ディーエムソリューションズのIPO評価分析 ~良好なロックアップで高騰期待~

ダイレクトメールを武器に総合広告事業を展開するディーエムソリューションズ(6549)がジャスダックスタンダードに上場します。

想定価格は2170円

BB期間は2017年6月1日から6月7日

仮条件は5月30日

公開価格は6月8日

上場日は6月20日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

ディーエムソリューションズの主力事業はダイレクトメールです。

正直今の時代にダイレクトメールなんて、、、と思いましたが、事業内容を見るとダイレクトメールはここまで進化したのか!?と驚かされました。

このディーエムソリューションズのダイレクトメール事業は、もはやダイレクトメールと言うよりも、総合広告事業と言った方が正しいでしょう。

IPOの案件として見るとダイレクトメールという事業性は人気が乏しいですが、小規模な売出し規模と良好なロックアップを背景に初値は上昇するでしょう。(参考:IPOロックアップ解除による下落を見越した空売り投資方法

そこで、今回のおすすめ指数は80です。

それでは、事項以降ではディーエムソリューションズののIPO関連情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

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ディーエムソリューションズの事業内容

ディーエムソリューションズの事業内容は「ダイレクトメール及び宅配便の発送をワンストップでおこなう発送代行事業、コンテンツマーケティングやSEOコンサルティングサービス及び自社メディアサイトの運営などによるインターネット広告事業」と有価証券報告書に記載されています。

ディーエムソリューションズは売上の9割をダイレクトメール事業で、残りの1割をネット事業で稼いでいます。

主要事業となるダイレクトメール事業では、ダイレクトメールに関わる全ての業務(営業・デザイン・打ち合わせ・印刷・発送など)を全て自社で行い中間マージンの削減に成功しています。

簡単に書いてありますが、これは凄いことです。

多くの印刷事業者が分業性を取り入れているので、これは業界内での大きなアドバンテージになります。

このコストカットが功を奏したのかダイレクトメール事業の売上は順調に拡大を続けています。

ネット事業では、サイトの構築などのよくあるネット広告事業を展開しています。

そして、ディーエムソリューションズではダイレクトメールと結びつけたネット広告事業も展開しており、ネットとリアルの両面からクライアントの要望に応じて、様々な広告手段を提供しています。

自社内でダイレクトメールに関わる業務が一手に行える事と、ネットとダイレクトメールの融合がディーエムソリューションズの強みだと言えます。

ディーエムソリューションズの財務情報

売上

2012年3月 3,303,752,000円
2013年3月 3,848,081,000円
2014年3月 4,877,468,000円
2015年3月 5,912,385,000円
2016年3月 7,626,682,000円
2016年12月 6,702,515,000円

経常利益

2012年3月 120,988,000円
2013年3月 139,193,000円
2014年3月 166,610,000円
2015年3月 142,371,000円
2016年3月 111,295,000円
2016年12月 223,609,000円

純利益

2012年3月 64,031,000円
2013年3月 80,859,000円
2014年3月 108,873,000円
2015年3月 90,041,000円
2016年3月 70,804,000円
2016年12月 140,403,000円

ディーエムソリューションズの財務諸表を見ると売上は年々順調に拡大していることが分かります。

しかし、利益の伸びは売上に比例しておらず上がったり下がったりを繰り返して安定していません。

今期は利益も好調ですが、来期以降の業績展望には怪しい雰囲気を感じます。

積極的に長期で保有したい、とは思えない企業です。

⇒日本取引所グループに公開されているディーエムソリューションズの有価証券報告書

ディーエムソリューションズのIPOは買いなのか?見送りなのか?

ディーエムソリューションズのIPOは買いです。

売出し規模は小規模ですし、ロックアップもしっかりと掛かっているので、需給面で株価が上昇する条件が揃っています。

ただ、どこまでも株価は上昇していく勢いがあるのか?というと、そこまでは上昇しないでしょう。

それは、ディーエムソリューションズの主要事業であるダイレクトメール事業はIPOでは人気が乏しいからです。

そこそこの利益を堅実に得られる案件だと言えます。

買い要因

  • 小規模の売出し規模
  • ロックアップはしっかり掛かっている

見送り要因

・ダイレクトメール事業の人気はIPOでは乏しい

ディーエムソリューションズの関連銘柄

ディーエムソリューションズの関連銘柄は、主要な取引先の教育大手の学研ホールディングス(9470)とアフェリエイト分野の大手インタースペース(2122)です。

ディーエムソリューションズは、この2企業から売上の約15%を得ているので、この2社の事業に問題が起こればディーエムソリューションズも影響を受けます。

他にも非上場企業ですが、河合塾とも深い関係があることが有価証券報告書に記載されており、ディーエムソリューションズは教育関連企業と深い関わりがある企業だと言えます。

ディーエムソリューションズ 初値予想は?

ディーエムソリューションズの初値は、小規模な売出し規模と堅牢なロックアップを背景に堅実に推移すると予想して公開価格から+50%辺りになるでしょう。

仮に想定価格の2170円で公開されたとしたら、初値は3255円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

今回のディーエムソリューションズの案件でセカンダリーを狙うのは難しいでしょう。

上場当初は需給の関係で初値が上昇すると予想できますが、潜在的な成長余地は未知数です。

ここからウェブ事業に軸足を移して大きく成長する可能性もありますが、ダイレクトメールという成熟産業に主軸を乗せたまま逸脱できずに停滞するということも考えられます。

まぁ、端的に言えば、どちらに転ぶか分からないということです。

私の意見としては不確定要素が大きい、この企業よりも他の成長が期待できる企業に投資した方が良いと思います。

主幹事情報

ディーエムソリューションズのIPO主幹事はSBI証券です。

副幹事は、みずほ証券、岩井コスモ証券、エイチエス証券、野村証券、岡三証券、高木証券、水戸証券、藍澤證券、SMBCフレンド証券、極東証券、東洋証券です。

この中でネットから応募できる証券会社は、SBI証券、SMBCフレンド証券、みずほ証券、岩井コスモ証券です。

また、幹事の中には岡三証券が入っているので、後程グループ会社の岡三オンライン証券岡三オンライン証券からも参加できるかもしれません。

今回の参加オススメ証券会社は、参加することでIPOチャレンジポイントが入手できる上に主幹事で当選本数も多いSBI証券と、副幹事の中では口座数が少なく、公平な抽選方式を取り入れている岩井コスモ証券の2社です。

まとめ

ディーエムソリューションズはIPOでは利益が期待できる良案件です。

参加をオススメします。

IPOを機にディーエムソリューションズの事業をまとめた有価証券報告書を読んで見て、ダイレクトメールという事業形態の事業について詳しく知ることができました。

ダイレクトメールという事業もどんどん中間業社を廃して、自社に集約していき、ネットとも連携させてウェブとリアルの両面から事業を展開させていく、、、人々の行動に合わせてダイレクトメールの手段も変化していっているのですね。

世の中の流れの速さに対応するには、上手く流れに乗って、どんどん変わっていかなければならないんだろうな、とヒシヒシと感じました。

普段の生活では意識できない他の企業のことも深く知れるのがIPOの良い所でもありますね。

そんなことを感じながら私はSBI証券か、ディーエムソリューションズの案件に参加します。

当選しろ!

⇒資金力に関係なく公平な抽選方式の岩井コスモ証券