多言語通訳コールセンターという新たなサービスを創出したインバウンドテック(7031)が東証マザーズに上場する事が決定しました。
想定価格は3810円
BB期間は6月12日から6月18日
仮条件は3810円〜3980円と上振れで決定
公開価格は6月19日
上場日は6月27日です。
仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。
今回上場するインバウンドテックは、コールセンター事業、多言語通訳コールセンター事業、営業コールセンター事業を提供しているコールセンターが事業の主体となっている企業です。
数多あるコールセンター会社から抜きん出る為に多言語通訳という独自サービスを創出したのは素晴らしいの一言に尽きます。
今後更に外国人の来日が増えることが予想されている日本では重宝されるサービスだと言えるでしょう。
既に業績は多様なニーズを捉えて絶好調に推移しており、将来への期待感も高まります。
さて、それでは見方を変えてIPO投資として見ていきます。
今回の案件では売り出し規模は8億円と小規模で主要株主には期間でのロックアップが掛かっており需給の面では問題ありません。
最近トレンド入りし始めたインバウンド関連の銘柄にも引っかかりそうですので人気も集まりある程度の買いが集まると期待できます。
これらのことから今回のIPOの初値は高騰すると予想します!
積極的な参加をオススメします。
今回のおすすめ指数は90です。
それではインバウンドテックのIPO情報を解説していきます。
是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。
目次
インバウンドテックの事業内容
インバウンドテックの事業内容は
「24時間365日・多言語対応コンタクトセンター運営事業、セールスアウトソーシング事業」
と有価証券報告書に記載されています。
インバウンドテックはマルチリンガルCRM事業とセールスアウトソーシング事業の2事業が主要事業です。
マルチリンガルCRM事業は契約したクライアント企業への対応を24時間体制で自社のコンタクトセンターで代行するサービスです。
このサービスの特筆すべき点は多言語に対応しているということでしょう。
日本語・英語のみならず中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、ロシア語、フランス語、タガログ語、ネパール語と多様な12言語に対応しています。
24時間365日体制でこれだけの言語に対応したコールセンターなら多種多様な事業で活用できそうですね。
インバウンドテックのHPで導入事例が紹介されていますので気になる方は覗いてみてください。
セールスアウトソーシング事業では契約したクライアントの顧客に対して電話営業を行うサービスです。
内容としては特に珍しいこともないのですがインバウンドテックでは営業電話を行う時間と人員に応じて費用を求めており、よくある成果報酬型の費用体系でないことが特徴です。
インバウンドテックの財務情報
売上
2016年3月 1,335,031,000円
2017年3月 1,969,876,000円
2017年12月 1,614,064,000円
経常利益
2016年3月 6,158,000円
2017年3月 105,741,000円
2017年12月 113,664,000円
純利益
2016年3月 4,585,000円
2017年3月 74,058,000円
2017年12月 72,677,000円
3年間の推移しかありませんが業績は絶好調と言えます。
自己資本比率は30%と少し低めですが事業規模の拡大期で30%あれば上々です。
ROEは50%を超えてきており、この点は出来過ぎだと思いますので次の指標が出るまでは真に受けない方が良さそうです。
業績好調
この一言に尽きる状況です。
⇒日本取引所グループに公開されているインバウンドテックの有価証券報告書
インバウンドテックのIPOは買いなのか?見送りなのか?
インバウンドテックのIPOは買いです。
売り出し規模は小さくロックアップの条件も良好でありながら、好調な業績・人気のインバウンド関連銘柄と人気化する要素も揃っています。
上場時には幅広い層からの買いが期待でき初値は高騰するでしょう。
ただ、上場日は4社同日上場となります。お互い小粒案件ですので大きな影響は無いとは思いますが多少は初値の伸びが縮小する可能性があります。
それでも余程の事がない限りは公募を割ることは無いので安心して参加して良いでしょう。
買い要因
- 売り出し規模 小
- ロックアップ条件 良
- 業績好調
- 人気のインバウンド関連銘柄
見送り要因
- 4社同日上場
インバウンドテックの関連銘柄
インバウンドテックの関連銘柄は日本を代表する営業代理店業大手の光通信(9435)です。
光通信はインバウンドテックの主要顧客でありながら大株主にも名を連ねています。
光通信は資本・実務両方でインバウンドテックへ大きな影響力を持ってるので光通信側からのアクションによってインバウンドテックの株価が影響を受ける可能性は高いでしょう。
インバウンドテックの初値予想は?
インバウンドテックのIPOでは需給が絞られていながら幅広い層からの買いが期待できるので初値は大きく高騰すると予想しました。
4社同日上場の影響を多少受けても初値は公開価格+100%辺りになると私は考えています。
仮に公開価格が想定価格の3810円に決まったとしたら、初値は7620円辺りになるでしょう。
セカンダリーが狙えるか?
インバウンドテックでセカンダリーは難しいと思います。
同社の事業はコールセンター事業という泥臭いながらも絶対必要な必須事業であり、そこから更に多言語通訳という独自サービスを提供していることから現段階で市場優位性を保持しています。
しかし、様々な予想によると近い将来コールセンター事業・通訳事業なAIによって代行されることがほぼ確実視されています。
その為、同社の市場優位性は徐々に失われて行くと考えられ将来の大幅な株価上昇を期待するセカンダリー投資には向かないでしょう。
勿論、同社がAIの活用を進めながら他の新事業を創出するとも考えられるのですが、現段階で新事業の片鱗は見えないことから見送るのが懸命だと思います。
主幹事情報
インバウンドテックのIPO主幹事は東海東京証券です。
副幹事はむさし証券、SBI証券、エイチ・エス証券、マネックス証券、エース証券、香川証券です。
今回のIPOでネットから参加できるのは東海東京証券、むさし証券、SBI証券、マネックス証券の4社です。
今回の幹事団の中で参加をオススメする証券会社は当選本数が多く公平抽選を取り入れている主幹事の東海東京証券、副幹事の中からは事前入金不要で公平抽選があり尚且つライバルも少ないむさし証券です。
今回はこの2社から参加しておけばバッチリでしょう!
それと!
毎度の事ながら余力があればSBI証券からも参加しておいてIPOチャレンジポイントを貯めていきましょう!
まとめ
今回上場するインバウンドテックが提供している同時通訳コールセンターは今後幅広い事業で活躍が期待できそうですね。
ただ同時にAIによる通訳サービスとの熾烈な競争にさらされることも予想されます…まぁ、どちらが良いのかは時間が経てば自ずとハッキリする事でしょう。
今回のIPOで私は当選を期待して東海東京証券、SBI証券、マネックス証券の3社から参加します。
私は年に数回あるかないかの東海東京証券が主幹事となるIPOの為だけに東海東京証券の口座を保有しています。
当然ながら普段は残高0円です。
こんな私の口座状況でも公平抽選に組み込んでくれるのだから東海東京証券は優しい証券会社だと思います。
当選した暁には利益の一部で投資信託を購入し口座残高0円から脱出しておこうと思っています。
だから当選させて!お願い!