ネット専門リユース事業を展開するリネットジャパングループ(3556)が東証マザーズに上場します!
想定価格は1620円
BB期間は2016年12月2日から12月8日
仮条件は12月1日に1690円〜1830円に決定
公開価格は12月6日
上場日は12月20日です。
仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。
最近リユース事業を行う企業の上場が続いています。これは、世の中の流としてリユース事業に注目が高まっているからだと推察します。
ただ、ちょっとリユース事業を展開する企業が多過ぎないか?と感じるので、いずれ業界の再編が起こるかもしれないですね。今回上場するリネットジャパングループはネットに注力したリユース事業を展開している企業です。
実店舗でのリユース事業は、ブックオフコーポレーション(3313)とゲオホールディングス(2681)の二大巨頭が殆ど独占しているので、正直難しい所です。
そこを無視して、ネット専門としてリユース事業を行うとは目の付け所が良いなと思いました。
ただ、業績は余り良くはありません。売上に関してもヨコヨコで推移していますし利益も大きく上下しています。
正直な所、大丈夫なのか?と思ってしまいました。IPOとして見ると、公開規模は小さいので大株主のベンチャーキャピタル達のロックアップが外れる公開価格+50%辺りまでは上昇すると予想します。
長期保有はオススメしませんが、IPO投資としては初値のリターンが期待できる案件です。
今回のおすすめ指数は60です。
主幹事はSBI証券です。IPOチャレンジポイントも使って当選させたいですね。
それでは、以下ではリネットジャパングループについての情報をまとめて紹介していきます。貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。
目次
リネットジャパングループの事業内容
リネットジャパングループの事業内容は「WEBサイト『NET OFF』を利用したネットリユース事業と、WEBサイト『ReNet』を利用したネットリサイクル事業」と有価証券報告書に記載されています。
リネットジャパングループの主な事業は、ネットリユース事業と家電製品を対象としたリサイクル事業の2つです。
ネットリユース事業
ビジネスモデルとしては、よくあるネットリユースと同じです。
利用者はリネットジャパングループの運営するサイトから商品の買取を申し込みを行い、申し込みを行うと商品を梱包する無料でダンボールが送られ、利用者は買取を希望する商品を梱包して、リネットジャパングループの買取倉庫に送付、倉庫では見積もりが行われメールで見積もり結果を連絡、利用者が承諾すれば見積もり金額が利用者口座に振り込まれ、利用者が承諾しなければ商品が利用者に送り返されます。
そして、買取された商品をリネットジャパングループでは自社のサイトやamazonなどを経由して販売して利益を得ています。特筆すべきは、自社で商品の買取、販売に専用の巨大倉庫を用意している所です。
そして、それらの倉庫ではトヨタ方式の在庫管理システムを採用して、徹底したコスト削減とシステムの合理化を行っているそうです。リネットジャパングループのリユース事業の利用登録者数は2016年9月時点で242万人です。
2015年9月時点では225万人だったので順調に登録者数を伸ばしていることが伺えます。
リサイクル事業
リネットジャパングループは、2年前に家電製品のリサイクル業社の認定を取得しました。
その後、家電製品のリサイクル事業に進出、最近では地域の89の市区町村自治体と提携を行い家電製品の引き取り事業を行っています。
リネットジャパングループのリサイクル事業は、ネットからの受け付けによって有料で現地に引き取りに行く方式と、家電製品を宅配して引き取る方式の2つの方式で行われています。
引き取りを行っている家電製品は、日常家電製品を中心に400種類にも登り、一般家庭にある家電製品のほぼ全てに対応できます。引き取った家電製品は修理してリサイクルしたり、内在するレアメタルや金属を回収して販売しています。
日本のリユース事業は飽和状態か!?
