夜勤専従看護師の勤務で辛かったこと
夜勤専従看護師としての働き方は様々なメリットがありますが、その一方で夜勤専従看護師ならではのデメリットもあります。
夜勤専従看護師として働いて辛かったことをまとめてみました。
苦手な人との夜勤は勤務時間が長く感じる
夜勤だと1回の勤務時間が13〜16時間ほどあり日勤より断然長くなります。また一般病棟だと日勤より職員が少なく病床数にもよりますが夜勤人数が3〜4人と日勤の半分以下の人数で働くことになります。
苦手な人と同じ夜勤になると一緒に働く時間が長くなり、人数が少ないためどうしても日勤より関わることが多くなります。そのためかなり勤務時間が長く感じてしまうというのが辛い点です。勤務表が出たら、誰と夜勤かをチェックする看護師は多いでしょう。
患者さんとの信頼関係の構築が希薄になる
夜勤帯は勤務時間がほとんど就寝時間のため、患者さんと関わる時間が就寝前と起床後のわずかな時間しかありません。
ゆっくり話をしたりする時間がなく患者さん一人一人との関わりが日勤と比べると希薄になります。また日勤より受け持ちの人数も増えるため、勤務中に名前を覚えるだけで精一杯ということもあります。
また夜勤帯では面会時間を設けていないため、患者さんの家族と顔を合わすこともなく、その人の全体像が見えにくいため特にカルテや申し送りなどから情報収集することが大切になります。
しかし自分が直接聞きだした情報の方が、カルテから得た情報よりも記憶に残りやすく、患者さんとの関係も築きやすいため、夜勤専従として働いているとどうしても患者さんとの関わりが希薄になり場合によっては看護師としてのモチベーションの維持も難しくなることが辛いことの一つです。
夜勤中に行われている飲み会に行けない
夜勤は拘束時間が長く夜勤の勤務時間中は動けないため、夜勤の勤務日に入った予定は諦めないといけません。
同窓会や結婚式の2次会、恋人との記念日なども日勤だと頑張って仕事を終わらせて日勤後に顔を出すということも可能ですが、夜勤は翌日の朝まで抜け出すことが出来ないため大抵の飲み会は残念ながら夜勤の勤務中にお開きになってしまいます。
肌がぼろぼろになる
不規則な勤務と長時間の化粧しっぱなしのおかげで、どうしても肌へのダメージは免れません。美意識の高い先輩は仮眠する前にしっかりメイクを落としてから仮眠し化粧直しをしている人もいましたが、睡眠時間の惜しかった私は仮眠休憩に入ると即寝、ぎりぎり起きのため肌の手入れをする時間がなく、夜勤専従と続けていると結果肌がとても乾燥してしまいました。
夜間急変時の対応
夜勤帯は人手が少なく当直医も若い医師であることも多いため、夜勤帯での急変はなかなか大変です。
特に急変に慣れてないスタッフや経験年数の浅い看護師のみの夜勤の場合、急変が起こるとどうしていいか分からなくてパニックになることもあると思います。
日勤よりも担当医とも関わる時間が少ない場合もあるため、急変時に誰に連絡するかなど困ることも多々あります。特に深夜や早朝など夜勤帯での急変が多いのも夜勤専従として辛いことの一つです。
評価されづらい
大きい病院などは一般的に師長や管理職は夜勤師長など管理業務を行うため、病棟夜勤をしない場合がほとんどです。そのため上司と夜勤帯で共に働く機会が少なく、夜勤専従看護師はなかなか仕事ぶりが評価されづらいです。
いくら頑張って夜勤をこなしても、日勤の正職員のように日ごろ師長と関わることがなかったり、師長とコミュニケーションを濃厚に図ることができなかったり、その他の委員会などの仕事をできなかったりと、夜勤専従としての勤務だけで職能を評価されないことが、夜勤専従看護師の辛いところでもあります。
