船場の上場後株価分析 ~IPOは見送りで正解でした~

2016年12月19日にグローバルに空間プロデュースを手掛ける大手企業船場(6540)が東証2部に上場しました。

参考:老舗企業船場が上場!IPO株は魅力なく見送りか

船場は創業50年を超える老舗企業です。企業としては老年期とも言えるタイミングでの上場に注目していた方も多かったのではないでしょうか?

この記事では、上場後の状況を確認して振り返っていきます。
(この記事は2017年2月10日に書いています。)

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船場の上場後から今日までの状況

船場は公開価格1290円で売り出され、上場初日は残念ながら公開価格を割り込む1193円で取引を終えました。

しかし、上場翌日から暫くは公開価格付近まで持ち直し維持するかな?とも思ったのですが反落して低空飛行を続けますが、1月末に決算で増益&期末配当の増配を公表したことで株価は高騰し公開価格付近まで株価は戻ってきています。

船場は上場してから今日まで、1日単位の値幅が広いので落ち着かない値動きを続けています。

老舗企業なだけに安定した値動きを見せるかと思っていたのですが予想外でした。

IPO前の私の船場に対する評価

IPO前の私の船場に対する評価は、参加オススメ指標20で参加非推奨でした。

船場のIPO条件を見ると、売出し規模は大きめですし東証2部という不人気市場では初値は期待できないと思ったからです。

結果を見ると上場初日から今日まで、終値で公開価格を上回る日は無いので、この予想は当たっていましたね。

老舗企業なだけに突発的な要因が出にくかったことが、予想を容易にしたのだと考えられます。

今後の船場の株価予想

今後の船場の株価は市場の動きに連動しながらも、相対的には目立たず1200円辺りで推移すると予想します。

もし、大きく注目を集めることがあれば株価が陽の目を見ることもあるかもしれないですね。

私のIPOの結果

私は船場のIPOはリターンが期待できないと予想したので参加しませんでした。

上場時の結果を見ると、その選択は正解でしたね。

上場後に大きく株価が落ち込んだ時に買いに入ろうか悩んで結局見送ったのですが、あの時買いに入っても良かったですね。

かの著名投資家 ジェレミー・シーゲルは、株式投資は成長の罠を念頭に置いて投資をするべきだと提唱していました。

成長の罠とは、誰もが好業績を上げるだろうと考える企業の株式は、多くの投資家が買い求めるので自然と株価は高くなり、その結果株価の魅力は低くなり高リターンを上げられなくなる、逆に注目度の低い株式は人気が乏しいので株価は低く抑えられる、その結果業績は低くとも株価も引く抑えられるので実質リターンは高まり魅力が高まる、というものです。

失礼な言い方ですが船場に注目している投資家は少ないでしょう。つまり、船場は成長の罠とは無縁であり株価は低く抑えられています。

こういった堅実で注目度の低い銘柄を長期に渡って保有してリターンを積み重ねるのが、長い目で見ると高リターンを上げられるのことになるのでしょうね。