ツナグ・ソリューションズのIPO株は上昇すると予想も短期的か

人材の採用・定着・派遣・募集など、多方面で総合的にビジネスを展開しているツナグ・ソリューションズ(6551)が東証マザーズに上場することが決まりました。

想定価格は1970円

BB期間は2017年6月14日から6月20日

仮条件は6月12日

公開価格は6月21日

上場日は6月30日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

ツナグ・ソリューションズは、求人サイトの運営から求人原稿の作成、求人媒体の選定、コンビニへの派遣事業、コンビニの経営、企業の人材育成のお手伝いと、、、手広く人材サービスを展開しています。

事業として人材の採用、定着を企業に提案している割には自社の平均勤続年数が僅か2年なのは、正直どうなんだろう?と思いましたが「言うは易しやるは難し」ということなのでしょうか?

IPO案件として見ると、人材サービスは世の中に多数存在している業種ですのでIPOにおける人気は乏しいでしょう。

しかも、財務諸表を見ると売上や利益の調子は良いのですが、過去の先行投資が響いといるのか?自己資本比率は2割代と低く、なんだかパッとしません。

良いとこ無しかな?と思ったのですが、売出し規模は約10億円で小規模であり、ロックアップの状況も良いです。

これは需給面から初値の上昇が期待でき利益を得られるでしょう。

長期保有はオススメしませんが、IPO投資として参加するのは良い案件です。

そこで、今回のおすすめ指数65です。

それでは、ツナグ・ソリューションズのIPO情報を順次解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

⇒IPO当選確率を高める完全抽選のマネックス証券

ツナグ・ソリューションズの事業内容

ツナグ・ソリューションズの事業内容は

「インターネット広告配信プラットフォーム(アドネットワーク)などのサービス開発から広告主のマーケティング支援サービスの提供、ならびにHRテック領域などにおけるウェブサービスの提供など」

と有価証券報告書に記載されています。

ツナグ・ソリューションズは採用のコンサルティング・求人サイト運営・コンビニの派遣・経営事業を展開しています。

コンサルティング業務としては、企業からの依頼を受けて必要な人材や費用に応じて最適な媒体の選定・方法を提案しています。

ツナグ・ソリューションズでは、過去の数々のコンサルティング実績を自社サーバーに蓄積してビックデータでして活用しており、過去の実績を参照した理論的に最適な方法を提案できる強みがあります。

また、それだけの実績があるということは、それだけのノウハウも蓄積されているということであり、求人コンサルティングとしての実力は相当な物だと推察できます。

また、コンサルティングだけではなくアルバイト・パートをターゲットにした求人サイト「ショットワークス」「シフトワークス」を運営しており、自前での採用アクション方法も保持しています。

更に、ツナグ・ソリューションズでは主にセブンイレブン向けのコンビニの人材派遣業務を行っており、派遣事業者としても事業を行っています。

また、セブンイレブンに派遣する為のスタッフの教育の場として、自社でセブンイレブンを経営して実店舗で研修できる体制を整えています。

これら求人関連事業・派遣事業の2つの歯車でツナグ・ソリューションズは事業を展開しています。

ツナグ・ソリューションズの財務情報

売上
2012年9月 1,134,496,000円
2013年9月 1,581,506,000円
2014年9月 2,341,843,000円
2015年9月 連結 3,127,016,000円
単体 2,431,086,000円
2016年9月 連結 5,087,301,000円
単体 3,177,638,000円
2017年3月 連結 1,409,369,000円

経常利益
2012年9月 49,086,000円
2013年9月 65,880,000円
2014年9月 138,152,000円
2015年9月 連結 63,395,000円
単体 49,122,000円
2016年9月 連結 224,574,000円
単体 96,638,000円
2017年3月 連結 181,780,000円

純利益
2012年9月 32,955,000円
2013年9月 25,361,000円
2014年9月 81,599,000円
2015年9月 連結 14,363,000円
単体 25,451,000円
2016年9月 連結 107,509,000円
単体 55,052,000円
2017年3月 連結 86,855,000円

財務諸表を見ると売上は拡大を続けていますが利益面では不安定な推移を見せています。

赤字に転落している訳では無いのですが、自己資本比率は2割代と低く、何だか怪しい雰囲気を感じます。

長期保有はオススメできない銘柄です。

⇒日本取引所グループに公開されているツナグ・ソリューションズの有価証券報告書

ツナグ・ソリューションズのIPOは買いなのか?見送りなのか?

ツナグ・ソリューションズのIPOは買いです。

売出し規模10億円であり、更に期間でロックアップが掛かっているので、上場直後は需給が絞られ初値は上昇するでしょう。

手堅くリターンが得られると予測できるので参加して良い案件です。

買い要因

  • 小規模の売出し規模
  • ロックアップ良好

見送り要因

  • 自己資本比率2割代
  • 不人気業種

ツナグ・ソリューションズの関連銘柄

ツナグ・ソリューションズの関連銘柄は、主要顧客であり大株主であるリクルートジョブスの親会社 日本の人材ビジネスの巨人リクルート(6098)です。

普通に考えれば業態が競合しているリクルートは最大のライバルとなるはずなのですが、世の中奇妙な物でツナグ・ソリューションズにとってリクルートは最大の顧客になっています。

この奇妙な関係はツナグ・ソリューションズの主な収益源が求人サイトではなく求人のコンサルティング・代行業務だからだと考えられます。

最大のライバルですが、、、リクルートが傾けばツナグ・ソリューションズの株価にはポジティブよりもネガティヴな影響の方が大きくなるでしょう。

ツナグ・ソリューションズ 初値予想は?

ツナグ・ソリューションズの初値は需要関係によって上昇し公開価格から+50%前後になると予測します。

仮に公開価格が想定価格の1970円になったとしたら初値は2955円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

今回のツナグ・ソリューションズの案件でセカンダリーはオススメしません。

需給関係によって初値は期待できますが、人材ビジネスという人気に乏しい業種である事と、自己資本比率の低さに伴う財務面の不安から、上場から数日後の株価の下落後に、再度株価が上昇することは現段階では予測し辛いです。

追加でポジティブな発表があれば分かりませんが、現段階で私の目にはセカンダリーに期待できるような要素は見当たりません。

主幹事情報

ツナグ・ソリューションズのIPO主幹事は野村証券です。

副幹事は、大和証券、SBI証券、いちよし証券、エース証券、マネックス証券、岩井コスモ証券、SMBC日興証券です。

この中でネットから応募できる証券会社は、大和証券SBI証券SMBC日興証券マネックス証券岩井コスモ証券です。

今回の参加オススメ証券会社は、ライバルの数が少なく公平な抽選ルールを採用しているマネックス証券岩井コスモ証券、そして、IPOに参加する度にポイントが貯まり、徐々にIPO当選確率が高まるSBI証券の3社です。

参考:IPOが完全平等抽選方式の証券会社とは?マネックス証券がおすすめな理由

まとめ

今回のツナグ・ソリューションズの案件はリターンが得られる良案件です。

参加をオススメします。

私もSBI証券、SMBC日興証券の2社から参加して当選を狙います。

ここの所、IPOの発表が続きますね。

これは市場の調子が良いので、今がチャンス!と思っている企業が多いのかもしれませんね。

そんな景気の良い雰囲気に乗っかって甘い蜜を吸いたいですね(笑)

何度落選しても当選を期待して、今回もIPOに臨んでいきます。h