値上がり確率の高いIPO(新規上場株式ブックビルディング)に当選したいというのは多くの投資家が希望するところでしょう。完全に運任せに見えますが、実は少しでも当選確率を高める方法があるのです。
そのユニークなサービス、SBI証券のIPOチャレンジポイントを使って、新規公開株の抽選に参加する方法を具体的にご紹介します。
値上がり確率大で抽選倍率が高い、新規上場株
有名企業が上場するたびに応募者が殺到するのが、IPOの抽選です。実際その値上がり率は高く、投資家にとっては、株式必勝法に近い投資法になっています。
今年上場した銘柄の中で、もっとも注目度が高かったLINEの例で見てみましょう。
LINEの上場は2016年7月15日で、公開価格は3,300円でした。仮条件(2,900円~3,300円)の上限で決まった形ですが、これでかなり需要が多いことが推測できます。
そして、上場初日に付けた初値は、公開価格を48.4%上回る4,900円。高値は5,000円でした。初値で上手く売れれば、100株の保有でも16万円の利益が出たことになります。終値は4,345円でしたが、欲を出さずに売れば、それでも10万円の利益は確保できたので、十分な投資成果といえます。
あとは、抽選に当たるかどうかの問題だけです。そこで注目したいのが、SBI証券のIPOチャレンジポイントというサービスです。
▲3938 LINEチャート(出典:SBI証券)
SBI証券のIPOチャレンジポイントって何?
IPOチャレンジポイントとは、新規上場株式のブックビルディング抽選に参加し、はずれた回数に応じてポイントがもらえる、SBI証券のポイントプログラムサービスです。貯まったポイントは、次回以降のIPOに応募する際、使用すると当選確率が高くなります。
ポイント付与率は、1回のIPO応募ではずれるごとに1ポイントとなっています。
IPOチャレンジポイントを使って抽選に参加する方法
では、具体的にSBI証券IPOチャレンジポイントを使って抽選に参加する方法をご紹介しましょう。
LINEと同じ頃上場したデュアルタップ(2016年7月21日上場)の例で説明します。
同株応募への必要ポイント数は150ポイントでした(銘柄によってそれぞれポイント数が変わります)。つまり、それまで数年にわたり150回はずれた人のみが応募できるため、当選確率は極めて高くなります。
これに対し、同株の公開価格は1,110円、初値は2,520円でした。100株の当選でも14万円以上の利益になった計算です(初値で売った場合)。
しかもIPOチャレンジポイントを使っての応募は、通常とは別枠で株数が割り当てられます(SBI証券主幹事になっている銘柄のみ)。
はずれた場合は150ポイント返還されるので、当選しない限りポイントがなくなることはありません。ただし、当選したにも関わらず、購入しなかった場合はポイントは消滅しますので注意が必要です。
300ポイントあれば2口応募できるため、理論的には気長にポイントを貯め続ければ、いつかは当選できる仕組みになっています。
なお、ポイントの残高はホームページにログインし、「新規上場 公募増資・売出」のボタンで確認することができます。
JR九州上場でIPOに再注目集まる
さて、ここへきて再びIPOに注目が集まっています。LINEに続いての大型IPOとして、九州旅客鉄道(JR九州)の上場が近づいているからです。
JRグループとしては、東日本、西日本、東海に続いて4社目の上場となります。企業規模からいって、東証1部への上場(福岡証券取引所と重複上場)になる見込みですが、公共企業ということもあり、日本郵政グループ3社と似た雰囲気があります。
あの時も大変なフィーバーでしたが、JR九州もかなりの人気になるでしょう。
上場は東証が10月25日、福証が10月26日の予定。仮条件決定は10月6日、IPOの応募受け付けは10月7日~14日となっています。
値上がり確実なJR九州ですが、IPOチャレンジポイントを使って少しでも当選確率を高めるのも有効な投資戦略といえそうです。
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