不動産業のフォーライフが上場!IPO株は堅実に狙いたい銘柄

主に東京ベッドタウンに戸建て住宅を建てている不動産会社フォーライフ(3477)が東証マザーズに上場します。

想定価格は2280円

BB期間は2016年12月6日から12月12日

仮条件は12月5日に2180円〜2280円に決定

公開価格は12月13日

上場日は12月22日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

主幹事はみずほ証券です。

副幹事でおすすめはSMBC日興証券安藤証券です。
SMBC日興証券は私がとても相性がよく、安藤証券は申込者が少ない傾向にあるので狙う価値ありです。参考:安藤証券のIPOは応募者が少なく狙い目か?【本気でIPOに当選したいならおすすめの証券会社】

さて、日本最後の人口増加都市東京のベッドタウンである横浜、川崎エリアに3階建て戸建を建てて販売するのがフォーライフの主な経営戦略です。

最近上場する不動産会社は

①東京周辺のベッドタウンに一戸建てを建てる

②東京都内の駅から10分以内にマンションを建てる

この2つのどちらかが殆どです。

そのため、事業に新規制は見当たらずIPOにおける人気度は低いでしょう。ただ、業績自体は堅調に推移しており、売出し規模も小規模で大株主に対するロックアップもしっかり掛かっているので需給面は良好です。

この辺りを考慮すると、公開価格を割ることは無いですが、大きなリターンを得られることも無いIPOになると予想します。他のIPOを優先するのなら、このIPOは見送っても良いと思います。

多少リターンが確保できるIPOの為、今回のおすすめ指数は50です。

それでは、フォーライフのIPOに関わる情報を順に解説していきます。

貴方のIPO参加の是非に役立てて下さい。

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フォーライフの事業内容

フォーライフの事業内容は「分譲住宅事業及び注文住宅事業」と有価証券報告書に記載されています。

フォーライフの具体的な業務内容は、横浜、川崎といった東京ベッドタウンエリアに、自社設計、施工の戸建住宅を販売しています。

そして、分譲住宅、新築注文住宅の両方を行っています。フォーライフの戸建のポイントは、小さな土地でも高機能の住環境を持たせるために、3階建て住宅の建設に力を入れていることでしょう。

確かに縦に伸びれば、その分空間は広がるので良いアイデアだと思います。

ただ、将来的に階段が登れなくなった場合に、その家に長く住めるのか?という疑問を感じましたが、業績は順調に推移しているので、有価証券報告書には記載はありませんが、きっと営業時には、その点の解決策も提示されているのでしょう。

また、フォーライフは低価格を売りにしています。この価格は低品質ではなく、住宅に関わる業務を自社で賄うことで間接費用の削減によって実現しているそうです。そのため、大手住宅メーカーよりも価格有利性があるようです。正直に言うと業務内容からは、住宅メーカーとしての目新しい何かはありません。

しかし、自社設計、自社施工を行い、財務健全性も高いので、個人的には好みの企業です。

不動産業種とIPOの関係とは?IPO人気がない業種

不動産業はIPOでは人気がありません。

それは、不動産業という業種を営む企業が沢山あり、投資家の予想を超えるような業績や新事業を行う可能性が低いからです。

これは不動産業に限ったことではなく、同様のことが小売業など、数多くの同業他社が存在する業種は全て該当します。

そして、IPOにおける初値は人気度によって大きく変わります。お世辞にも業績が良くない企業でも、他に類の無いような事業を行う企業はIPOでは評価が高くなり初値も上昇します。

対して

毎年堅実な業績を積み良好な業績を重ねている企業でも、同業他社がひしめく業種の企業はIPOでは評価が低くなり初値が抑えられます。

一般的な株式投資で重視される財務健全性よりも、IPOでは企業の人気度や他とは違う特殊性が重視されます。

IPOの参加の是非を検討する際には、その点も判断材料にして下さい。

フォーライフの財務情報

売上
2012年3月 2,294,000,000円
2013年3月 2,996,000,000円
2014年3月 4,079,000,000円
2015年3月 4,234,000,000円
2016年3月 5,127,000,000円
2016年9月 3,830,000,000円

経常利益
2012年3月 67,000,000円
2013年3月 170,000,000円
2014年3月 410,000,000円
2015年3月 178,000,000円
2016年3月 345,000,000円
2016年9月 361,000,000円

純利益
2012年3月 52,000,000円
2013年3月 103,000,000円
2014年3月 255,000,000円
2015年3月 116,000,000円
2016年3月 246,000,000円
2016年9月 235,000,000円

業績は堅実に推移しています。
同業他社がひしめく不動産業で年々売上、利益共に拡大を続けているのは素直に凄いと思います。

自己資本比率も50%を超えており、財務面で懸念されることはありません。

財務健全性が高い企業です。

日本取引所グループに公開されているフォーライフの有価証券報告書

フォーライフのIPOは買いなのか?見送りなのか?

フォーライフのIPOは買いです。

業績は良好で売出し規模は小規模、更に昨年実績から算出すると公開価格は割安な水準です。

公開価格を割れることは、まず無いと考えられるので、参加して良い案件でしょう。

買い要因

  • 業績良好
  • 売出し規模は小規模
  • 昨年実績から見ると公開価格は割安

見送り要因

  • IPOでは不動産は不人気
  • 連日IPOが続くので他の銘柄に資金を集中させるなら見送るのも1つの戦略です。

フォーライフの関連銘柄

フォーライフの関連銘柄は、フォーライフが資材を調達しているパナソニックリビングの親会社のパナソニック(6752)です。フォーライフの業績が上がれば、資材の調達先であるパナソニックにも利益の一部が流れ込み株価を押し上げます。

ただ、パナソニックにとってフォーライフは沢山ある取引先の1つに過ぎないので、余程のことがない限り株価を大きく押し上げるような圧力にはならないでしょう。

フォーライフ 初値予想は?

フォーライフの初値は、公開価格から+20%辺りになると予想します。

仮に想定価格の2280円で公開されたとしたら、初値は2736円辺りになるでしょう。IPOでの人気が乏しい不動産という業種ですが、公開価格は昨年実績から見ると割安ですし、売出し規模も小規模なので多少は公開価格から上がると予想しました。

主幹事情報

フォーライフのIPO主幹事はみずほ証券です。

副幹事は、SMBC日興証券、三菱東京UFJモルガンスタンレー証券、カブドットコム証券安藤証券です。

この中でネットから応募できる証券会社は、みずほ証券SMBC日興証券カブドットコム証券安藤証券です。

まとめ

フォーライフのIPOは手堅くリターンが得られる案件です。

ただ、不動産業というIPOでは不人気の業種なので、大きなリターンの獲得は難しいでしょう。

そのため、大きなリターンが期待できる他のIPOに注力するのなら、このフォーライフのIPOは避けても良いと思います。

私はSMBC日興証券安藤証券から参加します。

リターンが獲得できるチャンスがあるのなら、ガンガン挑戦するスタンスで臨みます。

但し、私は今回ZMPに、かなりの額の資金を回しているので、こちらが当選したら、他のIPOに回す資金が無いので参加できません。

参考:ZMPのIPO株は狙い目!投資家から評価が高く初値は高騰すると予想

そんな嬉しい状況になることを期待しています。