デュアルタップ(3469)新規上場決定 株価の見通し、評判について

東京周辺の不動産販売事業を事業の中核に持ち、不動産賃貸管理や仲介事業、海外不動産事業と、幅広く不動産事業を展開している、デュアルタップの東証ジャスダックへの上場が決まりました。

デュアルタップ公式サイト

想定価格1090円とされており、この価格は昨年の実績から見ると、かなり割安な価格です。

その為、デュアルタップの上場は、ある程度のリターンが期待できるIPOだと思います。

参加お勧め指数は80です。

BB期間は2016年7月4日から7月8日、日本での上場日は7月21日です。仮条件は6月3日、公開価格は7月11日に決まります。

仮条件や追加の正確な情報は、決まり次第日本取引所グループ(http://www.jpx.co.jp)のホームページで確認できます。

ここまで読んで「よし!参加しよう!」と、思った方、嬉しいですが、ちょっと、私のことを信じ過ぎだと思います。

是非、自分でデュアルタップの事業内容や財務諸表を、しっかりと把握してから、参加の是非を決めて下さい。

この記事を読んで、参加の検討を進めて頂ければ幸いです。

デュアルタップのビジネス背景

デュアルタップは、2006年に創業翌年には自社ブランドマンションXEBECシリーズを展開し順調に業績を拡大.

2011年にはマンション販売だけでなくマンション賃貸、仲介事業にも参入

2012年には、マレーシアに進出、海外不動産事業にも着手、この年に国内で扱う賃貸管理戸数が500戸を突破

2013年には建物管理事業を開始

2014年にはシンガポールに進出、海外不動産事業の多角化を行う

デュアルタップは、自社ブランドマンションXEBECシリーズの販売から業績を拡大した企業です。

この自社ブランドマンションは、東京でワンルームマンション投資をしたい方をターゲットにした物件で、立地、間取り、マンション価格など、全ての要素でワンルームマンション投資を意識した設定がされています。

この事業が多くの、ワンルームマンション投資家から支持を得て、更に、近年の低金利、マンション投資ブームの追い風も受けて業績を拡大しました。

また、近年では、ワンルームマンションの販売だけでなく、長期間の入居が期待できるファミリー向けのマンションの販売や、安定した収益が期待できる、不動産賃貸仲介管理、建物管理、そして徐々に注目を集めている海外不動産の事業、といった、不動に関わる幅広い事業を行う企業に成長を遂げました。

安定した収益が確保できる、賃貸仲介管理事業の比率も増えており、この流れが続けば、将来的には安定した収益構造を構築できると予想されます。

デュアルタップの事業内容

デュアルタップの事業内容は「不動産販売事業、不動産賃貸管理、仲介事業、海外不動産事業」です。

不動産販売事業

デュアルタップの不動産販売事業のメインは、自社ブランドマンションXEBECの販売です。このマンションは、マンション投資をしたい方をターゲットにしたマンションで、計画当初から、立地、間取り、価格などの面でマンション投資家を意識した設定がされています。

取り扱うマンションは、投資用ワンルームマンションが多いのですが、近年ではファミリー向けのマンションの数も増加しています。

国内マンション販売戸数推移

平成23年6月 73戸
平成24年6月 126戸
平成25年6月 149戸
平成26年6月 167戸
平成27年6月 189戸

順調に販売戸数を積み増しています。昨今の低金利、不動産投資ブームもデュアルタップには追い風となっています。

不動産賃貸管理仲介

デュアルタップの不動産賃貸管理仲介業も、自社ブランドマンションXEBECを中心に事業を行っています。

主な事業として

自社で持っている賃貸用のXEBECの不動産管理仲介業務

XEBECを購入したオーナーとサブリース契約を結び、オーナーに賃料を保証する代わりに物件を借り上げ、自社で行う不動産賃貸管理仲介業

依頼に応じて行う、集金、各種契約手続き代行などのマンション管理業務

管理戸数推移
平成23年6月 395戸
平成24年6月 500戸
平成25年6月 611戸
平成26年6月 789戸
平成27年6月 990戸

不動産賃貸管理仲介は、景気の波に関わらず安定した収益を期待できる事業です。デュアルタップでは、この事業でも安定して管理戸数を増加させています。

海外不動産事業

デュアルタップは、マレーシアとシンガポールに子会社を置いて、東南アジアを中心とした海外不動産事業を行っています。東南アジアの不動産は、今後その国の成長と供に価値が上昇していくことが期待できます。

