フォルクスワーゲン株を買う唯一の方法、CFD取引って何?

金融国際化の時代に意外なことですが、日本の証券会社ではヨーロッパ株を購入することができません。

中堅の証券会社ならいざ知らず、大御所の野村證券ですら扱っていないのが現状です。では、話題のヨーロッパ株、例えばフォルクスワーゲンを購入する方法は無いのでしょうか。実は唯一の方法としてCFDのシステムを使って投資することが可能です。その方法をご紹介しましょう。

不祥事で大暴落のフォルクスワーゲン株で夢を買う?

ドイツの自動車最大手フォルクスワーゲンが排ガス不正問題で巨額の制裁金や賠償金を課せられることになったのはすでにご承知の通りです。2015年12月期の配当も見送る方針で、株価も1年前の約半値に暴落しています。

不祥事がなければ安定した業績を誇る国際優良株として世界的に評価が高かった同株ですが、今後の見通しはかなり厳しいものがあります。損失の額がかなりの規模で、信用を回復して立ち直るにはかなりの時間を要するからです。

しかし、何といってもフォルクスワーゲンといえば、ヨーロッパ株では横綱クラスの超巨大企業です。相当な体力があるはずであり、そう簡単に倒産するとは思えません。

日本でもパナソニックやソニーが赤字転落で株価が大暴落しましたが、大企業の底力でV字回復を果たしています。両社とも業績の回復から株価は底値の2倍以上になった時期もありました。

もし、底値で大量に買っていたら……と、あとの祭りに悔やんだ人もいることでしょう。同じことがフォルクスワーゲンにも期待できないか、と考えたいところですが、投資方法はかなり複雑です。

フォルクスワーゲン株を買えるのはサクソバンク証券

さすがのSBI証券でもヨーロッパ株は扱っていません。投資のデパートといえるSBI証券でも扱っていないものを買える方法があるのでしょうか。

同社株への投資を扱っているのが、サクソバンク証券のCFD取引です。CFDとはContract for Differenceの略で、差金決済のことです。FX投資がこの方法に当たります。

この場合は、フォルクスワーゲン株の現物を買うのではなく、数字上で差額を決済する取引方法になります。したがって、フォルクスワーゲンに投資することはできますが、株主になることはできません。いわば、FX取引の通貨が株式に変わったものと考えれば良いでしょう。FXと同様に5倍のレバレッジを効かせられるので、少ない資金で取引できるメリットがあります。

具体的に見てみると、フォルクスワーゲンの2016年4月12日現在の株価は121.11ユーロで、日本円に換算すると1株約15,000円となります。かなりの値がさ株ですが、上記のように5倍のレバレッジを効かせられるので、3,000円から投資が可能です。

ただし、ドイツ株の場合は手数料が最低10.8ユーロ(約1,300円)かかりますので、1株だけの取引ではコスト高で割に合いません。できれば10株以上まとめて投資した方が手数料が割安となります。10株の場合ですと、総取引額は15万円ですが、5倍のレバレッジを利用すると3万円の証拠金で投資が可能です。手数料は同じですので、1株当たり130円にコストダウンし、採算点に乗るのが早くなります。

配当金に関しては通常には支給されず、買いポジションをとっている場合のみ、配当金調整額として支給されます。逆に売りポジションで入っていると同額を支払わなければなりませんので、注意が必要です。

いずれにしても、フォルクスワーゲン株は投資方法が複雑であり、あまりお勧めできませんが、V字回復を確信している方なら夢を買ってみるのも面白いかもしれませんね。

外国株投資の豆知識③ 外国銘柄の株価を調べる方法

外国銘柄の株価は、米国株など扱っている国の株価であれば証券会社のホームページで確認できます。ただし、上記のようにヨーロッパ株を扱っている証券会社はありませんので、その場合はBloombergのサイトで調べることが可能です。

⇒VWの株価

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