夜勤専従看護師の仕事のやりがいについて
看護師の夜勤業務は拘束時間が長い、生活が不規則になる、受け持ち患者の数が多い、夜勤看護師の数が少ない、業務量が多いなど重労働です。
特に病棟に重症患者さんが多くいたり入院が多く忙しい時期だと、仮眠休憩も時間通りに取れなかったり残業が発生したり、体位変換や移動介助など重労働が増えてしまいます。
そのため体力的にも負担が増えて疲弊してしまうこともあります。しかしその中でも夜勤専従看護師として働くことにやりがいを感じる時ももちろんあります。
私が夜勤専従として働いて感じたやりがいについてまとめてみました。
高給である。
夜勤専従看護師のやりがいは、ずばり高給であることです。夜勤専従看護師の給料体系は1回の夜勤につき3〜4万程度の給料がもらえます。
いくら忙しくてもいくら辛くても、1夜勤16時間さえ乗り切れば朝がやってきて、いずれ日勤のスタッフが出勤して交代してくれます。忙しくてどうにも回らなかった夜勤でも、朝出勤してきた日勤のスタッフの姿を見るとほっとして、「あともう少しで夜勤が終わる」と力が湧いてきます。
夜勤が終われば、世の中の会社員やみんなが出勤している中帰ることが出来て、ほんの少し優越感にひたることもできます。
とても忙しくても看護は基本現場の業務なので家に仕事を持ち帰るということもなく、勤務時間さえ無事に終えることが出来れば給料が発生します。頑張って仕事した分、後に見返りが給料としてきちんと返ってくるのでやりがいを感じることが出来るでしょう。
休みが多い
常勤勤務の看護師より休みの数が多いので、連続勤務でもこの2連続夜勤さえ終えれば2連休というように、休みまでのスパンが短いこともやりがいにつながる要素だと思います。
日勤だと5連勤もありえますが夜勤専従は長くても2連続までなので(ダブルワーク等をしていない場合は)連勤の日数も少ないです。
また連休を取りやすいため、旅行に行けたり遊びに行けたりと時間を有効に使えるため、自分の趣味を満喫できる時間が日勤より多い点でリフレッシュをすることが出来、また仕事を頑張れる気持ちになることが出来て、やりがいを感じることが出来ると思います。
出勤のストレスが少ない
出勤前は辛くても、出勤さえしてしまえば後は時間に追われてあっという間に勤務が終わっていたという経験はありませんか?
日勤だと2回出勤しないといけないところ、夜勤だと1回の出勤だけで済むところは、日勤よりも気が楽だと思います。また都会で勤務している人は出勤時間がずれているため、出勤ラッシュや帰宅ラッシュの満員電車や渋滞を避けることが出来て出勤のストレスが少ないこともやりがいのひとつだと思います。
看護師として判断能力の向上
もう一つ夜勤専従看護師のやりがいとしては、判断能力の向上につながることだと思います。夜勤帯は病棟や施設に医師がいないこともあり、看護師の勤務者も少ないため夜勤看護師には状況判断能力とアセスメント能力がかなり求められます。
患者さんの状態を見て自身でドクターコールが必要か経過観察するか判断する必要があります。一歩報告が遅れるとかなり重症化し取り返しのつかないことにもなりますし、おかしいと感じて早めに当直医に相談して状態悪化を防ぐことができることも看護師にかかっています。
自身の判断が直接生かされる点でより責任が大きく、それがやりがいにつながることもあると思います。
清拭がない
ほとんどの清潔ケア(清拭、洗髪、シャワー介助、入浴介助)は日勤帯で行うことが多く、特に必要な時以外は夜勤で行うことがあまりありません。介護度の高い寝たきりの患者さんなどの清潔ケアなどは重労働のため、腰痛持ちの人や清潔ケアが苦手な人などにとっては清拭がないことはありがたいと思います。
その分他の得意な分野に力を入れることが出来たりするため、夜勤を行うやりがいにつながると思います。
以上が夜勤専従看護師のやりがいについてまとめたものです。夜勤勤務だからこそ感じることが出来るやりがいもあります。どちらがより自分のライフスタイルに向いているか、やりがいを感じることが出来るか一度夜勤専従を試してみるのもおすすめです。