デュアルタップは、その流れを見込み東南アジア圏で不動産を購入したい方に向けての仲介を行っています。

海外不動産販売戸数
平成26年6月 17戸
平成27年6月 16戸

この事業は、これからの発展が期待されます。

デュアルタップの財務情報

売上
平成23年6月        \1,765,424,000
平成24年6月        \3,125,018,000
平成25年6月        \3,742,058,000
平成26年6月 単体 \4,757,746,000 連結 \4,858,108,000
平成27年6月 単体 \5,967,636,000 連結 \6,029,097,000
平成28年3月 単体 \4,950,808,000

経常利益
平成23年6月        \3,428,000
平成24年6月        \168,308,000
平成25年6月        \127,326,000
平成26年6月 単体 \389,317,000 連結 \378,298,000
平成27年6月 単体 \464,747,000 連結 \472,453,000
平成28年3月 単体 \254,374,000

純利益
平成23年6月        \△465,000
平成24年6月        \107,688,000
平成25年6月        \47,046,000
平成26年6月 単体 \193,468,000 連結 \174,195,000
平成27年6月 単体 \286,231,000 連結 \293,596,000
平成28年3月 単体 \161,736,000

売上は順調に増加しています。

経常利益、純利益は減少している時期もありますが、全体の流れを見ると安定して増加していると言えます。

日本取引所グループから公開されたデュアルタップの有価証券報告書

デュアルタップのIPOは買いなのか?見送りなのか?

デュアルタップのIPOは買いだと思います。昨年の利益を元に想定価格を見ると、かなり割安な水準です。これは積極的に参加して良いIPOだと思います。

但し、日本の不動産価格は指標を見る限り現在世界で1番割高です。現在の日本の不動産はバブルだと言う人もいます。デュアルタップの事業は、自社で不動産を所有し、所有不動産を中心にして事業展開をしています。

そして、事業を拡大する際には、新しい不動産を取得する構造ですので、不動産市場に大きな激震が起こると、デュアルタップも大きな影響を受けることが予想されます。

もし長期ホールドを目的にIPOに参加するのなら、将来的には一時的な調整があることを意識した上でホールドするのが良いと思います。

買い要因

  • 昨年の実績利益から見ると割安な想定価格
  • 社員持株会以外には、ロックアップが掛かっており、株価による解除条件も無いので、株価の上昇が期待できます
  • 最大でも5億円という小規模の上場なので、需要が供給を上回ると考えられます。その為、株価の上昇が期待できます
  • 好調な不動産市場を背景に、業績の上昇が期待できます
  • 順調に事業、業績を拡大させており、今後の株価の上昇が期待できます

見送り要因

  • 日本の不動産市場は、現在世界で1番割高であるので、その点を考慮すると、いずれ調整が起こると考えられます

主幹事情報

デュアルタップのIPO主幹事はSBI証券です。

その他の引き受け金融機関は、SMBC日興証券、ひろぎんウツミ屋証券、エース証券、東海東京証券、東洋証券、水戸証券です。

この中で、ネットから購入の応募ができるのは、SBI証券、SMBC日興証券、東海東京証券です。

また、今回のIPOは、ひろぎんウツミ屋証券、エース証券、東洋証券、水戸証券という小規模な証券会社から参加することができます。証券会社の口座数が少ない程、IPO当選確率は高まるので、これらの証券会社に口座を持っている方はチャンスだと思います。

まとめ

デュアルタップは、総合不動産企業として確実に事業、業績を拡大させており、将来性にも期待できます。想定価格を、昨年の利益実績を考慮して見ると割安な水準です。

その為、有る程度のリターンが期待できると思います。私の見解では、これは積極的に参加して良いIPOだと思います。

私はSBI証券で貯まりに貯まったSBIポイントを使って参加する予定ですが、あくまでも投資は自己責任ですので、参加をする前に、自分で検討を重ねて、じっくり決めるのが良いと思います。

IPO投資を始める前にチェック
⇒IPO投資のテクニック、当選確率を上げる方法 ~SBI証券のIPOチャレンジポイントとは~

IPO抽選結果と今後の株価の見通し

デュアルタップIPOの抽選結果と今後の株価の見通しを書きました。2016年10月17日
デュアルタップの株価の見通し、しばらくは下値を模索、様子見か

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