ネット検索で「カバン 売る」と検索すると、ズラーっとリユース事業を行う企業の検索結果が表示されます。これは、何もカバンに限定される検索結果ではなく、服、時計、ゲームソフト、本、ネックレスなど、ありとあらゆる商品で同じ状況です。
安い物を求める消費者のニーズを背景に、リユース事業は拡大の一途を辿ってきました。その勢いはネット上に留まらず、実店舗でもブックオフコーポレーションやゲオホールディングスといった大企業が日本中にリユース店を展開しています。
ここ数年でリユース企業数、店舗数、ネットサイトは急増しました。その中で、好調な企業は上場を果たし、近年リユース事業を行う企業の上場も増えてきました。
しかし、ここまで拡大の一途を辿ってきたリユース事業ですが、もう飽和状態に入るのではないか?と私は思っています。何故そう思ったのか?というと、単純に数が増え過ぎたからです。
ネット検索にしても実店舗にしても、探せばビックリするくらい沢山見つかります。そう遠くない未来にリユース事業の勝ち組み負け組がはっきりして業界の再編が始まると思います。
リネットジャパングループの財務情報
売上
2011年9月 3,485,718,000円
2012年9月 3,794,913,000円
2013年9月 3,040,911,000円
2014年9月 単体 3,038,874,000円
連結 3,039,853,000円
2015年9月 単体 3,216,437,000円
連結 3,226,281,000円
2016年9月 連結 3,729,330,000円
経常利益
2011年9月 201,276,000円
2012年9月 ▲229,747,000円
2013年9月 33,874,000円
2014年9月 単体 102,959,000円
連結 100,283,000円
2015年9月 単体 183,657,000円
連結 107,157,000円
2016年9月 連結 171,759,000円
純利益
2011年9月 ▲393,235,000円
2012年9月 ▲246,708,000円
2013年9月 10,473,000円
2014年9月 単体 95,634,000円
連結 96,050,000円
2015年9月 単体 152,338,000円
連結 95,800,000円
2016年9月 連結 149,270,000円
売上はヨコヨコで続いています。また、利益は年度によって安定していないので財務諸表からは不安感を感じます。
長期保有は避けた方が良いでしょう。
⇒日本取引所グループに公開されているリネットジャパングループの有価証券報告書
リネットジャパングループのIPOは買いなのか?見送りなのか?
リネットジャパングループのIPOは買いです。
怪しい業績から長期保有はオススメしませんが、公開規模が小規模なのでIPOとしてはリターンが期待できる案件です。ゲットしたら、初値でパパッと売り抜けるのが良いでしょう。
大株主のロックアップが外れる公開価格+50%辺りから売り圧力に押されると予想されるので、公開価格+48%辺りで気前よく売り抜けて利益を手堅く確保するのが良いでしょう。
買い要因
- 公開規模が小規模
見送り要因
- 怪しい業績
- 大株主にはベンチャーキャピタルが複数存在する
リネットジャパングループの関連銘柄
リネットジャパングループの関連銘柄は現時点では見当たりません。
以前はブックオフリユースとしてブックオフコーポレーション(3313)のFCとしてリユース事業を行っていたようですが、数年前にFCから独立してリネットジャパングループとして単独でリユース事業を行っています。
個人的には業績がガンガン下がっているブックオフコーポレーションと決別して独自の路線を歩む決断をしたのは良い経営判断だったと思います。
リネットジャパングループ 初値予想は?
リネットジャパングループの初値は大株主のロックアップが外れる公開価格から+50%辺りになると予想します。
仮に想定価格の1620円で公開されたとしたら、初値は2535円辺りになるでしょう。
主幹事情報
リネットジャパングループのIPO主幹事はSBI証券です。
副幹事は、野村証券、東海東京証券、SMBC日興証券、岩井コスモ証券、エース証券、極東証券、日本アジア証券、東洋証券、藍澤証券、岡三証券、安藤証券です。
この中でネットから応募できる証券会社は、SBI証券、SMBC日興証券、安藤証券です。
また、岡三証券が幹事の中に入っているので、もしかすると後から岡三グループの岡三オンライン証券からも応募できる可能性があります。
まとめ
リネットジャパングループは上場してから早期に売り抜けるIPO投資ではリターンを得られる案件です。是非、参加しましょう。
そして、運良く当選したら、余り欲ばらずに大株主のロックアップが外れる前に売り抜けるつもりです。
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