夜勤専従看護師の月間の勤務シフトについて
実際に夜勤専従の看護師は1か月どのようなシフトで働いているのでしょうか。
正職員の夜勤専従者は、準夜深夜を合わせた16時間夜勤だと月平均8−10回程度が一般的な夜勤回数です。夜勤専従者の診療報酬上の夜勤時間の上限は撤廃されましたが、看護協会としては看護師の夜勤の上限は144時間以内にするようにと謳っています。
そのため、病院勤務の正職員だと月9日前後(16時間×9日=144時間)で設定されているところが多いと思われます。反対に非常勤でダブルワークを行っている人は、月11回以上夜勤に入ることも施設により可能です。実際夜専でどのようなシフトスケジュールが組まれるか、また組み合わせることが可能かみていきたいと思います。
シフトの週間スケジュールの例
月8回(16日出勤)の場合
または
ゆとりをもって働きたい人は週に夜勤を2回だけ行うことで4日出勤して3日休むというシフトを組むことができます。
これを毎週続けていくと、月8〜9回程度の夜勤回数になります。シフト希望が通りやすい施設は休みを週の前半と後半にくっつけて6連休にするといった組み方も可能になります。
月12回夜勤(24日出勤)の場合の例
夜勤を週3回連続で入れて週に1日だけ休むというハードな働き方も夜勤専従看護師は可能です。(施設により雇用条件が異なる。)6日勤を行うより明けの日があるため休みが長く感じるのが夜勤のメリットです。
ダブルワークしている場合
勤務地と時間の条件があえば上記のような働き方をしている人もいます。体力的にハードなため積極的におすすめはしませんが、つめて働いて休みが欲しいという人などにとっては一つのシフトの組み方です。
日勤では物理的に不可能な週に7勤務分以上働くといった方法も夜勤専従ではシフトにより可能ですね。(体のために絶対におすすめはしませんが)
次に月のシフト表を見ていきましょう。
月間スケジュールの例(月9回夜勤を行う場合)
平均的な夜勤回数である月9回(144時間)の場合の月間スケジュールが上記のようになります。4週間で9回夜勤をこなしても10日休みがあり、勤務日が30日の月のだと計12日の休日があります。
一般的に交代勤務や日勤のみの正職員は4週8休が基本であるため、夜勤専従で働くと、交代勤務者より確実に休みが増えます。病院によっては日勤者と勤務日数を合わせるため、10回、11回と夜勤を設定する施設もあります。10回夜勤だと20日勤務の10日休み、11回夜勤だと22日勤務の8日休みになります。(30日の月の場合)
夜専で休みが多い場合のデメリット
正職員で夜勤専従として働く場合、病院によっては夜勤の上限回数を9回と決めている病院もあります。
非常勤だと働いた分で給料換算なので問題はありませんが、常勤の場合は他の交代勤務者と同じ労働条件で採用されているため、月の休みの日数も決まっています。大体4週8休+祝日という休日体制をとっている病院がスタンダードであるため、夜勤専従者は月12日も休みが発生してしまうと、他の人に比べて多く休んでいる月2〜3日を有給休暇として消化されることになります。
1年目や有給休暇の持ち越し日数が少ない場合は、月2〜3日消費していたら、万が一の時に休めず欠勤扱いになる場合もあります。欠勤になるとボーナスの減給や精勤手当てがつかない等支障が出ることがあるため、休日の取り扱いなどについてもしっかり施設の方に確認して月間のシフトを組むことが大切です。
非常勤の場合は働いた分給料計算されることがほとんどだと思います。
例えば上記の月9回夜勤の場合の月間シフトを見てみると、もし1回体調不良や急な用事などで欠勤した場合、勤務間隔が5日もあいてしまうということも起こりえます。非常勤の場合は夜勤の1回の単価が高く設定されているため、体調不良等で1,2回休んでしまうと月の給料が思いがけず大幅に下がってしまうというデメリットもあります。
そうしたことも想定して、月の生活費に余裕をもった生活を送りましょう。
