エーアイのIPO評価分析【主幹事はSBI証券で個人投資家にもおすすめ】

ソフトバンクのペッパー君の声など様々なロボットの日本語音声ソリューションを提供しているエーアイ(4388)が東証マザーズに上場します。

想定価格は800円
BB期間は6月11日から6月15日
仮条件は6月7日
公開価格は6月18日
上場日は6月27日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

今回上場するエーアイはロボットやアプリで話される音声を作り出すシステムを開発・提供しています。

なんだか馴染みがないように感じるかもしれませんが、Jアラートの女性の音声、ペッパー君の声、しゃべってキャラ、Yahoo!音声アシスト、、、これ全てエーアイの音声合成システムで提供されています。

今後益々アプリやロボットの開発が進み日本語での音声出力が求められる時代になってきます。

今でも大活躍しているエーアイは更に活躍の場が拡大していくことでしょう!

これからの躍進が大いに期待できます。

それでは視点を変えてIPO投資として見てみましょう。

今回の売り出し規模は約5億円と小さく上位の大株主には期間でのロックアップが掛かっています。

需給面はしっかり絞られています。

また、今後の音声ニーズはドンドン高まっていくでしょうから将来性も期待できます。

人気化すること間違いないでしょう。

需給・人気面どちらも初値高騰する条件を揃えています。

これは期待できるIPOです。

但し想定価格が800円と低いので上昇率の割にはリターンは少な目になるので

今回のおすすめ指数は85です。

それではエーアイのIPO情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

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エーアイの事業内容

エーアイの事業内容は

音声合成エンジンおよび音声合成に関連するソリューションの提供

と有価証券報告書に記載されています。

エーアイの業務のコア技術は自社で開発した音声合成エンジン「AITalk®」です。

このソフトはテキストベースで入力した文章を自然な日本語にして発音します。

ただそれだけなのですが、日本語を自然に発音するのは想像を絶する程難解で困難です。

この難問をスムーズに解決していることが同社の最大の武器になっています。

難しい技術的な事は分かりませんが、ペッパーくんやしゃべってキャラなどの音声アシスタントは極自然にやり取りが行えています。

現在やり取りを行えるソフトウェアの多くはエーアイの音声エンジンが独占している状態であることから同社の技術は業界内で突出しており、日本語の音声ソリューションでは他に類を見ない優位性を保持していると言えます。

ここまで市場で独占的な地位を占めると今後ロボットやソフトを活用して日本語を発音する際には同社の技術を利用することが当たり前になるでしょうから、今後の更なるシェア・業績の拡大が期待できます。

エーアイの財務情報

売上

2013年3月 362,726,000円
2014年3月 465,398,000円
2015年3月 400,288,000円
2016年3月 431,327,000円
2017年3月 451,431,000円
2017年12月 418,414,000円

経常利益

2013年3月 154,326,000円
2014年3月 195,077,000円
2015年3月 85,421,000円
2016年3月 89,145,000円
2017年3月 116,129,000円
2017年12月 104,171,000円

純利益

2013年3月 193,484,000円
2014年3月 120,004,000円
2015年3月 63,841,000円
2016年3月 66,067,000円
2017年3月 76,887,000円
2017年12月 74,972,000円

率直に言って売上・利益のどちらを見てもパッとしません。売上は横ばいですし利益は年度によって激しく上下しています。

この原因は大きな開発費です。
エーアイは現段階では未だ先行投資期であり、まだまだ安定した利益を稼ぐのは先になりそうです。

それでも、既に自己資本比率は85%を超えROEは15%で推移していますので安心感はあります。

日本取引所グループに公開されているエーアイの有価証券報告書

エーアイのIPOは買いなのか?見送りなのか?

