カークランドミノキシジルについては特に、ネットに不正確な情報が溢れています。
かなりひどい・・・(T_T)
今回はネットに溢れるテキトーな情報をぶった切り、本当に必要な情報をお届けします。
2010年9月18日 23歳の頭皮
半年後 2011年2月26日 23歳
直近 2019年9月27日 32歳
さて、インターネットは便利な反面、情報のチョイスが重要です。
今回は特に「カークランドミノキシジル」についての検索上位記事があまりに間違いが多いので、正しい情報に変換してお届けします。
ネットの情報を信じちゃダメなんですか?
カークランドミノキシジルの効果と副作用
まず読者の方が知りたいのは「カークランドミノキシジル」が
- 塗ったら効くのか?
- 塗ったときの副作用は?
だと思いますので、まずはネットの批判などせず結論だけをお伝えします。
ミノキシジルは「新しい髪が生える効果」のある唯一の薬ですので、カークランドミノキシジルを頭皮に塗れば新しい髪が生えるのは当然のことです。
ただしあなたがAGAの場合、新しい髪が生えても成長する前に抜け落ちるのはこれまでと同じです。毛量を増やしたいのなら、フィナステリドorデュタステリドの内服薬との併用が必須です。
なお、ミノキシジルを塗るだけなら副作用は1ミリも気にしなくて良いです。副作用が怖いのはミノキシジルを「飲む場合」。ただし、頭皮に合わなくて炎症や痒みが出たら使用をやめましょう。
以上。
「カークランド」というのはブランド名で、内容は5%のミノキシジル「発毛剤」です。
カークランドミノキシジルは、「ロゲインの特許が切れたあとにできたジェネリック医薬品」だとか、「カークランドはあのコストコのことだ」とか、「そもそもジェネリック医薬品とは」とか、ど〜〜〜でもいい末端の情報は省略します。
日本製の「リアップ」「メディカルミノキ5」「リグロex5」の3種類の発毛剤も全て5%ですので、効果は日本製のものと基本的に同じ。
ただ、カークランドミノキシジルは、これらに比べてはるかに「安い」ということで人気です。
「海外製の薬」ということに抵抗がない方は、購入してもいいと思います。ローションタイプとムースタイプがありますが、濃度はどちらも5%ですので、好きな方をお選びください。
以下では、ネット記事で勘違いが起きやすい点について、加筆していきます。
ミノキシジル内服薬との併用は「可」
「カークランドミノキシジルの効果」検索上位記事より抜粋
「カークランド」はミノキシジルを主成分とする治療薬ですから、当然ながらほかのミノキシジル製剤との併用はできません。通称「ミノタブ」と呼ばれるミノキシジル内服薬との併用もできません。
むしろ、ミノキシジルを「飲む」かつ「塗る」は、AGAクリニックで行う基本的なAGA治療方法です。
もちろん自分も、ミノキシジルを毎晩頭皮に塗るとともに、4mgを3日に2回飲んでいます。
そのように専門医に指示されているのです(写真は3ヶ月分。これで31,000円)。
写真の真ん中にあるのが4%ミノキシジル「発毛剤」で、左のオレンジが「4mgミノキシジル錠剤」です。(青がデュタステリド0.3mgで赤色が亜鉛類サプリ)
「ミノタブとカークランドミノキシジルの併用はできないのか・・・」と思った方、残念ですがそれは間違っています。併用してOKです!!
ミノキシジルは発毛剤です。育毛剤ではありません。
「カークランドミノキシジルの効果」検索上位記事より抜粋
実は、カークランドは世界で初めて育毛効果が認められたミノキシジル配合の育毛剤、ロゲインのジェネリック品です。ジェネリック品なので、ロゲインとほぼ同じ成分なのにも関わらずロゲインよりも安価に購入できるのが魅力となっています。
カークランドミノキシジルは育毛剤ではなく発毛剤です。育毛剤と発毛剤は、全く別物です。
新しい毛が生えることを「発毛」といい、この世に発毛効果がある成分は「ミノキシジル」だけです。
※正確には「ビマトプロスト」も発毛効果がありますが、まつげにしか使えません。
発毛剤はミノキシジルを配合した「医薬品」であり、育毛剤はミノキシジルが配合されていない「医薬部外品」です。
それだけ?と感じるかもしれませんが、全くの別物です。
より詳しく知りたい方はこちら
>>「育毛剤と発毛剤の違い〜薄毛改善に効果があるのはどっち?〜」
育毛剤は薬ではないので、まあ化粧品みたいなものと考えてご利用ください。
LINE薄毛相談で「チャップアップとリアップで迷っているんですが・・」と質問されることがあります。名前は似てますがチャップアップは育毛剤、リアップは発毛剤ですので全く別物です。ただ、すでに薄毛が進んでいる方には間違いなく発毛剤がオススメです。
カークランドミノキシジルの副作用は1ミリも怖くない
「カークランドミノキシジルの副作用」上位記事より抜粋
下記の症状があらわれた場合は、「カークランド」の使用を中止して医師に相談するように書かれています。
- 胸の痛み、動悸、気が遠くなる、めまい
- 原因不明の体重増加
- 手足のむくみ、腫脹
- 頭皮の炎症・発赤
- 顔面の体毛の成長
これはミノキシジルを「飲んだ」ときの副作用リスクです。頭に塗って動悸とかめまいするなんて、あり得ないです。
メーカーとしては規制があったりリスク回避のために確かに書いているんでしょうが、このまま読むと「飲むミノキシジル」と「塗るミノキシジル」がごっちゃになります。
AGA治療で怖いのは「飲むミノキシジルの副作用」です。
飲みすぎたり、薬が体に合わないと、むくみや動悸・めまいが起こることもあります。
ただ、同じミノキシジルでも「頭皮に塗る」だけでそのような副作用はまず起こり得ません。頭に塗ってめまいとか・・・怖すぎるでしょ。
断言できます。カークランドミノキシジルを塗るのに副作用を怖がる必要なんて全くありません。
考えられるのは、肌に合わず頭皮が荒れたりかゆみが起きる程度のリスクです。
カークランドミノキシジルの効果に期待しすぎるな
最後に、ほとんどのネット記事に書いていませんが、絶対に知っておくべきことを補足します。
ただ、AGAである限りその新しい産毛も成長する前に抜けてしまいます。
結果的に、大きな毛量アップには繋がり得ないでしょう。
ミノキシジルを塗るだけで薄毛が改善するなんて、そんな甘いものではありません。
抜け毛が減らないからです。
そして抜け毛を減らす薬こそが、AGA専門治療薬である「フィナステリド」「デュタステリド」です。
「フィナステリド」or「デュタステリド」で抜け毛を減らし「ミノキシジル」で新しい髪を生やす。
これが現在のAGA治療の定石です。
この方法のおかげで薄毛が治る時代になったのです。もちろん自分もこの方法で若ハゲを克服しました。
カークランドミノキシジルに効果があるのは(薬なので)当然ですが、カークランドミノキシジルだけで薄毛が改善できないこともぜひ知っておいてください。
まとめ:カークランドミノキシジルの効果と副作用
- 新しい髪を生やす効果あり。
- ミノキシジル濃度は5%。他と比べて安い。
- 副作用は全く恐れなくていい。
- 抜け毛を減らす効果はない。
- カークランドミノキシジルだけでは薄毛は克服できない。
- AGAの克服にはフィナステリドかデュタステリドが必須。
スッキリしました!
若ハゲを完全に克服したものとして、ブログを書いています。頭皮には4%ミノキシジルを8年半毎日塗っています。