今話題のYouTubeで自分のコンテンツを流すYouTuberなどのプロモーションを行うUUUM(3990)(呼び方はそのままウームです。)が東証マザーズに上場することが決まりました。
想定価格は1880円
BB期間は2017年8月14日から8月18日
仮条件は8月13日に1880円〜2050円に決定
公開価格は8月21日
上場日は8月30日です。
仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。
まさかYouTuberのプロモーションを請け負う会社があるとは思いませんでした。
まだまだ世の中には私の想像も及ばない会社が沢山あるようです。
YouTubeは日本国内でネット世代を中心に利用者・再生数も増加している、日本の数少ない成長分野です。
この波に乗って、これからの同社の成長も期待できます。
今回のIPOを条件面から分析すると、小規模な売り出し規模・好調な財務状況・将来性◎と初値上昇の条件は揃っているのですが、残念ながら大株主にベンチャーキャピタルがいるので初値の上昇はロックアップが外れる公開価格+50%辺りで停滞すると予想されます。
ただ初値の上昇は限定的ですが、公募割れするような案件ではないので安心して参加して良い案件でしょう。
今回のおすすめ指数は75です。
それでは、次項ではUUUMのIPOに関する情報を解説していきます。
是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。
Sponser LinkUUUMの事業内容
UUUMの事業内容は
「YouTuberを中心とするクリエイターのマネジメント業務、クリエイターに関連するプロモーション提案やグッズ販売、動画コンテンツの制作など」
と有価証券報告書に記載されています。
UUUMの主な事業はYouTubeに個人チャンネルを持つ人気YouTuberとマネジメント契約を結び、YouTubeからの収益などの金銭的管理や企業からのプロモーション商品の提供・提案を行うといったYouTuberを活用した事業も行なっています。
UUUMの事業はコンテンツの制作に忙しいYouTuberを面倒な手間から解放することになり、同社のマネジメントのお陰でYouTuberは動画の制作に集中することができます。
このサービスはYouTuberの間で人気のようで、UUUMは年収数億円とも言われている人気YouTuberの多数名とマネジメント契約を結んでおり、業界最大手の地位についています。
また、UUUMはコンテンツをYouTuberのみに頼るのではなく、YouTuber同士のコラボ企画を立案して実施してYouTuberの集客に一役かっています。
YouTubeのシェア拡大が期待される中で、YouTuberの収益も拡大していくと予想され、YouTuberから利益を得ているUUUMも利益が上昇していくと予想できます。
これからが楽しみな他には無い面白い企業です。
UUUMの財務情報
売上
2014年2月 164,754,000円
2015年5月 1,318,581,000円
2016年5月 3,299,710,000円
2017年5月 4,690,387,000円
経常利益
2014年2月 △18,335,000円
2015年5月 △263,123,000円
2016年5月 221,726,000円
2017年5月 411,523,000円
純利益
2014年2月 △18,708,000円
2015年5月 △271,875,000円
2016年5月 185,917,000円
2017年5月 302,184,000円
いかにも新興企業と思える財務諸表です。
現時点で黒字転換していますし自己資本比率は45%と高い水準で維持されているので財務面で大きな問題はありません。
⇒日本取引所グループに公開されているUUUMの有価証券報告書
UUUMのIPOは買いなのか?見送りなのか?
UUUMのIPOは買いです。
売り出し規模は小規模で需給面で問題はありませんし、同様の会社が見当たらない特異性のある事業体で業績も好調です。
それに、YouTube市場の拡大に従って同社の成長も見込めます。
不安があるとすれば大株主にいるベンチャーキャピタルですが、公開価格+50%まではロックアップが掛かっているので上場してから早々に売却すれば問題無いでしょう。
参加して良い案件です。
買い要因
- 業績好調
- 売出し規模小規模
- 特異性のある事業体
- 将来性◎
見送り要因
- 大株主の中にベンチャーキャピタルがいる
UUUMの関連銘柄
UUUMの関連銘柄はYouTubeを運営するGoogleの親会社Alphabet(GOOGL)です。
UUUMの事業の根幹はYouTubeですので、同社はAlphabetの事業運営に大きく依存しています。
YouTubeはGoogleにとって無くてはならない事業とはなっていますが、今後YouTubeのルール変更によってYouTubeからの収益が減退したり、YouTubeが利用できない状態になると存続できないレベルの深刻な影響を受けるでしょう。
UUUM初値予想は?
UUUMの初値は好調な業績と高い将来性を背景に上場直後は大きく上昇するでしょう。
しかし、その後公開価格+50%でベンチャーキャピタルのロックアップが外れるので、そこからは一進一退の押し合いになると予想されます。
当日のベンチャーキャピタルの売り出し規模で大きく変動すると考えられますが、私は公開価格+50%〜80%の終値になると考えています。
仮に公開価格が想定価格の1880円になったとしたら初値は2820円〜3384円になるでしょう。
セカンダリーが狙えるか?
今回のUUUMの案件でセカンダリーは充分狙えます。
大株主のベンチャーキャピタルのロックアップが外れたら、一旦まとまった売りが入り株価が下落すると予想されます。
しかし、UUUMは将来性もあり業績も好調ですので、将来的に株価は上昇に転じるでしょう。
セカンダリーを狙うのなら、ベンチャーキャピタルのまとまった売りが出た時に買いで入って、その後株価の上昇を伺うのが良いでしょう。
主幹事情報
UUUMのIPO主幹事は野村証券です。
副幹事は、SMBC日興証券、みずほ証券、SBI証券、いちよし証券、岩井コスモ証券、エース証券、マネックス証券です。
この中でネットから応募できる証券会社は、SMBC日興証券、みずほ証券、SBI証券、岩井コスモ証券、マネックス証券です。
そして、今回の参加オススメ証券会社は、口座開設者が少なく公平な抽選方式を採用している岩井コスモ証券とマネックス証券です。(参考:IPOで個人投資家に有利と評判のマネックス証券を検証【完全公平抽選方式】)
また、SBI証券からIPOに参加すれば次回の抽選で使えるIPOチャレンジポイントが貯まりるので、SBI証券からも参加することをオススメします。
まとめ
UUUMのIPOは利益を確保できる案件ですので参加をオススメします。
YouTubeは順調に成長していくことが期待できるので、当選したらすぐにバイキングせずにホールドして、同社の成長を見守るのもアリだと思います。
この投資法は成長分野に投資して企業の成長を楽しみたいという方にオススメです。