ロードスターキャピタルのIPO評価分析【売り出し規模が大きく不動産銘柄で見送りが賢明か】

不動産売買から不動産のクラウドファウンティングまで幅広く不動産事業を展開しているロードスターキャピタル(3482)が東証マザーズに上場します!

想定価格は1820円

BB期間は2017年9月11日から9月15日

仮条件は9月10日に1640円〜1820円に決定

公開価格は9月19日

上場日は9月25日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

ロードスターキャピタルは、今何かと話題のクラウドファウンティングを営んでいます。

クラウドファウンティングは、リスクの高い投資案件を高リターン高リスクで提供している投資手段で、そのリターンの高さから一部の個人投資家から絶大な支持を得ています。

個人的には市場が好調な時は良いのですが、一度市場が変動すれば本当に紙屑になる可能性が高いので投資しない方が良いんじゃないかな?と思いますが、これだけ人気となると今の日本ではクラウドファウンティングが求められているのでしょうね。

私は投資しませんがクラウドファウンティングの先行きは注意深く見守っていきます。

IPO案件として見ると、売り出し規模柄大きく不動産という不人気業種である事、更にはクラウドファウンティング事業の先行き不透明感から人気化することは無く公開価格が割れる可能性も考えられるので参加はオススメしません。

今回のおすすめ指数は30です。

それでは、次項からロードスターキャピタルのIPOに関する情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

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ロードスターキャピタルの事業内容

壽屋の事業内容は「中規模オフィスなどへの不動産自己投資、不動産賃貸、不動産特化型クラウドファンディングサービスなど」と有価証券報告書に記載されています。

ロードスターキャピタルは都内の権利関係などの何らかの理由でトラブルが起こっている物件を狙って割安に物件を買収してトラブルを解決してリフォームなどの追加価値を付けて売却、賃貸しています。

トラブルが解決できなかったらどうするのか?と思ってしまいますが、敢えて荊の道を行くことでリターンを掴み取るスタイルは素晴らしいと思います。

また、ロードスターキャピタルはクラウドファウンティング事業を展開しており、個人投資家から資金を集めて不動産事業者に貸し出しています。

個人投資家は1万円から参加できるので敷居が低く高リターンを得られるということから人気を集めており、順調に投資家の数を増やしています。

不動産事業に新規性は感じられませんが、クラウドファウンティングは新規性があり話題性もあります。

今後の事業展開はクラウドファウンティングの拡大に大きく左右されるでしょう。

ロードスターキャピタルの財務情報

売上

2012年12月 31,000,000円
2013年12月 251,000,000円
2014年12月 756,000,000円
2015年12月 単体 2,988,000,000円
連結 2,992,000,000円
2016年12月 単体 4,652,000,000円
連結 4,659,000,000円
2017年6月 連結 3,306,000,000円

経常利益

2012年12月 1,000,000円
2013年12月 127,000,000円
2014年12月 201,000,000円
2015年12月 単体 681,000,000円
連結 688,000,000円
2016年12月 単体 680,000,000円
連結 703,000,000円
2017年6月 連結 702,000,000円

純利益

2012年12月 1,000,000円
2013年12月 77,000,000円
2014年12月 122,000,000円
2015年12月 単体 440,000,000円
連結 442,000,000円
2016年12月 単体 466,000,000円
連結 468,000,000円
2017年6月 連結 464,000,000円

ロードスターキャピタルの業績は順調に拡大しています。

不動産に有利な超低金利政策とクラウドファウンティングという高リスク高リターンの商品が世の中に求められていることが効いているのでしょうか?財務諸表を見る限りでは、財務は好調です。

⇒日本取引所グループに公開されているロードスターキャピタルの有価証券報告書

ロードスターキャピタルのIPOは買いなのか?見送りなのか?

ロードスターキャピタルのIPOは見送りです。

業績は上昇基調で推移していて調子が良いのですが、売り出し規模が大きくIPOで不人気となる不動産事業、そして、先行き不透明なクラウドファウンティングを営んでおり、人気が集まるとは考え辛いです。

リターンを獲得できないと思うので、見送ることをオススメします。

買い要因

・業績上昇基調

見送り要因

・中規模の売り出し規模

・IPOで不人気な不動産事業

・不透明感漂うクラウドファウンティング事業

・売り出し規模大

ロードスターキャピタルの関連銘柄

ロードスターキャピタルと関連のある銘柄は都内で不動産事業を営むヒューリック株式会社(3003)と富裕層向け不動産事業を展開している株式会社エーデイーワークス(3250)です。

ロードスターキャピタルは主要事業の不動産事業で、上記2社と強く結びついています。

良くも悪くも関連2社の影響を色濃く受けます。

ロードスターキャピタルの初値予想は?

ロードスターキャピタルの案件は、市場に同社のクラウドファウンティン(事業が高く評価されれば初値も期待できると思ったのですが、仮条約は下振れして決まったので高くは評価されなかったようです。

その為、ロードスターキャピタルの初値は大きめの上場規模と不動産という不人気業種であるという要因によって公開価格-5%〜-10%になると予想します。

仮に公開価格が想定価格の1820円になったとしたら初値は1729円〜1638円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

今回のロードスターキャピタルの案件でセカンダリーを狙えるかどうかは、同社の不動産型クラウドファウンティングの将来性に掛かっています。

新しい形の投資手段となるクラウドファウンティングは未知の部分が多く、上手くいけば高い利益を獲得できる可能性を秘めていますが、同時に失敗すれば会社が消滅する可能性も秘めています。

私は国内でクラウドファウンティングの成功企業が乏しい現状では、現段階でクラウドファウンティングに投資するのは時期尚早だと思いますので、同社のセカンダリーは避けた方が良いと判断します。

主幹事情報

ロードスターキャピタルのIPO主幹事はみずほ証券です。

副幹事は、楽天証券、SMBC日興証券、カブドットコム証券、マネックス証券、岡三証券、岡三オンライン証券、SBI証券、松井証券、岩井コスモ証券、丸三証券、エース証券です。

今回のIPOでは、みずほ証券楽天証券SMBC日興証券カブドットコム証券マネックス証券岡三オンライン証券SBI証券松井証券岩井コスモ証券からネット応募できます。

今回の参加オススメ証券会社は、主幹事で当選本数が多いみずほ証券、それと、開設口座数が少なくて公平な抽選方式を採用していて当選確率が比較的高い松井証券岡三オンライン証券です。

参考:IPO完全抽選証券会社を一覧で紹介【資金力関係なく当選できるおすすめ口座】

それと、余裕があれば参加することでIPOチャレンジポイントが貯まって将来IPOを獲得できるSBI証券からの参加もオススメします。

まとめ

ロードスターキャピタルの案件はリターンを獲得することは難しいので参加しない方が良いでしょう。

仮条約が下振れして決定したことから、ブックビルディング前から余り需要は無かったことが伺えます。

私はIPOチャレンジポイントを獲得する為に、SBI証券から形だけ応募しておくつもりです。

IPOラッシュが続いています。無理をせずに、こりゃダメだ!と思うような案件は無視して良案件に集中して当選を目指すのが良いでしょう。