ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスのIPO評価分析

経営・マネジメント・メンタルヘルスケアの人材派遣業をグローバルに展開しているヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス(6575)が東証マザーズに上場する事が決定しました。

想定価格は1040円
BB期間は3月26日から3月30日
仮条件は3月22日
公開価格は4月2日
上場日は4月10日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

主幹事はIPOに強いSMBC日興証券で個人の方も当選が期待できます。

今回上場するヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスは企業の経営に関わるのマネジメント層のよくある人材派遣業と、他社では見たことがないメンタルヘルスケアに特化した人材派遣業を行なっています。

正直、マネジメント層の人材派遣は沢山の同業他社がいるので珍しくも何ともありません。同社の価値はメンタルヘルスケア事業を行なってということでしょう。

日本では昨今労働環境の改善を促す働き方改革が進められ法的にカウンセリングの実施も進んでいます。

完全にメンタルヘルスケア事業に良い下地が整っています。

今後の事業の拡大が楽しみですね。

しかも、同社はIPO案件として見ても魅力的です。

売り出し規模は程よく絞られておりロックアップは180日の期間のみで設定されています。

需給・将来性の両面からの買いが期待できる良案件でしょう。

まず、公募割れすることは無いので安心して参加できます。

今回のおすすめ指数は80です。

それでは、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスのIPO情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

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ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの事業内容

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの事業内容は「人材紹介事業、メンタルヘルスケア事業」と有価証券報告書に記載されています。

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスはマネジメント層の人材派遣事業とメンタルヘルスケア事業の二本柱で事業を展開しています。

マネジメント層の人材派遣事業では、企業の経営・マネジメント・バイリンガルなどの特殊な知識や経験を持つ人材を国内外に渡ってクライアントの要望に沿って紹介派遣しています。

この分野では同業で広い国外ネットワークを持つAIMS Internationalと業務提携を結んでおり自社に拘らず幅広いネットワークを使って人材の確保を進めています。

同社の紹介者の平均契約給与額は1000万円を超えており、私なんか到底及ばないような高次元の人材のやりとりを行なっていることが伺えます。

そして、同社の最大の特徴であるメンタルヘルスケア事業では全国に渡って自社専属のカウンセラーを派遣して高いレベルのカウンセリングを企業に提供しています。

カウンセリング契約を締結している企業は平成29年3月31日の時点で484社となっており半年毎の自動更新性になっているのですが継続率は驚異の9割越えです。

この数字は高い満足度を裏付けていると言えるでしょう。

現時点ではマネジメント層の人材派遣事業とメンタルヘルスケア事業の業績は6:4の割合ですが、今後はメンタルヘルスケア事業が拡大していくと予想しています。

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの財務情報

売上

2013年3月 単体 118,000,000円
2014年3月 単体 67,000,000円
2015年3月 単体 123,500,000円
2016年3月 単体 179,850,000円
連結 1,542,149,000円
2017年3月 単体 339,441,000円
連結 1,675,937,000円
2017年12月 連結 1,480,677,000円

経常利益

2013年3月 単体 50,684,000円
2014年3月 単体 1,341,000円
2015年3月 単体 59,519,000円
2016年3月 単体 16,459,000円
連結 195,243,000円
2017年3月 単体 168,217,000円
連結 229,409,000円
2017年12月 連結 208,144,000円

純利益

2013年3月 単体 36,062,000円
2014年3月 単体 706,000円
2015年3月 単体 44,530,000円
2016年3月 単体 12,914,000円
連結 103,482,000円
2017年3月 単体 166,969,000円
連結 113,249,000円
2017年12月 連結 128,995,000円

メンタルヘルスケア事業を統合してホールディングス化してからの業績の上昇には目を見張るものがあります。

自己資本比率も40%を超えており財務健全性は高いです。

この勢いが継続するのなら早い段階での市場変更も期待出来るでしょう。

⇒日本取引所グループに公開されているヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの有価証券報告書

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスのIPOは買いなのか?見送りなのか?

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスのIPOは買いです。

売り出し規模は小さくロックアップは180日の期間のみで掛かっています。

メンタルヘルスケア事業の幸先も明るいことから多くの買いが集まり初値は上昇すると予想します。

買い要因

  • 売り出し規模 小
  • ロックアップ条件優良
  • 将来性◎

見送り要因

  • 特になし

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの関連銘柄

多くの企業と取引を行っているからか有価証券報告書からヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの関連銘柄となる上場企業を見つけることはできませんでした。

しかし、非上場企業ではありますがマネジメント層の人材派遣業で業務提携を行なっているAIMS Internationalとは人材派遣業で深い繋がりがあります。

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスの初値予想は?

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスのIPOでは需給面・将来性の期待から多く買いが集まると予想します。

需給の絞り具合からみて初値は公開価格+40%辺りになると私は見ました!

仮に公開価格が想定価格の1040円に決まったとしたら、初値は1456円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスでセカンダリーは狙えます。

日本では法的に50人以上を雇う事業所では年に1度カウンセリングを行うことが定められ、この分野の需要は今後高まっていくと考えられるのですが、現在同社の様にメンタルヘルスケアに目を付けて全国規模でカウンセラーを派遣している企業は殆どありません。

今後市場の旺盛な需要を取り込み成長していくと考えられるのでセカンダリー狙いで保有しても良いでしょう。

主幹事情報

ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスのIPOは、この規模では珍しい大和証券SMBC日興証券のダブル主幹事です。

大和証券はファンド経由で資金が入っているので主幹事になるのは分かるのですが、そこにSMBC日興証券がわざわざ加わる…?複雑な大人の事情が垣間見えます。

副幹事はみずほ証券、岡三証券、SBI証券、東海東京証券、いちよし証券、東洋証券、岩井コスモ証券です。

今回のIPOでネットから参加できるのは大和証券SMBC日興証券みずほ証券SBI証券東海東京証券 岩井コスモ証券の6社です。

副幹事の中に岡三証券がいるので後からグループ会社の岡三オンライン証券からも参加できるようになる可能性があります。

今回の幹事団の中で参加をオススメ証券会社は取り扱い本数が群を抜いて多くなる主幹事の大和証券SMBC日興証券、副幹事の中ではライバルが少なく公平抽選を行っている東海東京証券岩井コスモ証券です。

参考:IPOで当選するためにSMBC日興証券は外せない証券会社です。

そして、毎度のことになりますが余力があればSBI証券からも参加してIPOチャレンジポイントを貯めておきましょう。

参考:SBI証券のIPOチャレンジポイント100ptは当選ラインでは無い!

まとめ

今回IPOを行うヒューマン・アソシエイツ・ホールディングスは社会の求めていた事業を上手く捉えて急成長した企業と言えます。

日本の働き方改革は進むことはあっても戻ることは無いでしょうから、今後同社のメンタルヘルスケア事業は大きく飛躍すると私は考えています。

私は今回のIPOでは大和証券SMBC日興証券SBI証券東海東京証券の4社から参加します。

市場には何とも言えない不透明感が漂っていますが、こんな時こそ優良銘柄を割安にゲットするチャンスです。

あまり日々の株価に一喜一憂せずに淡々と買い増しを継続していきます。