案件をニーズウェルはシステム系大手企業から直接取引を行なっており、この分野において磐石な地位を確立していると推察でき、この位置にいる限りニーズウェルは継続して利益を獲得するのことができるでしょう。

ニーズウェルの財務情報

売上

2012年9月 1,992,000,000円
2013年9月 2,352,000,000円
2014年9月 3,023,000,000円
2015年9月 3,986 ,000,000円
2016年9月 4,587,000,000円
2017年6月 3,801,000,000円

経常利益

2012年9月 46,687,000円
2013年9月 65,775,000円
2014年9月 188,034,000円
2015年9月 350,507,000円
2016年9月 405,373,000円
2017年6月 382,178,000円

純利益

2012年9月 23,114,000円
2013年9月 38,994,000円
2014年9月 117,573,000円
2015年9月 211,317,000円
2016年9月 256,999,000円
2017年6月 248,381,000円

業績は好調そのものです。
自己資本率も高く、年々堅調な成長を見ているので、財務諸表から不安な点は見当たりません。

⇒日本取引所グループに公開されているニーズウェルの有価証券報告書

ニーズウェルのIPOは買いなのか?見送りなのか?

ニーズウェルのIPOは買いです。

業績は好調ですし売り出し規模も小規模、大株主にベンチャーキャピタルもいないのでロックアップが外れてからも大きな売りが出なさそうですので上場後の初値は大いに期待できます。

積極的に参加して良いでしょう。

買い要因

  • 業績好調
  • 売出し規模小規模
  • 大株主にベンチャーキャピタルはいない

見送り要因

・特にありません

ニーズウェルの関連銘柄

ニーズウェルの関連銘柄は日本最大規模の独立系システム会社DTS(東証一部 9682)と、今や世界が注目する孫正義が率いるソフトバンク(東証一部 9434)です。

ニーズウェルは売上の相当部分をDTSとソフトバンクから上げているので、両社の経営に良くも悪くも大きな影響を受けることになるでしょう。

関連銘柄を調べていくと、ニーズウェルは日本最大規模のシステム会社と直接取引を行なっており、その技術力は確かな物だと推察できます。

ニーズウェル初値予想は?

ニーズウェルの初値は堅調な好業績と小規模な売り出し規模を背景に上昇するでしょう。

その後大株主のロックアップが外れる公開価格+50%から上昇は鈍るでしょうが、大株主にベンチャーキャピタルがいないことからまとまった大きな売りは出ないと予想して初値は公開価格から+80%辺りになるでしょう。

仮に公開価格が想定価格の1590円になったとしたら初値は2862円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

今回のニーズウェルの案件でセカンダリーは難しいでしょう。

JASDAQスタンダードという安定企業が上場する市場に上場することからも分かるように、ニーズウェルはこれから爆発的に大きく成長するとは考え辛いです。

技術者派遣事業の業績の上昇には派遣者の数を増やすしかありません。しかし、労働人口の減少が続く日本では技術者の数を増やすことに限界があり、どこかのタイミングで業績は頭打ちになり横ばいを続けると考えられます。

業界の中で人材を独占できるような何かがあれば話は変わるかもしれませんが、多分それは結構無茶な話だと思います。

将来的に爆発的な成長が見込めないのでセカンダリーとして狙うのは辞めた方が良いでしょう。

主幹事情報

ニーズウェルのIPO主幹事はみずほ証券です。

副幹事は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SBI証券、エース証券、マネックス証券、SMBC日興証券、カブドットコム証券です。

この中でネットから応募できる証券会社は、みずほ証券SBI証券マネックス証券SMBC日興証券カブドットコム証券です。

そして、今回の参加オススメ証券会社は、口座の絶対数が少なく公平な抽選方式を採用しているマネックス証券カブドットコム証券です。

参考:IPO完全抽選証券会社を一覧で紹介【資金力関係なく当選できるおすすめ口座】

また、余裕があれば参加することでIPOチャレンジポイントが貯まり、徐々にIPOの当選確率が高くなっていくSBI証券からも参加してポイントを貯めておくことをオススメします。

まとめ

ニーズウェルは派手さはありませんが堅実な事業性を持つ良い企業だと思います。

その安定性を活かして配当金目的で長期保有するのも良いでしょう。

勿論、IPOとしてもリターンを期待できる良案件です。

私はSBI証券とSMBC日興証券から参加します。

最近北朝鮮を巡る事態が緊迫してきており、いつ暴落が起こってもおかしくない状況です。

ふとした時に、IPOを楽しみにのほほんとしていて良いのだろうか?と不安になってしまいますが、よくよく考えれば私1人がウジウジ不安になっても何も変わらないと思いますので、普段と同じように前向きに頑張っていこうと思っています。