幅広くインターネット広告事業を展開しているFringe81(6550)が東証マザーズに上場します。
企業名の読み方ですがローマ字読みで、そのままのフリンジ81だそうです。
当初何か捻りが入っているのかなる?と勘ぐってしまいましたが考え過ぎでした。
想定価格は2070円
BB期間は2017年6月8日から6月14日
仮条件は6月6日
公開価格は6月15日
上場日は6月27日です。
仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。
ここ半年の内に似たようなインターネット広告企業が何件もIPOを行っているので、もはやお馴染みとも言えます。
大きな元手が掛からない上に、世の中のトレンドを捉えて利益を上げやすい環境が要因でしょうか?
この状況が続く限り、今後も同様のインターネット関連企業の上場は続きそうですね。
IPOとして、今回のFringe81を見てみると売出し規模が小規模で、しっかりとロックアップが掛かっているので、需給関係によって初値は上昇するでしょう。
(豆知識:IPOロックアップ解除による下落を見越した空売り投資方法)
IPOとして参加するのなら良い案件です。
ただ、業績は今年度ようやく黒字に至った状態です、、、それに、この企業ならでは!というキラリと光る何かを私は見出せなかったので、、、長期保有はオススメしません。
今回のおすすめ指数はIPOなら90
長期保有なら30です。
それでは、Fringe81のIPOに関わる様々な情報を解説していきます。是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。
目次
Fringe81の事業内容
Fringe81の事業内容は
「インターネット広告配信プラットフォーム(アドネットワーク)などのサービス開発から広告主のマーケティング支援サービスの提供、ならびにHRテック領域などにおけるウェブサービスの提供など」
と有価証券報告書に記載されています。
Fringe81の主な収益源はスマートフォンを主体とするインターネット広告事業です。
Fringe81のインターネット広告は、他のインターネット広告企業と同様にネット上で収集した様々なユーザー情報を元に、クライアントの対象となる最適なユーザーに対して広告が表示されるシステムを活用しています。
また、インターネット広告の特徴であるリアルタイムに広告の成果を計測できるシステムも構築しており、高いレベルのインターネット広告を企業に提供しています。
そして、Fringe81はデジタルマーケティングも請け負っており、クライアントの広告戦略や目的をヒアリングして、その話を元に具体的な手法を提案・実行することも行なっています。
ここまでは、よくあるインターネット広告企業と同様です。
Fringe81の会社としての特徴は、有価証券報告書によると参入企業が少ない「キワ」となる分野に積極的に取り組んでいく!そして、価格競争に走らないことを念頭に仕事を選び自社の利益を追求しながら特定の分野で独自性を発揮しているそうです。
言うなれば、この特定の「キワ」となる分野の見極めが上手くできているので、私はFringe81は上場するまでに至ったのだと感じました。
経営陣の手腕が優れている企業と言えるでしょう。
Fringe81の財務情報
売上
2013年3月 0円
2014年3月 1,220,032,000円
2015年3月 2,413,954,000円
2016年3月 4,519,528,000円
2016年12月 3,290,147,000円
経常利益
2013年3月 △530,000円
2014年3月 △20,913,000円
2015年3月 △69,731,000円
2016年3月 △54,188,000円
2016年12月 15,233,000円
純利益
2013年3月 △627,000円
2014年3月 △47,216,000円
2015年3月 △100,181,000円
2016年3月 △55,219,000円
2016年12月 8,848,000円
2013年度の売上が0なのは、その年がFringe81のスタートアップの年だった為です。
今期黒字化を達成したので、この流れで上場した!と言うような財務諸表です。
売上は拡大を続けていますが、利益面では微妙です。
自己資本比率は6割代で推移しているので完全は赤字企業とは一概に言えませんが、財務の調子は良くは無いと言えます。
⇒日本取引所グループに公開されているFringe81の有価証券報告書
Fringe81のIPOは買いなのか?見送りなのか?
Fringe81のIPOは買いです。
小規模の売出し規模ですので需給関係でIPO直後は株価が高騰すると考えらます。
参加して良いでしょう。
ただ、業績は不安定ですので長期的な保有はオススメしません。
買い要因
- 小規模の売出し規模
- ロックアップ良好
見送り要因
・業績不安定
Fringe81の関連銘柄
Fringe81の関連銘柄は、求人広告大手「転職に縁を」のキャッチコピーでお馴染みのエン・ジャパン(4849)です。
なんと、Fringe81の売上の約45%はエン・ジャパン単体で占められているので、Fringe81のエン・ジャパンへの依存度は非常に高いです。
エン・ジャパンは求人広告という顧客を常に集客する必要のある業態ですので、関係が良好であれば問題はないのですが、、、何らかの理由で関係の継続性が危ぶめばFringe81の株価に大きな影響を与えるでしょう。
Fringe81 初値予想は?
Fringe81の初値は需要の関係によって高騰すると予測して、公開価格から+100%前後になるでしょう。
仮に公開価格が想定価格の2050円になったとしたら初値は4100円辺りになると考えています。
セカンダリーが狙えるか?
今回のFringe81の案件でセカンダリーは狙えます。
正直に言えば現段階でFringe81の業績は良くありません。
その為、IPO直後は需要の関係で価格が一旦は上昇するでしょうが、それも数日経てば落ち着いて急落していくでしょう。
そして、急落時に押し目で購入してセカンダリーを狙うのは1つの投資戦略としてアリです。
Fringe81が、今後大きく成長したら、、、セカンダリーで大きな利益を上げることができるでしょう。
主幹事情報
Fringe81のIPO主幹事は野村証券です。
副幹事は、SMBC日興証券、SBI証券、三菱東京UFJモルガン・スタンレー証券(カブドットコム証券)、マネックス証券、岩井コスモ証券、です。
この中でネットから応募できる証券会社は、SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券、岩井コスモ証券です。
また、今回の幹事団に三菱東京UFJモルガン・スタンレー証券が入っているので、後からグループ会社のカブドットコム証券からもIPOへ参加できる可能性があります。
今回の参加オススメ証券会社は、証券会社内の口座数が少なく公平抽選を採用しているマネックス証券と岩井コスモ証券
⇒IPOが完全平等抽選方式の証券会社とは?マネックス証券がおすすめな理由
そして、IPOに参加することでIPOチャレンジポイントが貯まり、将来的にIPOの当選確率が高くなるSBI証券の3社です。
⇒SBI証券のIPOチャレンジポイント100ptは当選ラインでは無い!
まとめ
Fringe81のIPOは高いリターンが期待できますので、私はSBI証券とSMBC日興証券の2社から参加します。
高いリターンが期待できる案件が続きますね。
テロや中国・北朝鮮・アメリカを取り巻く様々なニュースが連日流れていますが市場は、どこ吹く風で、、、安定推移しています。
穏やかすぎて気持ちが悪いくらいです。
この穏やかな時がずっと続くことを願っています。