マクロミルのIPO評価分析 売り出し規模が大きく見送りか

2014年に米投資ファンドのベインキャピタルに買収されて上場廃止となった、ネットマーケティング大手のマクロミル(3978)が再び東証に上場します。

想定価格は1900円
BB期間は2017年3月6日から3月10日
仮条件は3月6日に1900円〜2100円に決定
公開価格は3月22日

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

マクロミルは米投資ファンドのベインキャピタルに買収されてどうなることかと思っていましたが、買収されてからオランダ法人を吸収合併してマーケティング事業を強化、事業規模・収益性を改善して東証に戻ってきました。

ただ戻ってきたのは良かったのですが、今回のIPOの売出し規模は超大規模で利益が狙えるような案件ではありません。

参加しない方が良いでしょう。

そこで、今回のおすすめ指数は20です。

では、以降ではマクロミルのIPO諸情報を紹介していきます。

貴方のIPO参加の是非に役立て下さい。

マクロミルの事業内容

マクロミルの事業内容は「オンラインを中心としたマーケティング・リサーチおよびデジタル・マーケティング・ソリューションの提供」と有価証券報告書に記載されています。

マクロミルは日本とオランダで同様のオンラインマーケティング事業を行っています。

顧客は世界各国の大企業が対象となりグローバルに事業を展開できる体制を構築しています。

マクロミルの財務情報

売上
2015年12月 連結 16,148,000,000円
2016年12月 連結 17,372,000,000円

経常利益
2015年12月 連結 2,999,000,000円
2016年12月 連結 3,959,000,000円

純利益
2015年12月 連結 13,901円
2016年12月 連結 17,248円

これを見て純利益が間違っているのではないか?という声が聞こえそうですが、間違ってはいません。

昨年までマクロミルは日本法人のみでは赤字で海外事業と合わせて何とか黒字を維持していました。

今期は日本法人も黒字の予定ですが、、、本当かな?と思ってしまいます。

余り良いとは言えない財務諸表です。

日本取引所グループに公開されているマクロミルの有価証券報告書

マクロミルのIPOは買いなのか?見送りなのか?

マクロミルのIPOは見送りです。参加しない方が良いでしょう。

とにかく売出し規模が大きいので供給に需要が追い付かずに初値は下落することが予想されます。

保有する予定ならセカンダリーでゲットするのが良いでしょう。

買い要因

・大手マーケティング事業はIPOで人気

見送り要因

・企業の成長性に乏しい

・超大規模な売出し規模

マクロミル 初値予想は?

マクロミルの初値は、公開価格から-10%辺りになると予想します。仮に想定価格の2050円で公開されたとしたら、初値は1845円辺りになるでしょう。

主幹事情報

大規模上場マクロミルのIPO主幹事は大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、メリルリンチ日本証券、みずほ証券の4社です。

副幹事は、SBI証券SMBC日興証券カブドットコム証券安藤証券です。

この中でネットから応募できる証券会社は、大和証券、みずほ証券、、SBI証券SMBC日興証券カブドットコム証券安藤証券です。

この中で参加オススメの証券会社は、主幹事で当選本数が多く公平抽選のある大和証券、副幹事の中では口座数が少なく公平抽選方式を採用している安藤証券です。

まとめ

オンラインマーケティング事業は、今後も事業の拡大が期待される分野なだけにマクロミルの再上場は喜ぶべきことです。

ただ、現段階で業績は不安定で未来は明るいとは言えません。IPO案件として見ても超大規模な売出し規模に初値は期待できないでしょう。

その為、私は今回の案件を見送ります。当面はちょっと離れて業績の行方がとうなるのか、様子を見て見極めるのが良いと思います。

保有を検討するのは、それからでも遅くはありません。