アイモバイルのIPO株評価分析 ~初値は堅実に公募価格を上回ると予想~

国内最大級のアドネットワークを活用した広告事業を展開するアイモバイル(6535)が東証マザーズに上場します。

想定価格は1240円

BB期間は2016年10月11日から10月17日

上場日は10月27日です。

仮条件は10月6日

公開価格は10月18日に決まります。

仮条件や追加の正確な情報は、決まり次第日本取引所グループのホームページで確認できます。

IPO主幹事はSBI証券です。

主幹事SBI証券口座開設

アイモバイルはアドネットワークを活用したインターネット広告事業を展開している、今急成長している会社です。

アドネットワーク・インターネット・広告、これらの事業内容からIPOの人気は高いです。

また、業績は急成長の途中ですから今後の期待も有り、初値の上昇条件は揃っているのですが、売り出し規模は79億円前後と大規模ですので、公開価格を割り込む事はないでしょうが、大きな上昇はしないでしょう。

その辺りを考慮して、今回の参加お勧め指数は60です。

悪くはない案件ですので参加して良いでしょう。

しかし、最終判断は以下の業務内容に目を通してから決断される事をお勧めします。

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アイモバイルの事業内容

アイモバイルの事業内容は「アドネットワーク等インターネット広告サービス事業」と有価証券報告書に記載されています。

アドネットワークを利用した広告事業とは?

アドネットワークとは新しい形のウェブサイトを利用したネット広告手段です。

まず初めに、アドネットワークを活用する企業は、広告を出したいクライアントから広告を一挙に引き受けます。

そして、クライアントから引き受けた広告を、アドネットワークと呼ばれる様々な大中小の多種多様なウェブサイトが参加して構成されているグループ内で配信します。

このグループは大中小の様々なウェブサイトが参加しているので、多種多様な人々に広く広告を配信できると共に、端末に保存される個人の趣向をcookieなどを利用して把握して、広告のターゲットとなる人に狙って配信する事ができるので、ただ広告を出す方法よりも高い効果を発揮できます。

貴方もよく目にしています。

この方法はウェブサイトの趣向と端末の検索データを活用した広告戦略です。

余り馴染みが無いな、、、と思う方もいるかもしれませんが

貴方は、スマホからサイトを見た時に、自分の興味のある広告が掲載されているな、と思った事はありませんか?

それは、アドネットワークを利用した広告です。もう、既に広い分野で利用されていて着実に効果も出ているので、今後もこの流れは加速していくでしょう。

そして、今回上場するアイモバイルは国内最大級のアドネットワークを構築しているのです。

アイモバイル具体的な業務内容 アドネットワーク広告事業

アイモバイルは前述したアドネットワークを活用した広告事業を展開しています。

この広告事業では、広告を表示した件数によって費用が決まるインプレッション保証型広告や、広告がクリックされた数によって費用が決まるクリック課金型広告を始めとして、ありとあらゆるウェブ広告事業をアドネットワークを利用して行っています。

また、ウェブ広告事業以外にも自社でふるさと納税に特化した「ふるなび」サイトの運営も行っています。

何故ふるさと納税?なのかは分かりませんが、今盛り上がってきている熱い分野である事は間違いないです。

アイモバイルの財務情報

売上
2011年7月 1,805,370,000円
2012年7月 3,132,019,000円
2013年7月 5,962,108,000円
2014年7月 単体 10,007,512,000円
連結 10,007,512,000円
2015年7月 単体 13,791,293,000円
連結 15,063,545,000円
2016年4月 連結 11,268,544,000円

経常利益
2011年7月 389,016,000円
2012年7月 438,954,000円
2013年7月 1,091,632,000円
2014年7月 単体 1,832,733,000円
連結 1,832,733,000円
2015年7月 単体 2,798,326,000円
連結 2,880,921,000円
2016年4月 連結 1,689,639,000円

純利益
2011年7月 220,335,000円
2012年7月 278,486,000円
2013年7月 671,702,000円
2014年7月 単体 1,132,377,000円
連結 1,132,377,000円
2015年7月 単体 1,803,259,000円
連結 1,829,793,000円
2016年4月 連結 1,092,854,000円

業績は順調すぎて怖いほどです。

今後の業績予想も上昇推移する事が予定されています。今後の業績への期待感からも買いが集まると予想されます。

日本取引所グループから公開されたアイモバイルの有価証券報告書

アイモバイルのIPOは買いなのか?見送りなのか?

アイモバイルのIPOは買いです!

アドネットワークを活用したインターネット広告事業はIPOとして人気の高い業務内容であり、業績も順調に拡大しています。更に、今後の業績の上昇も期待できます。

大きな売り出し規模ですが、公開価格を下回る可能性は低いでしょう。

参加して良い案件です。

買い要因

  • IPOで人気の業務内容
  • 業績は絶好調
  • 将来性も期待できる

見送り要因

  • 売り出し規模約79億円は東証マザーズでは大規模

アイモバイルの関連銘柄

アイモバイル関連銘柄は広告事業の取引先である株式会社 サイバーエージェント(4751)です。

アイモバイルはサイバーエージェントへ広告を依頼しています。

そのため、アイモバイルの業績が上がれば、サイバーエージェントへ依頼する広告も増えるので、サイバーエージェントの株価が上昇します。

但し、アイモバイルは他の複数の企業に対して広告を分散して依頼しているので、サイバーエージェントの事業に問題がおこってもアイモバイルが損失を被る可能性は低いでしょう。

主幹事情報

アイモバイルの主幹事はSBI証券です。

副幹事は、みずほ証券、SMBC日興証券、いちよし証券、エース証券、マネックス証券です。

この中で特に狙い目の証券会社は、主幹事のSBI証券と、ネットから応募できるみずほ証券、SMBC日興証券マネックス証券です。

SBI証券が主幹事なので、少ないSBIチャレンジポイントでも当選しやすいでしょう。

IPO投資の当選確率を上げる方法 ~おすすめの証券会社SBI証券のIPOチャレンジポイントとは~

ただ、こういった案件でチマチマ使うよりも、もっと大きなリターンが期待できるIPOまで溜めておいて一気に使うか、、、迷う所ですが、そこはご自身で楽しみながら判断して下さい。

まとめ

アイモバイルはリターンが期待できる案件です。参加して良いでしょう。

また、アドネットワークを活用したウェブ広告事業は今後も拡大が期待できる分野であり、この怒涛の業績上昇は今後も続きそうです。

ただ近年、新しい技術が数多く生まれ、その技術を上手く活用した企業が急拡大するケースがよく見られます。

今回上場するアイモバイルもそうです。

新しい技術を活用する手法、それ自体は素晴らしい事ですが、別の新しい技術が生まれると過去の技術は急速に廃れていく時代でもあります。私は、そのサイクルが加速度的に進んでいると感じています。

2年後3年後は、どの会社もどの業界もどうなっているのかは分かりません。そのため、長期に保有する株式は一極集せずに分散して様々な分野に投資するのが良いと思っています。

追記:IPO当選結果と上場後分析記事書きました。
アイモバイルの上場後株価分析 ~IPOは補欠当選するも・・・辞退を選択~

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