フレテックが東証二部に上場!IPOは見送りが賢明か

自動ドア大手のメーカーのフルテック(6546)が東証2部に上場します。

想定価格は540円

BB期間は2017年3月3日から3月9日

仮条件は3月2日に540円〜600円に決定

公開価格は3月10日

上場日は3月22日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

今回上場するのは街のあちこちで見かける自動ドアの販売保守を一手に請負っている大手企業フルテックです。

従業員500人を超える老舗企業なだけに、企業として完全に成熟しており安定感は抜群です。ただ、その反面ここからの大きな成長は見込み辛いでしょう。

IPO案件として見ると、売出し規模が小さいのは良いのですが、東証2部というマイナー市場に上場するのは大きなマイナス要因です。

マイナー市場に上場しているだけで、株価は過小評価される傾向にあるので、今回のフルテックの案件も初値は抑えられるでしょう。

そこで、今回のおすすめ指数は40です。

老舗企業なだけに、安定して利益を上げ続けることが期待できるので、長期保有してじっくり利益を得るタイプの投資としては魅力が有ると思います。

それでは、フルテックのIPOに関わる情報を解説していきます。

貴方のIPOの参加の是非に役立て下さい。

フルテックの事業内容

フルテックの事業内容は「自動ドア開閉装置の販売・施工・保守、ステンレス建具の製造・販売など」と有価証券報告書に記載されています。

フルテックの主力事業は自動ドアの関連事業です。自動ドアは多くの建物で採用されているので、その事業範囲は膨大ですので事業の安定性は高いです。

フルテックの財務情報

売上
2012年3月 8,743,820,000円
2013年3月 8,944,601,000円
2014年3月 9,513,588,000円
2015年3月 単体 9,750,689,000円
連結 10,098,974,000円
2016年3月 単体 10,059,292,000円
連結 10,446,013,000円
2016年12月 連結 7,157,650,000円

経常利益
2012年3月 365,355,000円
2013年3月 349,173,000円
2014年3月 433,580,000円
2015年3月 単体 667,499,000円
連結 786,460,000円
2016年3月 単体 604,402,000円
連結 814,285,000円
2016年12月 連結 415,349,000円

純利益
2012年3月 103,680,000円
2013年3月 143,468,000円
2014年3月 ▲52,232,000円
2015年3月 単体 412,296,000円
連結 471,411,000円
2016年3月 単体 308,983,000円
連結 424,894,000円
2016年12月 連結 169,618,000円

財務は流石老舗企業と言える安定感です。

グループ会社化の為に一旦は純利益でマイナスになっていますが、売上・経常利益は安定して推移しているので問題はありません。

硬い安定した魅力を持つ企業だということが伺えます。

日本取引所グループに公開されているフルテックの有価証券報告書

フルテックのIPOは買いなのか?見送りなのか?

フルテックのIPOは見送りです。

小規模な売出し規模と高い事業の安定性は良いのですが、東証2部というマイナー市場への上場は大きなマイナス要因になります。

また、自動ドアという事業はIPOでは不人気です。

これらを総合的に見ると、初値が大きく上がるとは考え辛く、しかも、もしかすると公開価格を割れることも考えられので見送ることをオススメします。

買い要因

・事業の安定感良好

・小規模な売出し規模

見送り要因

・事業の新規性なし

・東証2部というマイナー市場への上場

フルテック 初値予想は?

フルテックの初値は、公開価格から-10%〜+10%辺りになると予想します。仮に想定価格の540円で公開されたとしたら、初値は486〜594円辺りになるでしょう。

主幹事情報

フルテックのIPO主幹事は野村証券です。

副幹事は、みずほ証券SBI証券SMBC日興証券、いちよし証券、エース証券、岩井コスモ証券、安藤証券です。

この中でネットから応募できる証券会社は、みずほ証券SBI証券SMBC日興証券、岩井コスモ証券、安藤証券です。

そして、この中で参加オススメの証券会社は、口座数が少なく公平なIPO抽選システムが導入されている岩井コスモ証券、安藤証券です。

参考:安藤証券のIPOは応募者が少なく狙い目か?【本気でIPOに当選したいならおすすめの証券会社】

まとめ

フルテックは上場後短期間で売りぬけるIPO投資といよりも、手元に長く置いて利益をゆっくり得る長期投資向きの企業です。

大きな利益は見込めないと予想されるので、私は今回のIPOは見送ります。IPOチャレンジポイントを貯める為にSBI証券から形だけ応募する予定です。

参考:IPO投資を続けるメリット、継続のコツについて【2年でIPOチャレンジポイントが100に】

もし、長期投資として銘柄を探しているのなら、今回の案件に申し込んでみても良いと思います。