エーアイのIPOは買いです。

同社の音声ソリューションはロボットやアプリなどの先進技術との親和性が高く今後先進分野でのキーソフトになると考えられるので今回のIPOでは多くの人気を集めることでしょう。

更に売り出し規模も小さくロックアップの条件も整っていることから需給面でも良好で初値は高騰するでしょう。

まず公開価格を割るとは考えられないことから参加しておいて損はない案件です。

唯一懸念されるよが同日に4社同日上場となっていることですが、どのIPOも小粒なので影響は限定的だと思います。

買い要因

  • 売り出し規模 小
  • ロックアップ条件 良
  • 将来性◎
  • ロボット・先進技術関連銘柄に該当

見送り要因

  • 4社同日上場

エーアイの関連銘柄

エーアイの関連銘柄は日本のモバイル業界のトップ企業 NTTドコモ(9437)です。

数ある取引先の中でもエーアイの売上の中でトップに君臨しているのがNTTドコモです。

ドコモ版音声アシスタント「しゃべってキャラ」による利益が高いと推察されますが、他にも同様のサービスを提供している企業はあるので、何故NTTドコモだけ売上が突出しているのかは分かりません。

契約の問題なのか?はたまた他のサービスと合わせて利用しているからなのか?

どちらにしてもNTTドコモの動向でエーアイの業績は影響を受けることは間違いありません。

エーアイの初値予想は?

エーアイのIPOでは先進技術のコアテクノロジーになると期待される音声ソリューションに人気が集まり多くの買いが集まると予想できます。

当日の勢いにもよりますが、私は少なくとも想定価格+100%は硬いと見ています。

仮に公開価格が想定価格の800円に決まったとしたら、初値は1600円辺りになるでしょう。

そもそもの想定価格が低いので大したリターンにならないのが辛いところです。

セカンダリーが狙えるか?

エーアイはセカンダリーも狙えます。

財務諸表から見ても分かるようにエーアイは現段階では先行投資期です。

しかし、今後幅広い事業で実需が伴ってくると期待でき、その拡大余地は途方もなく大きいと考えられます。

今の内から仕込んで長期保有しておけば報われる可能性は高いでしょう。

また、今回のIPOでは想定価格が低いのでIPO投資のセオリーから外れますが上場後直ぐに売却せずに長期保有した方が良い結果を得られると私は考えています。

主幹事情報

エーアイのIPO主幹事はSBI証券です。

副幹事はSMBC日興証券、みずほ証券、東海東京証券、岩井コスモ証券、藍澤証券、エイチ・エス証券、東洋証券、エース証券、極東証券、水戸証券、むさし証券です。

今回のIPOでネットから参加できるのはSBI証券SMBC日興証券みずほ証券岩井コスモ証券、東海東京証券、の5社です。

今回の幹事団の中で参加をオススメする証券会社は主幹事でIPOチャレンジポイントでのゲットが狙えるSBI証券、それとライバルが少なくて公平抽選が行われている東海東京証券、岩井コスモ証券がオススメです。

岩井コスモ証券のIPO口座はライバルが少なく狙い目の証券会社か?

今回のIPOではSBI証券が主幹事ですので皆さんが日々貯めてきたSBI証券のIPOチャレンジポイントを使ってのIPO当選確率が高くなるのですが、今回のIPOでは想定価格が低くく期待リターンも小さいことから利用してまでゲットしなくても良いと個人的には思います。

まとめ

エーアイの音声技術を利用した数々のサービスを聞いていたのですが、まさか全て同じ技術を使っていたとは思いませんでした。

エーアイは日本語のみならず国外でも音声ソリューションの提供を進めているそうなので、今後の事業展開が楽しみですね。

数年後には誰もが知る巨大企業になっているかもしれません。

私ら今回当選を狙ってSBI証券SMBC日興証券みずほ証券、東海東京証券の4社から応募します。

もしゲットできたら長期保有するつもりです。

世界を変える技術の一端に触れられるのもIPO投資の醍醐味ですね、

先進技術を知ると世の中はグングン変わっていっていくと実感します。

私も乗り遅れないように頑張っていきます!