グリーンズのIPO評価分析【初値は期待できずセカンダリー狙いが賢明か】

全国でホテル事業を行うグリーンズ(6547)が東証2部・名証2部に上場することが決まりました。

想定価格は1350円

BB期間は2017年3月6日から3月10日

仮条件は3月5日に1350円〜1400円に決定

公開価格は3月13日

上場日は3月23日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

一泊5000円前後の低価格ホテルを全国で展開しているグリーンズです。

低価格ホテル事業は利益率が高いので業種としては悪くは無いのですが、ホテル事業はIPOとしての人気は乏しく、更に東証2部・名証2部というマイナー市場への大型上場ですので初値はかなり厳しいでしょう。

恐らく初値は公開価格を割ってくると予想されるので、避けた方が無難な案件です。

今回のおすすめ指数は20です。

では、グリーンズのIPOに関わる情報を解説していきます。

貴方のIPOの参加の是非に役立て下さい。

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グリーンズの事業内容

グリーンズの事業内容は「ホテル・レストラン・バンケットの運営」と有価証券報告書に記載されています。

グリーンズはアメリカを本拠地としていて世界で5000を超えるホテルを経営しているチョイスホテルズインターナショナル社とコンフォートホテルというブランドの独占利用契約を締結していて1泊5000円前後の低価格帯のホテル事業を全国59店舗で運営しています。

グリーンズの財務情報

売上
2012年6月 21,068,297,000円
2013年6月 21,180,998,000円
2014年6月 21,886,137,000円
2015年6月 単体 22,503,103,000円
連結 22,494,213,000円
2016年6月 単体 23,641,966,000円
連結 25,006,861,000円
2016年9月 連結 13,681,370,000円

経常利益
2012年6月 958,671,000円
2013年6月 1,071,864,000円
2014年6月 1,168,914,000円
2015年6月 単体 2,051,271,000円
連結 2,110,967,000円
2016年6月 単体 2,386,737,000円
連結 2,270,178,000円
2016年9月 連結 1,764,615,000円

純利益
2012年6月 832,227,000円
2013年6月 4,584,000円
2014年6月 ▲939,140,000円
2015年6月 単体 1,347,463,000円
連結 1,387,934,000円
2016年6月 単体 1,474,847,000円
連結 1,289,714,000円
2016年9月 連結 1,249,458,000円

業績は安定傾向にあります。売上は頭打ちのようですので、ここから大きな成長は難しいでしょうが、今後も安定した業績を上げ続けられるでしょう。

⇒日本取引所グループに公開されているグリーンズの有価証券報告書

グリーンズのIPOは買いなのか?見送りなのか?

グリーンズのIPOは見送りです。

東証2部・名証2部というマイナー市場に対して大規模な上場を行うので初値は期待できません。また、ホテルという業種はIPOでは不人気ですので、、、この点でも初値は抑えられます。

唯一の好条件は業績が安定していることですが、これだけで買いに回る投資家は少ないでしょう。サラッと見送るのが良いでしょう。

買い要因

・安定した業績

見送り要因

・大規模な売出し規模

・ホテルというIPO不人気業種

グリーンズの関連銘柄

グリーンズの関連銘柄は、同社の主力コンフォートホテルブランドの大元となるチョイスホテルズインターナショナル社(CHH)です。

NY市場に上場している同社のブランド価値に何らかの問題が起これば、その名を借りてホテル事業を展開しているグリーンズは大きな影響を受けます。

グリーンズ 初値予想は?

グリーンズの初値は、公開価格から-10%辺りになると予想します。仮に想定価格の1350円で公開されたとしたら、初値は1215円辺りになるでしょう。

セカンダリーを狙える案件か?

グリーンズの案件は公開価格を下回ることが予想されるので、セカンダリーで参加する方がオススメです。

主幹事情報

グリーンズのIPO主幹事は野村証券です。

副幹事は、大和証券SBI証券SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(カブドットコム証券)、みずほ証券、岡三証券、安藤証券です。

この中でネットから応募できる証券会社は、大和証券SBI証券SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(カブドットコム証券)、みずほ証券、安藤証券です。

参加をオススメする証券会社は、口座数が少なく公平抽選方式を採用している安藤証券です。

まとめ

グリーンズが展開するコンフォートホテルは、世界的な低価格ホテルブランドで知名度は相当な物です。外国人観光客の需要も期待できるので、今後も安定した業績が期待できます。

ただ、IPOとしては厳しい案件ですので、私は参加を見送ります。将来的に株主優待が新設されることが有れば保有を検討します。