プロパティデータバンクのIPO評価分析【主幹事系列のカブドットコム証券が狙い目】

不動産管理のクラウドソフト「@プロパティ」を提供しているプロパティデータバンク(4389)が東証マザーズに上場します。

想定価格は1660円
BB期間は6月11日から6月15日
仮条件は6月7日
公開価格は6月18日
上場日は6月27日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

今回上場するのは不動産管理クラウドソフト「@プロパティ」を開発提供しているプロパティデータバンクです。

このソフトの凄いところは観覧・編集権限を設定することで不動産管理に関わる様々な情報をクラウド経由で複数の事業者が入力管理することができることです。

クラウドソフトとしては当たり前の機能ですが不動産に特化したという所がポイントだと思います。

また、入力できる情報の幅が広く財務管理ソフトとしても利用できるので不動産投資家、投資ファンド、資産家、不動産管理・販売会社など多様なユーザーに販売する事が可能です。

導入することで省力化・効率化・経費削減の3つが実現できるので、今後も業績の拡大が期待できそうです。

それでは見方を変えてIPO投資として見ていきます。

売り出し規模は小さくロックアップの条件も良好です。しかもITクラウドというIPOで人気の業種であることからも高い人気が集まると予想します。

将来性も良く投資するに際して不安にならような要素は見当たりません。

厳しく見るのなら上場日程が4社同時になることくらいですが、どれも小粒ですので大きな影響は無いでしょう。

直ぐに売っても保有しても高いリターンが期待できる優良案件です。
積極的な参加をオススメします!

今回のおすすめ指数は100です。

それではプロパティデータバンクのIPO情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

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プロパティデータバンクの事業内容

プロパティデータバンクの事業内容は「不動産・施設などの運用管理に関するクラウドサービスの提供」と有価証券報告書に記載されています。

プロパティデータバンクの事業内容のコアは自社で開発・管理しているクラウドソフト「@プロパティ」です。

このソフトは不動産管理ソフトと位置付けられていますが、不動産に関する情報全てを一元管理することが出来るので建物の管理のみならず資産面での管理をも可能にしており幅広い顧客に提供しています。

同社の主な利益はこの@プロパティの月額利用料です。

また、同社では顧客の要望に応じて@プロパティにオリジナルツールを追加することも請け負っており、追加のシステム開発によっても利益を得ています。

同社は典型的なクラウドソフトを利用したストックオプション型ビジネスであることから、余程の問題が起こらない限り毎年安定した業績を積み上げていけると見て良いでしょう。

プロパティデータバンクの財務情報

売上

2013年3月 1,007,268,000円
2014年3月 1,123,010,000円
2015年3月 1,031,541,000円
2016年3月 1,130,728,000円
2017年3月 1,081,884,000円
2017年12月 851,173,000円

経常利益

2013年3月 115,337,000円
2014年3月 141,565,000円
2015年3月 90,623,000円
2016年3月 172,370,000円
2017年3月 141,088,000円
2017年12月 142,456,000円

純利益

2013年3月 64,919,000円
2014年3月 62,151,000円
2015年3月 56,322,000円
2016年3月 113,933000円
2017年3月 90,519,000円
2017年12月 94,830,000円

売上は横ばいながら利益は上昇してきています。

開発費をこなしてきた?ということでしょうか?自己資本比率は75%を超えておりROEは10%と指標としては堅実さを感じます。

一般的に投資費用が嵩むソフト会社ですが、同社は財務面では硬い企業だと言えます。

⇒日本取引所グループに公開されているプロパティデータバンクの有価証券報告書

プロパティデータバンクのIPOは買いなのか?見送りなのか?

プロパティデータバンクのIPOは買いです。

売り出し規模は小さくロックアップの条件も良いので需給は絞られています。しかも将来性も高くIPOで人気のクラウド銘柄という要素も加わるので、まさに鬼に金棒の状態です。

これは高いリターンが期待できそうです。

唯一懸念を感じるのは4社同日上場という日程くらいですが、どのIPOも小粒なので影響は限定的だと思います。

買い要因

  • 売り出し規模 小
  • ロックアップ条件優良
  • 将来性◎
  • 今大人気のクラウド関連銘柄

見送り要因

  • 4社同日上場

プロパティデータバンクの関連銘柄

プロパティデータバンクの関連銘柄は日本の大手建設企業の清水建設(1803)です。

清水建設株はプロパティデータバンクの株式の3割を保有しており強い影響力を持ちます。

また、清水建設はプロパティデータバンクのクラウドソフトと親和性が高く業務で相乗効果を発揮しています。

これからもプロパティデータバンクの資産価値は上昇していくでしょうし業務面での相乗効果もある事から、清水建設は今後も株式の保有を継続していくと考えられます。

この関係が続く限り同社はプロパティデータバンクと強い関連を持つ銘柄だと言えます。

プロパティデータバンクの初値予想は?

プロパティデータバンクのIPOは需給面が絞られながらも、クラウド・将来性を期待した買いが集まることから大きく公開価格を超えて決まると予想します。

4社同日上場の影響がどの程度出るのか?によって初値は多少ズレるとは思いますが、少なくとも私は初値は公開価格+120%辺りになると考えています。

仮に公開価格が想定価格の1660円に決まったとしたら、初値は3652円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

私はプロパティデータバンクならセカンダリーが狙えると考えています。

同社の命運は自社のメインクラウドソフト「@プロパティ」に全て掛かっています。

今回の上場で得た資金もソフトの開発に投資するということなので、このソフトに全てを賭けるという姿勢が見て取れます。

ソフト会社にありがちな2頭目の稼ぎ頭を探しに行かないのは良い傾向です。

また、同社は一見財務諸表を見ると国内での売上は頭打ちだと感じられるのですが、同社は毎月お金が入ってくるストック型ビジネスでコツコツと売上を積み上げてきています。

既に損益ラインを越えてきているので、今後の売上は利益が積み上がっていくばかりです。

これを継続していけば長い目で見れば大きく飛躍する可能性を秘めていると考えられます。

将来に期待してセカンダリー狙いとして保有しても良いでしょう。

主幹事情報

プロパティデータバンクのIPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券です。

副幹事はSMBC日興証券みずほ証券SBI証券カブドットコム証券、極東証券です。

今回のIPOでネットから参加できるのはSMBC日興証券みずほ証券SBI証券カブドットコム証券の4社です。

そして、今回の幹事団の中で参加をオススメする証券会社は主幹事の三菱UFJモルガン・スタンレー証券のグループ会社で公平抽選数の多いカブドットコム証券です。

カブドットコム証券のIPO抽選方法は100%完全公平抽選で個人向け

それと、毎度の事ながら余力があればSBI証券からも応募してIPOチャレンジポイントを貯めましょう。

まとめ

いつか私がバフェット並みの投資家になったら同社の不動産管理ソフトを利用して資産を管理したいです(笑)

様々な業界でクラウドソフトが進化して業者毎に個別のソフトで管理する時代は終わりを告げようとしていますね。

便利になって結構な事です。

今回のプロパティデータバンクは大きなリターンが期待できる案件です。

私も大いに期待して今回はSMBC日興証券みずほ証券SBI証券カブドットコム証券の4社から参加します。

連日IPOが続くので応募するのにお金が足りなくなる場面が出てきています。

こんな時は案件毎に応募口数が多い方が有利なんじゃないか?という謎の不安感に襲われるのですが、そんな思いに拘らずにメルカリのような超大型案件以外は1口応募していきます!

だってお金が足りないからね(泣)