SGホールディングスのIPO評価分析 ~超大型案件で当選可能性が高くおすすめ~

国内最大規模の輸送企業である佐川急便を傘下に収めるSGホールディングス(9143)が上場します。

上場市場は東証1部もしくは東証2部のどちらとされていますが、上場規模が1200億を超えている超大型案件ですので、上場先は東証1部と考えてまず間違いないでしょう。

想定価格は1580円

BB期間は2017年11月27日から12月1日

仮条件は11月24日

公開価格は12月4日

上場日は12月13日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

私は今回のSGホールディングスの上場を知って率直に「まだ上場してなかったのか!?」と違った意味で驚きました。

佐川急便と言えば、日本を代表する輸送企業で圧倒的知名度を誇ります。

もう連日テレビ織田裕二出演のCMもバンバン流していて、私に至っては織田裕二は佐川急便の社員なのか?と錯覚してしまう程です。

そんな圧倒的知名度を誇る佐川急便が上場するとなれば市場からの注目度は高くなります。

しかも、上場規模は1200億を超えいて恐らくはいきなり東証1部に上場です。

これは嫌が応にも売り買いが交錯して、年末のIPO1つ目のお祭りになりそうです。

規模が規模だけに初値で大きなリターンを上げるのは難しいでしょうが、小さなリターンは得ることできそうです。

そして、超大型案件は普段のIPOと違い複数当選が狙えるので、今回は各証券会社から応募する時は100株以上を入力して参加すると良いでしょう。

ズバリ今回は、小さなリターンを複数当選でカバーして大きなリターンを狙うという方法をオススメします。

ちょっと手間が掛かるのと1単元のリターンが少ないので、今回のおすすめ指数は70です。

それでは、次項ではSGホールディングスのIPO情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

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SGホールディングスの事業内容

SGホールディングスの事業内容は

「一般貨物自動車運送事業などをおこなうグループ会社の経営管理およびそれに関連する業務など」

と有価証券報告書に記載されています。

SGホールディングスの事業の中心は法人輸送を営む佐川急便です。

そして、その事業に付随する様々な燃料の販売事業、不動産事業、人材派遣事業、料金引き換えサービス事業、損害保険事業等を行う関連企業がグループ内に111社あります。

これは佐川急便という名の一大経済圏を形成していて、殆どの事業が自社内の取引で賄えてしまうということを意味します。

SGホールディングスに大きな関連企業が無いことも納得できますね。

佐川急便のメインの法人輸送は、物流に関わる様々な問題を解決するソリューションを提供して、ただ輸送するだけの企業からの脱却を打ち出しています。

海外進出(特にアジア圏)も積極的に進めており、グローバル化を進めています。

物流の質・物流範囲・物流スピード全てを更なる高みに上げていき、今後の成長を計っているようです。

SGホールディングスの財務情報

売上
2012年3月 単体 9,850,000,000円
2013年3月 単体 13,290,000,000円
2014年3月 単体 17,518,000,000円
2015年3月 単体 17,443,000,000円
連結 943,303,000,000円
2016年3月 単体 19,128,000,000円
連結 930,305,000,000円
2017年9月 連結 481,485,000,000円

経常利益
2012年3月 単体 3,461,000,000円
2013年3月 単体 5,337,000,000円
2014年3月 単体 9,496,000,000円
2015年3月 単体 9,668,000,000円
連結 52,572,000,000円
2016年3月 単体 12,079,000,000円
連結 51,208,000,000円
2017年9月 連結 29,377,000,000円

純利益
2012年3月 単体 3,334,000,000円
2013年3月 単体 5,155,000,000円
2014年3月 単体 9,468,000,000円
2015年3月 単体 12,808,000,000円
連結 33,975,000,000円
2016年3月 単体 100,894,000,000円
連結 28,452,000,000円
2017年9月 連結 16,659,000,000円

正直、もっと危うい財務諸表なのかと思っていましてが、予想に反して堅実的な数字が並んでいます。

海外進出を進めながらも、これだけの数字を積み重ねられるのは素直に凄いと思います。

日本郵政なんかを見ていると輸送事業単体での存続は難しいのか?と思いましたがやれる所はやれるのですね。やり方次第ということなのでしょうか?興味深いです。

⇒日本取引所グループに公開されているSGホールディングスの有価証券報告書

SGホールディングスのIPOは買いなのか?見送りなのか?

SGホールディングスのIPOは買いです。

海外進出を進めながらも財務諸表では堅実的な数字を出しており財務健全性は高いです。国内の知名度のお陰で市場での注目度も高く東証1部に上場するのなら規模が規模だけに将来的にはインデックスからの資金流入も期待できます。

市場状況が悪化しなければ、手堅くリターンを獲得できそうです。各証券会社から多目に応募して複数当選を狙うのが良いでしょう。

買い要因

  • 堅実的な財務
  • 圧倒的知名度
  • 規模が大きいので将来インデックスからの資金流入が期待できる

見送り要因

  • 1単元で高いリターンは望めない

SGホールディングスの関連銘柄

日本を中心に広く世界で取引を行なっている為か、SGホールディングスに影響を与える特定の企業を有価証券報告書から見つけることはできませんでした。

1社で売上10%を超える顧客がいない事実が取引関係の幅広さを感じさせます。

SGホールディングスの初値予想は?

SGホールディングスは上場規模が規模だけに1単元で大きなリターンを獲得するのは難しいと思います。

しかし、調子の良い財務諸表、市場の注目度の高さ、将来的なインデックスからの資金流入を鑑みて考えると、一定の需要は有ると判断できます。

その辺りを考慮すると、初値は公開価格+15%辺りになると予想します。仮に公開価格が想定価格の1580円に決まったとしたら、初値は1817円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

SGホールディングスでセカンダリーを狙うのは難しいでしょう。

佐川急便は海外進出を進めており国内輸送企業の中でも良好な財務諸表を出してはいますが、今後本拠地日本の物流量が増加していくとは考え辛く、国内輸送を主軸にしている限りは、ここからの成長は難しいです。

仮に国内輸送から脱却して、アジア輸送の基幹企業になれれば分かりませんが、私にはそこまでになれるとは思えません。

セカンダリーでは考えない方が良いでしょう。

主幹事情報

SGホールディングスのIPO主幹事は大和証券です。

そして、副幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、カブドットコム証券、みずほ証券、SMBC日興証券、野村證券です。

超大型案件ですので大幹事団かと思いましたが、予想に反して小規模な幹事団でした。これは1社辺りの当選本数が多くなるでしょうから、多数当選が期待できますね!

今回のIPOでは、大和証券カブドットコム証券SMBC日興証券みずほ証券からネット応募することができます。

今回の参加オススメ証券会社は全てです。自分が参加できる証券会社から複数当選を狙って複数口応募するのが良いでしょう。

まとめ

年末に向けて1つ目のIPO祭りになりそうな案件が出てきましたね!

私は複数当選を狙って大和証券SMBC日興証券から5口づつ応募します。規模が規模だけに、全て外れると結構凹んでしまうと思いますが(笑)期待して臨んでいきます。

私は、今年の年末IPOの次のお祭りはメルカリだと思っています。今年中の上場を目指していると、あれだけ報道されていたので嫌が応にも期待しちゃいます。

今年のラストスパートだと思って頑張っていきます!