変動金利と固定金利【メリット・デメリット】

お金を借りる際によく耳にする金利とは一体何でしょうか。お金を借りる際には金融機関より借りることとなりますが、同じ金額を借りて同じ金額を返すようでは金融機関に儲けはありません。利息というリース料を払わなければなりませんが、借りた金額に対して一定の利率をかけ利息が決定されます。

その利率が金利なのです。基本的には年率であり、1年間の利息を計算するためのものが金利であると考えます。金利3%で100万円を借入した場合は、1年の利息は3万円ということになり、103万円を返済することになります。

金利の利率とは:信用・期間・経済情勢の3要素から決定

ちなみに利子・利息という用語ですが、お金を貸す方が使うのが「利子」、借りる方が使うのが「利息」です。経済において欠かすことの出来ない金利ですがどうやってその率が決定するのかというと信用・期間・経済情勢の3要素から成ります。信用とは借り手の信用度のことであり、つまりしっかり返済できる可能性が高い人ほど信用度があり結果金利が低くなります。逆に信用のない人ほど金利が高くなるわけです。

また期間とは借入期間を表し、借りている期間が長い契約ほど金利が高くなります。なぜなら借りている期間が長ければ長いほどその間の経済情勢が変動する可能性があり、返済可能性が低くなる事態が起こりうるかもしれないからです。(経済情勢が金利に変動を与えるというのはここでは説明は割愛します。貨幣量や日銀の政策金利など別の記事に説明おいてさせてもらいます。)

では、金利についてですが一般の方がお金を借りる機会というのはキャッシングや住宅ローンを組む際であると思います。ここでは住宅ローンを組む際に選択することとなる「固定金利」と「変動金利」について述べたいと思います。固定金利とは借り入れの全期間金利が一定である金利で、変動金利とは経済情勢・景気の動向に合わせて変動する金利のです。

固定金利と変動金利:こまめな情報収集でより良い選択

住宅ローンは何十年にも渡る借入であるため金利によって大きく返済額が変動してきます。借り手にとっては一体元本と利子含めいくら返せばいいのかというものが明確になっている方が返しやすいです。

そこで借入全期間一定の固定金利というものがあります。家計にとっては景気の動向のリスクを受けずに毎月決まった額の返済が出来るほうがよいので、将来設計がしやすいのがこの固定金利です。しかし全期間において経済情勢・景気の動向によって金利が上下変動する変動金利に比べて金利が若干高く設定されており、金利が上がった時はいいのですが、金利が下がった時であってもその利益を受けることが出来ません。金利変動のリスクを取らないのが固定金利です。

対照的に変動金利経済情勢・景気変動によっては利率が上がることも下がることもあるので、家計にとっては将来設計を組みにくく、また固定金利に比べてトータルの額が変動するといった若干ギャンブル的な要素もあるといえます。しかしながら固定金利に比べるとやはり金利は低く設定されているためそこが大きなメリットと言えそうです。

そのため変動金利を選択する人は多く、変動金利は金利が変動するとはいえやはりその金利の低さが魅力的なのです。また金融機関によっては変動金利であっても最初の5~10年は変動金利並みの低利率での固定であったり、変動金利よりキャンペーン的に全期間一定の利率を差し引くなど今は変動金利による住宅ローンが組みやすい状況になっているといえます。

もう一ついえばこの超低金利時代に大きく金利が変動することはしばらくなさそうであるという世相の影響で変動金利を選択する方も多いです。住宅購入を希望し、住宅ローンを組む際にはぜひいろいろな金融機関の金利や優遇レートなどを念入りに調べておいた方が良いでしょう。

参考:住宅ローン審査基準【金融機関が重視するポイントは?】

           

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